ダフりそうと思ったら、肩のラインを地面と平行に! 「ティを高くしよう」は大間違い
勝又優美は見た!「そのスイング改造、いりません」Case.34
これまで大勢のゴルフ大好きおじさんたちをレッスンした勝又優美コーチが見てきた「本当は必要のなかったスイング改造」と、その解決方法を紹介するシリーズ。ゴルフが好きだからこそ陥りがちな”スイング改造の落とし穴”。今回のテーマはダフり対策。ダフりを怖がってドライバーやアイアンのティショットでティアップを高くする、あるいはアイアンでティアップしたボールを打つ練習をするのはいいが、それにより、かえってダフるようになっているゴルファーが結構多い。心あたりのあるあなたはご一読を!
ティアップを高くするほどダウンスイングで右肩が下がる
ダフりが多い人が安全に打とうとしてティアップを高くするのはよくある話。安全そうですし、高い球も打てそうなのでそうするのだと思います。また、ティアップしたボールをフェアウェイウッドやアイアンで、ボールだけクリーンに打つ練習をしている人もいるでしょう。確かにダフりやトップをなくすには効果的な練習と言えます。
でも、イメージした通りにうまく打てている人は意外と少なく、ダフりが抜けなかったり、逆にハーフトップを連発する人もいます。それでもたまに当たると飛距離が出るので続けているのだと思いますが、多くの場合、バランスの悪いスイングが身についてしまいます。というのも、うまく当たって飛んだ時ほど、切り返しからダウンスイングで右肩が下がり、インパクトに向かってしゃくり上げるようなスタイルになっているからです。
いわゆるアッパースイングですが、こうなるとティアップが高かろうが低かろうがダフるリスクが高まります。また、クラブヘッドがちょっとボールの上を通ればハーフトップになる。要はよくない意味で、ティアップの高さに合わせたスイングになってしまっているので、ティアップを高くするほどアッパーが過剰になる。これではダフり対策とは言えません。
では、どうすればいいか? ティアップを低くしたのでは元の木阿弥。ダフりに対する恐怖は消えないままですからアッパーに振ってトップが多くなります。であればスイングを工夫するしかありません。おすすめなのは肩が地面と平行に回るようなイメージでスイングすること。前傾姿勢をとっているので実際に地面と平行にはなりませんが、あおり打つ人にはこのイメージが有効です。アッパーだったスイング軌道がレベルになりミート率が上がってくるので、自然にダフりやトップがなくなってきます。
勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。
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