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ユーティリティでフェードを打てば、まだまだ飛ばせる！ポイントはフェースのヒール寄りに当ててギア効果を使うこと！

ユーティリティでフェードを打てば、まだまだ飛ばせる！ポイントはフェースのヒール寄りに当ててギア効果を使うこと！

オジサンだって、まだまだ飛ばしたい！【人気コーチ・大西翔太のFW＆UTアイアンの飛距離アップレッスン！】

2025/11/03　ゴルフサプリ編集部

ドライバーだけでなくフェアウェイウッドやユーティリティ、アイアンもしっかり飛ばしたい！　そんなシニア世代のゴルファーたちに大西翔太コーチが飛距離アップのコツをアドバイスするシリーズ。第11 回はユーティリティでフェードが打てるようになるポイントを解説しよう。

構成／三代崇　写真／相田克己　協力／船橋カントリークラブ

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ボールをフェース面のヒール寄りにセットして打てば「左に出て右に戻る球」になる！

ギア効果を上手に活用すれば、球筋のコントロールが自由自在

前回はユーティリティを使ってドローで飛ばすポイントを取り上げましたが、今回はフェードで飛ばすコツをお教えしましょう。

真っすぐな球を打つにはストレートな軌道で、フェースの芯に当てるのが基本ですが、前回で説明したようにフェース面のトゥ寄りに当てると「ギア効果」によってボールは右方向に飛び出して、途中から左に戻るドロー系の球が出やすくなります。

ドローとは反対にフェース面のヒール寄りに当てればインパクトの衝撃によってクラブヘッドのヒール側が左に回転し、ギア効果が働きます。ボールは左方向に飛び出しますが、ボールに右回転（スライス回転）がかかるため途中から右に戻るフェード系の球筋になりやすいのです。

ユーティリティでドローボールを打つのはトゥ寄りで構えれば簡単！飛距離を出したい時に試してみて

ドライバーだけでなくフェアウェイウッドやユーティリティ、アイアンもしっかり飛ばしたい！　そんなシニア世代のゴルファー...

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ボールをフェースのセンターにセットするのが基本（左）だが、フェードを打ちたいときはヒール寄りにセット（右）。

ヒール寄りに当てればギア効果が働き、目標よりも左に出て右に曲がって戻ってくる球筋になりやすい。

アドレスを作るときは最初にボールをフェースのセンターにセットし、その体勢のままでボールをフェースのヒール寄りにセットし直します。つまり、最初のアドレスよりも少しだけボールの近くに立って構えるのです。

最初のアドレスのまま、両手とクラブヘッドを前に出すだけではフェードにマッチしたスイング軌道で振るのが難しくなるので、そこは注意してください。

ドローが「攻撃的な飛ばし」なら、フェードは「守備的な飛ばし」。上手く使い分けよう。

ボールに少し近く立って構えることでクラブを縦に上げる感覚でバックスイングしやすくなり、自然にアップライト気味のスイング軌道で振れるようになります。

ダウンスイングでクラブが上から入りやすく、軽いアウトサイド・イン軌道でフェース面のヒール寄りに当てやすい。結果としてギア効果が働き、フェード系の球が打ちやすくなるということです。

ドローとフェードのどっちが飛ぶかといえば、やはりドローです。今はクラブもボールも進化して飛ばせるようになっていますからキャリー自体は大差なくても、球質と回転で着弾した後のランにハッキリした違いが見られます。

ドローはランが多く出て、フェードはランが少なめです。簡単にいえばドローは攻撃的な飛ばし、フェードは守備的な飛ばしといえます。ピンの位置が左奥ならボールをトゥ寄りに置いてドローを打つ。ピンの位置が右手前なら逆にヒール寄りに置いてフェードを打つ、という具合に状況に応じて打ち分けるのが効率のいい作戦です。

おそらく皆さんはボールをフェースのセンターに置いて打つ練習しかしていないことと思います。真ん中だけでなくトゥ寄りやヒール寄りにも置いて、インパクトの打点で球筋をコントロールする練習もしましょう。

ただ曲げるだけでなく、効率よく飛ばす熟練のテクニックを自分のモノにできたらオジサンゴルファーの面目躍如ですよ。

大西翔太
おおにし・しょうた
1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの育成に尽力する一方、青木瀬令奈のコーチ兼キャディをつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富で、安田祐香のメンタルコーチとしても24年の初優勝、25年の2勝目に貢献。