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選手会主催の新規大会が開幕! 他にはない新たな試みとは?「フォーティネット プレーヤーズカップ 2025」
地元の小学生に見送られて「フォーティネット プレーヤーズカップ 2025」初日がスタート!
ジャパンゴルフツアーの選手会が主催する新規大会「フォーティネット プレーヤーズカップ 2025」(千葉・成田ヒルズCC)が30日、開幕した。ここでは男子ツアーの選手たちがトーナメントを盛り上げるために自ら発案したアイデアが満載。他とは違う雰囲気を週末は現地で体感してみては?
臨場感が違う! パー3のローピングは選手に近い!!
今大会の実行委員長を務めるのは、自身のユーチューブチャンネル登録者数が40万人を超える堀川未来夢です。その堀川の発案で実施されたのが、パー3のグリーン後方のローピングを通常より近くすることでした。
この日のパー3の実測距離は192~224ヤードでした。これだけの距離になると、一般アマチュアはグリーンに乗れば御の字ですが、選手は果敢にピンをデッドに狙ってきます。
男子プロならではの迫力あるショット。あるいはアプローチやパッティングをより近くから見てほしい、との願いから実現しました。
堀川は「パー3のティショットは全選手がフェアウェイから打つようなものです。そこでグリーン奥に外すというのはクラブ選択の間違いか、風の読み違いといったことだから、そんなにあることではない。やっぱり楽しんで観戦してほしいですから」と、意図を説明します。
パー4とパー5はラフからグリーンを狙うケースもあるため、フライヤーした球がオーバーすることがあり得ます。そのリスクを考慮して、パー3のホールで実施されました。
堀川はこの日のラウンド中も、「もっとローピングをこうしたらいいのでは?」という気づきがあったのだそうです。
ギャラリーの導線の問題もあるので2日目以降に即変更できるかはわからないものの、大会として検討して、可能ならばどんどん改善していく意気込みだそうです。
ちなみに石川遼が199ヤードの17番でバーディを奪った際のティショットは7番アイアンでした。真上から落ちてくるような弾道。3メートルのパットの際の息遣いまで。間近で見たギャラリーは、普段とは違う貴重な経験ができたでしょう。
立派な観戦テラスは誰でも利用可!
9番と18番ホールの間には立派な観戦テラスが設営されています、
こうした施設は通常だとVIPやスポンサー向けですが、この大会は誰でも自由に利用可能です。
さらに、やはり選手会主催大会だった「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP byサトウ食品」では会場の電波状態が良くない、との声があったことを踏まえてテラスではWi-Fiを完備と、通常のトーナメントではないサービスを提供しています。
週末は最高気温も20度を超える好天予報なので、ビールを飲みながらVIP気分で観戦というのは最高の贅沢ではないでしょうか。
石川遼は「他の大会関係者の方も来て、見てほしい」
現地に行けずテレビ観戦となるファン向けに、土日の中継ではラウンド中の選手にインタビューをする予定になっています。
これは海外の中継では見られますが、国内では珍しいこと。優勝争いの緊張感の中で選手がどんなコメントをしてくれるかも注目です。
「他の大会の方にも見に来ていただいて、新しい取り組みの良かったこと、悪かったことのフィードバックが出てくると思います。他の大会の方(関係者)にも来ていただいて、それを踏まえて、ウチの大会でもやってみようか、と思ってもらえれば」と話したのは元選手会長でもある石川遼でした。
「前例」のないことを最初にやるのはなかなかハードルが高いもの。
それを今大会での試みを実際に見た上で見習う、あるいは反面教師にしてツアー全体をより良くしていくきっかけにしてほしい、と言います。
コースまでは都心からJRで1時間
会場の成田ヒルズCCまでの無料ギャラリーバスが出るJR安食(あじき)駅までは上野から1時間ほどで、電車賃も千円未満です。
選手たちが考え、主催する大会を週末は現地で見てはいかがでしょう?
(取材・文/森伊知郎)