78人のうち、日本ツアーの「枠」は35人

「TOTOジャパンクラシック」は、LPGAツアー秋のアジアシリーズ4戦の最終戦として行われます。

アジアシリーズの出場資格は大会によって異なります。
「TOTO」の総出場人数は78人で、予選落ちはなし。
このうち、LPGAツアーの枠が43人
日本ツアーの枠は35人で、先週の「富士通レディース」までのポイントランキング上位35人に出場資格が与えられます。

左手首の負傷で特別保証制度が適用されている小祝さくら。
LPGAツアーの枠で出場する山下美夢有、岩井千怜と竹田麗央の4人を除いた、ランキング39位の青木瀬令奈までが出られることになりました。

優勝すれば即LPGAツアーのメンバーになれる

日本で開催されますが、れっきとしたLPGAツアーの試合です。

そのため日本ツアーの選手=LPGAツアーのメンバーでなくても優勝すれば2年間の出場資格(プライオリティリストのカテゴリー7)を得ることができます。

直近では昨年の竹田。一昨年は稲見萌寧が優勝してLPGAツアーの選手となっており、今年も誰かが続くか注目です。

強さそのままに勝った竹田 ランキング24位だった稲見

去年の竹田は「TOTO」までの時点で7勝。ポイントランキングだけでなく平均ストローク、パーオン率も1位という圧倒的な強さそのままで優勝しました。

一昨年の稲見は直前のランキング24位。
シーズン前半には5戦連続予選落ち&棄権もあり、優勝もなし。
夏以降はトップ10入りも3回だけという状態でした。

それだけに現在ランキング上位でなくても一発逆転? での優勝→LPGAツアー選手に、というパターンがあるかもしれません。

アメリカQシリーズ2次で敗退の佐藤心結 「アメリカで女王」が目標の入谷響

今年出場を決めた面々を見てみると、ランキング21位の佐藤心結は先週出場したLPGAツアーのQシリーズ2次で敗退しているだけに、強いモチベーションで臨んでくるかもしれません。

「目標はアメリカで女王になること」と公言しているランキング22位の入谷響も初出場を果たしました。

またランキング上位の神谷そら(2位)や菅楓華(4位)といったアメリカ志向のある選手のプレーにも注目です。

古江彩佳は2021年大会優勝→その後Qシリーズを突破

「TOTO」の歴代優勝者を見ると、2021年大会に古江彩佳の名前があります。
ただしこの年はコロナ禍による海外渡航の制限があったために日本ツアーの単独開催として行われ、優勝してもLPGAツアーの出場資格を得ることはできませんでした。

それでもこの優勝の勢いで同年末のQシリーズを突破して、翌年からはLPGAツアーの選手になりました。
そして昨年に「エビアン選手権」を制してメジャー優勝者となったことはご存じの通りです。

女王アニカが5連覇 2007年には上田桃子が衝撃のアルバトロス達成でV

2001~05年にかけては当時最強だったアニカ・ソレンスタムが5連覇を達成した大会は、2007年に上田桃子が最終日にアルバトロスを達成する衝撃的なプレーで優勝し、翌年からLPGAツアーを主戦場としました。

今年の大会にはLPGAツアーの選手としてルーキーで勝利を挙げた山下、竹田、岩井姉妹。
さらに古江に勝みなみ、畑岡奈紗、吉田優利。そしてやはりルーキーの馬場咲希といった面々がすでにエントリーを済ませています(渋野日向子はリザーブ=ウェイティングで5番目)。

日本ツアーの選手との“ガチ対決”も楽しみですが、山下と竹田は「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」(新人賞)を巡って大接戦。
またシーズン最終戦に出られるポイントランキング60位のすぐ下にいる馬場(65位)と吉田(71位)にとっては、少しでもポイントを上積みさせたいところなので、それぞれの選手が強いモチベーションを持って臨んでくるはずです。

熱戦必至な大会が今から楽しみです。

(文/森伊知郎)