パッティングの際、「私の右足を狙って」はアウト
実はルール上、キャディさんがやってもいいことというのは決められています。プレーヤーの承認を得ることなく勝手にやっていいのは、
・プレーヤーのボールの捜索
・クラブ、用具の持ち運び、カートの移動、運転
・アドバイス
・旗竿(ピンフラッグ)の付き添い、取り除き
・ボールマークの修理
・ルースインペディメント(小石や木の葉など)や動かせる障害物の除去
・プレーヤーの球を拭く
などです。
一方、やってはいけないのは、救済エリアにあるボールを勝手に拾い上げること。プレーヤーが「拾い上げて」といえば、拾い上げることができるのですが、あくまでも救済を受けるかどうかの決定権はプレーヤーにあるからです。
また、キャディーさんからアドバイスを受けるときも注意が必要です。
基本的にキャディさんからは、グリーンの傾斜や芝目の読み方、コースならではの風の流れやその日の風速、打ち上げ・打ち下ろしの際の距離感の加減、それぞれの飛距離に合わせた狙い所などを教えてもらうことができるのですが、一部行為はルール違反とみなされるからです。
例えば、パッティング時に、狙うラインを指やピンフラッグなどを使って指し示してもらうことは認められていますが、それはストロークの前で、しかも目印をつけてはいけないということになっています。つまり、「私の右足を狙って打って」というのはアウトになるということ。たとえキャディーさんの過失でも、プレーヤーに2罰打が科せられます。
また、キャディさんが自分の後方に立ってターゲットの方向を一緒に確認する行為は認められているのですが、アドレスに入ったあともそのまま後ろに立っていた場合は2罰打になるので注意してください。
最後に、キャディ付きのゴルフをする際に気を付けたいことを紹介しましょう。
ゴルファーの中には、キャディーさんは何でもやってくれる便利屋みたいなものだと思っている人もいるようですが、基本的には1人で4人の世話をしなければいけないので、お互いの協力が必要です。
例えば、次にショットする場所までゴルフクラブを持っていくことは、プレーヤー自身が行うべきこと。遠くほうから、「キャディさん、7番持って来て~」と叫んでいる人をときどき見かけますが、これなどは言語道断。プレーヤー全員のクラブを、それぞれのボールの場所まで運ぶとなるとそれなりの負担がかかるし、プレーの遅延にもつながります。できる限りセルフプレーと同じように自分で持ち運びましょう。
それと、バンカーショットのあとの整備もできるだけ自分でやるようにしましょう。キャディーさんによっては「やりますよ」といってくれる人もいますが、打つ前からレーキを準備して、打ち終わったらササッとならす。キャディさんに必要以上の負担をかけないようにしたいものです。
文・真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。




