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渋野日向子が日本での2025年を総括「樋口久子 三菱電機レディス」が今シーズン の“国内最終戦”に

2025/11/04 ゴルフサプリ編集部

渋野日向子は先週の日本女子ツアー「樋口久子 三菱電機レディス」で13位だった。アメリカLPGAツアーのポイントランキングは104位。予選落ちから始まった先月からの日本ツアー4連戦が終わり、2025年の国内での試合はこれで最後となる見込みということで、自身の戦いぶりを、ひとまず総括した。
写真/Getty Images

LPGAツアーの予選通過率45%。トップ10は一度だけ

LPGAツアー4年目の今シーズンは、22試合に出場してトップ10入りは「全米女子オープン」のみ。予選通過は10試合で率にすると45%にとどまり、ポイントランキングも現状104位で、これは渋野日向子にとっては過去最低の成績となっています。

LPGAツアーは今週の「TOTOジャパンクラシック」(滋賀・瀬田GC)まで秋のアジア4連戦に入っています。
各大会とも出場選手枠が80人弱と少なく、さらに現地のツアーにも枠が割り当てられる(TOTOは日本ツアー枠が35人)ので、LPGAツアーから出られるのは今シーズンのポイントランキング上位者から。
そのため渋野は出場資格を得ることができず、「三菱電機レディス」終了後も「(TOTOに)自力で出られなかったのが、すごくショック」と話していました。

予選落ちから始まった国内4連戦は“10バーディー、ノーボギー”で締める

アジアシリーズの時期には「スタンレーレディスホンダ」から、日本ツアーに出場したものの、カットラインに2打及ばず予選落ち。
ラインを利き目の左主導で読むようにするなどパッティングを修正した次戦の「富士通レディース」は初日を7バーディー、1ボギーの66で回って首位発進したものの、2日目以降は76、74のスコアで40位に終わりました。

3戦目の「マスターズGCレディース」も47位。先週の「三菱電機レディス」は初日74で73位発進と、明るい兆しが見えなかったのが2日目に一変します。

フェアウェイキープ率100%で、4連続を含む5バーディー、ノーボギーの67で回ると、最終日もパーオン逃しが一度だけという安定感でやはり5バーディー、ノー―ボギーの67。
ちょっと乱暴な計算ですが、仲村果乃の優勝スコアは通算14アンダーだったので、渋野が初日も2日目以降と同じゴルフをしていたら優勝できた可能性もあったことになります。

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「今年、一番いいゴルフができた」

それだけに渋野も「今年一番いいゴルフができたんじゃないかと思える内容だった。(首位発進した)富士通の66より良かったと思います」と充実した表情で語りました。

「TOTO」はリザーブ(ウェイティング)の4番手。43人がエントリーしているLPGAツアー枠の選手から出場を取りやめる選手が4人以上出ないと繰り上がることはできないので、現状では「三菱電機」が2025年の国内での最後のプレーとなりました。

そこで、ひとまず今年の総括を求めると「すごく先が明るいな、と思える終わり方ができました」と持ち前の笑顔で話しました。

今シーズン、2ラウンド続けて60台を出したのは日米で一度ずつだけでした。

「三菱電機」の前までのデータだと、60台の次のラウンドでアンダーパーだったのは2回だけで平均スコアは73.67でした。

LPGAツアーでは65の翌日に78。「富士通」も初日66で2日目は76ということがあっただけに「三菱電機」2日目のラウンド後も「明日がすごく大事」と言っていました。

そのラウンドを5バーディー、ノーボギーで回ることができ「次も頑張れそうだと思える終わり方だった」と充実感をにじませます。

本格復活への課題は

とはいえ、ファンが見たいのは、優勝する姿。そのために必要なのはショット力の向上でしょう。

そう思わせたのが「バーディーを取れなかったのが悔しかった」と振り返った「三菱電機」最終日の最終ホールとなった9番パー5の3打目です。
フェアウェイでPWと50度のウェッジの2本を手にして、しばし悩んだ末に渋野が使ったのは短い番手の50度でした。

結果はピンを大きくショートし、2パットのパー。ピンの奥は6ヤードしかなく、オーバーすると急な傾斜を下ってしまい、ボギーの確率が高くなります。渋野もそのリスク回避を口にしていましたし、スコアメークのためなら「手前から」は定石ですが、それではツアーでは勝てません。

リスクを恐れず、グリーンの端に切られたピンを攻められるようになれば、優勝トロフィーを掲げる「スマイリング・シンデレラ」の姿が戻ってくるはずです。

残る試合は来週フロリダで開催される「アニカ・ドリブンbyゲインブリッジ」の1試合。繰り上がりに備えて現地でウェイティングする「TOTO」の出場が叶えば2試合。
ここで積極果敢なプレーを見せてほしいものです。

渋野日向子 2025年日本ツアーに出場での成績
「SMBC×Vポイント」※3月 6位(-2:70-72-72)
「スタンレーレディスホンダ」 予選落ち(E :69-75)
「富士通レディース」 40位 (E :66-76-74)
「マスターズGCレディース」 47位(+3 :71-72-74)
「樋口久子 三菱電機レディス」 13位(-8 :74-67-67)

(文/森伊知郎)

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