好きなクラブを使うとテンションが上がる

「100を叩いてしまいますが、マッスルバックやハーフキャビティみたいな、シャープでカッコいいアイアンを使っちゃダメですか?」という質問を、ゴルフサプリの読者からいただきました。

いやいや大賛成です! どの視点で捉えるかにもよりますが、ボクが思うのは、アマチュアゴルファーにとって、やっぱりゴルフを楽しいものであってほしいのです。

ゴルフクラブやキャディバッグも洋服やアクセサリーと同じような感覚で、自分の趣味に合うモノを使うほうが、テンションが上がるでしょう。いくらやさしいからからといって、自分の趣味に合わないクラブを使ったときってテンションが下がるもの。だから使いたいモノを使ってほしい、ということが大前提にあります。

“オブジェ”のような感覚でクラブをそろえる人もいる

デザイナーさんとかでビジュアルをスゴく大事にする人が、練習もなかなかできないし、どうせ120を打つので「だったら見た目がカッコいいモノを使ったほうがいいでしょ」と言って、マッスルバックを使う。そういう人もいるくらいです。

また、私のお客さんの中で、自分のキャディバッグの中にクラブを入れて、それこそ“生け花”のように立ち姿をちょっと遠目から見て「こっちがカッコいいからコレにしよう」という判断基準でクラブを探す人もいます。
スコアを出すことが楽しいと感じる人もいれば、見栄えがいいクラブを使うことに喜びを感じる人もいる。一発の飛びを求める人もいれば、パットに全神経を注ぐ人もいる。道具が大好きでギアにこだわる人もいます。ゴルフの楽しみ方は自由です。

イケメンなマッスル系は7番アイアンくらいまでが合理的

ただし、ゴルフのスキルがあまりなくて、コースへ行ったときに楽しくなくなっちゃうといけません。コースではプレーを楽しんでほしいので。そういう観点からすると、シャープなマッスルバック系のアイアンを使うのは、7番アイアン(以下7I)くらいまでにしてほしいかなとは思います。

どうしても、今のボールもスピン量が少なくなってることもあって、ちゃんと当たらないと球の高さが出なくなってしまうし、フェースコントロールができないと球の曲がりが大きくなってしまうもの。それでも、ロフトがついているモノだったら、ゼッタイに普通に打てるので。7Iくらいまでをマッスルバック系にして、その上の番手にハイロフトのユーティリティやアイアン型ユーティリティとか、中空やポケットキャビティのアイアンとかを入れてコンボセットを作ったら、プレーも十分に楽しめると思うんです。

“カッコいいコンボ”を作れば、ビジュアルもプレーも◎

これまでの“こぼれ話”でも何回かお話ししましたが、今はPGAツアーの選手たちだってコンボセットにしているし、メーカーの中でもコンボすることを前提としてデザインされたアイアンがあります。ブリヂストン、ミズノ、フォーティーンなど。

今はアイアンが、なかなかセットで機能しにくくなってきてる時代ではあります。逆に“カッコいいコンボ”を作ることが、感度の高いゴルファーにも見られるような時代になってきてるので。
この質問をくれた人はぜひ、自分が好きな洋服を着るように、好きなアイアンを使ってカッコいいキャディバッグの中身を作ってほしいなって思います。このコラムは最終回となりますが、ゴルフサプリのフォロワーの皆さんも、ゴルフを、ギアを楽しんでくださいね!

鹿又芳典
かのまた・よしのり 1968年生まれ。年間試打数2000本超え。全てのクラブに精通するクラフトマン。豊かな知識と評価の的確さで引っ張りだこ。ゴルフショップマジック代表。