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ブリヂストン「BX1ST」ドライバーは低スピン・強弾道が魅力！適度なつかまりもあって打ちやすい！

ブリヂストン「BX1ST」ドライバーは低スピン・強弾道が魅力！適度なつかまりもあって打ちやすい！

野村タケオのゴルフ実験室【BGMT】

2025/10/22　ゴルフサプリ編集部　野村タケオ

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。今回僕がコースで試打したのはブリヂストンゴルフの「BX1ST」ドライバー。実は以前の試打ラウンドで気に入ってしまって、すぐに注文していたんです。シャフトも好みのものにしっかりと変更して、コースに持ち込んでみたので、ぶっちゃけどんな感じだったのかレポートさせてもらいます。

〈取材・文・写真提供　野村タケオ〉

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フェースに食いついてから飛んでいく！独自ミーリングによる打感が気持ちいい！

今回僕がゲットしたのはブリヂストンゴルフから発売された新しい「BXシリーズ」の「BX1ST」といういモデル。このモデルは「低スピンで強い弾道と高いコントロール性で狙って飛ばすモデル」ということになっています。少し上級者向けモデルということになっているんでしょうかね。

このヘッドの特徴としては、まず「BITING FACE 2.0（バイティングフェース2.0）」。これは、フェース全面に施された独自の「スリップレスバイトミーリング」により、インパクト時のボールの滑りを抑制し、ボールへの食いつきをさらに高めています。手で触れてもはっきりと感じられるそのザラザラ感は、前作比で約250回転ものスピン量減少効果をもたらすとのこと。

そしてもうひとつの特徴が「カーボンセミモノコック構造」です。前作よりもカーボンパーツの採用面積を拡大し、軽量化と高強度化を両立。これにより生まれた余剰重量をヘッド後方に配置することで慣性モーメントを高め、安定性が向上しています。この構造が「バイティングフェース2.0」の効果を最大限に引き出し、低スピン・高初速の性能を追求しているそうです。

また、今作でもトゥ・ヒール部の反発性能を高め、許容性を向上させる「SP-COR（サスペンションコア）」が採用されています。

デザイン面では、ソールは比較的シンプル。トウ側に「B」マークがプリントされていて、なかなかかっこいいです。ソールのフェース寄りには2つのウェイトが配されていて（トウ側2g、ヒール側8g）少し重心が浅くなっているのかな～と感じます。

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構えてみると少し丸目のヘッド形状で、フェース面は真っすぐ。クラウンがカーボン模様となっていて、マットブラックのヘッドは460ccながら少し締まって見えますね。少しコントロール性を感じるヘッド形状だと思います。

試打したクラブはロフト9.5度。ウェイトやネックの調整機能はノーマルのまま。シャフトは三菱ケミカルの「TENSEI PRO BLACK 1K CORE」の50S。このシャフトは他のヘッドに挿れて使ったことがあり、気に入っていたのでこのヘッドにも挿れてみました。カタログ数値だと重量53gでトルク5.3の元調子ということです。ブラック基調のカラーがヘッドとマッチしていてとてもカッコいい組み合わせです。

打ってみると、まずは打感の良さを感じます。軟らかめでフェースに食いついてから飛んでいくような感覚。これはフェース面のミーリングの効果もかなりあるような気がします。打音は少し低めの音ながら、ほんの少し反響音がある「ガキッ」という音。個人的にはもう少し低い音の方が好みかな。

弾道はフェードヒッターの僕が打つと、いい感じのフェードになります。ヘッドはつかまりのいい感じではないので、左に行くのが嫌な人には良さそう。僕がつかまえに行ってもストレートになるだけで、ドローは打てません。ドローヒッターなら左をあまり気にせず打てるんじゃないでしょうか。

シャフトもあまりつかまるタイプではないので、この組み合わせだと思い切って叩いていける感じがします。切り返しで手元がわが少ししなり中間から先にかけてはしっかりしているので、球を上げる動きも少ないです。ヘッド自体もロフトが9.5度ということもあってか、あまり高弾道になる感じはありません。僕が打つと中弾道で軽いフェードになるのですが、かなり球は強いですね。スピンも結構少なめなので、ランも含めた飛距離は出ていました。もともと弾道が低めの人はこの組み合わせだと少ししんどいかもしれません。ロフトを10.5度にするか、シャフトをもう少し先が動くようなものにするのがいいんじゃないでしょうか。

ミスヒットには思ったよりも強いです。サスペンションコアのおかげか、ヒールヒットだったり、少し先っぽで当たってもそこまで初速が落ちたり、曲がったりってのが少なく感じました。慣性モーメントは大きすぎず適度な感じなので、ヘッドの操作性はある程度ありそう。上級者であれば球筋をコントロールすることもできるんじゃないでしょうか。

ブリヂストンゴルフの「BX1ST」ドライバーをラウンドで使ってみましたが、スピンが少なめで強い球の出るドライバーでした。つかまりは適度で、寛容性もある程度高いクラブだと思います。前作よりも飛距離性能は高くなっていると思います。優しさを売りにするクラブではないですが、中級者以上のゴルファーであればとても扱いやすくできていると思いました。

もう少し優しくボールを上げてくれて、つかまり性能も高いドライバーがいい人には、同じBXシリーズの「BX2HT」ドライバーをオススメします。

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV！」を放送中。