ティアップの高さはボールが芝から少し浮くくらいがベスト! ユーティリティのティショットを成功させるコツ
オジサンだって、まだまだ飛ばしたい!【人気コーチ・大西翔太のFW&UTアイアンの飛距離アップレッスン!】
ドライバーだけでなくフェアウェイウッドやユーティリティ、アイアンもしっかり飛ばしたい! そんなシニア世代のゴルファーたちに大西翔太コーチが飛ばしのコツをアドバイスするシリーズ。第12 回はユーティリティのティショットを成功させるコツをレクチャー願った。
構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/船橋カントリークラブ
狭いフェアウェイを「狙い打ち」するにはフラットな場所で立つのが第一条件
ユーティリティはレイアップしたいときや、長いパー3など活躍の場は広い
ユーティリティは基本的にはセカンドショットでちょっと距離が欲しいときに使いますが、ティショットにも活用したいクラブです。
女子プロの多くは160~170ヤード以上のパー3ホールではユーティリティをよく選択します。5~6番アイアンよりもボールが上がりやすく、やさしく打てるというメリットを活かしているのです。
フェアウェイが狭いホールのティショットでもユーティリティが強い味方になってくれます。レイアップにはドライバーの代わりに3番ウッドや5番ウッドを持つのもいいですが、確実にフェアウェイをキープするにはユーティリティまで番手を下げましょう。
ユーティリティのレイアップショットも、パー3でグリーンを狙うショットも一緒とはいえ、レイアップショットの場合は狭いフェアウェイを狙うわけですから、しっかりと「狙い打ち」して成功させることが大前提です。OBを避けるのは当然として、ボールを大きく曲げてフェアウェイを外したり、右や左のバンカーに入れたりしてはレイアップした意味がなくなってしまいます。
レイアップショットの成功率を上げるには、まずはティーイングエリアの平らな場所を見つけましょう。
自分の打ちたい球筋で立つ場所を変えるのがいいといいますが、一番大事なのはフラットな場所に立って構えることです。平らな場所に立つという意識が欠落しているゴルファーがあまりにも多いので、そこは十分に気を配ってください。
ティアップする場所を安易に決めずにティーイングエリアのいろいろな場所で立ってみて、どこが平らなのかを確認する。そして目標方向も見て、違和感なく構えられる場所を探す。練習場と同じような感覚でアドレスを作れたら、ナイスショットの確率は間違いなくアップします。
アドレスして何かしっくりこないなと感じたり、不安が生じたりしたら立つ場所を間違えている可能性大です。
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右サイド狙いは低めにティアップ、左サイド狙いなら高めにティアップしよう
ティアップの高さとしてはボールが芝から少し浮くくらいがベストといえます。フェアウェイの芝にボールがキレイに乗っている良好なライに近い状態を作っておきましょう。
ボールのつかまりをよくしたいならティアップを少し高くするのがオススメです。そうした意味でいえばフェアウェイキープを第一条件として、なるべくフェアウエイの左サイドに運びたい場合は高めのティアップ、フェアウェイの右サイドに打ちたいなら低めのティアップという具合に、ホールのシチュエーションによってティアップの高さを微調整するのもとても効果的です。
ティーイングエリアのフラットな場所に立つという前提で、下記のポイントを参考にしてください。
・高めのティアップはティーイングエリアの真ん中より左寄りで立つ。ボールをやや左にセットすることでアッパーめにとらえやすく、ドロー系の球を打ちやすい。
・低めのティアップはティーイングエリアの真ん中より右寄りで立つ。ボールを通常の位置かやや内側にセットすればフェード系の球が打ちやすい。
これらのポイントは逆球を防ぎ、フェアウェイキープ率を高めるためです。パー3ホールのティショットにもそのまま当てはまります。ただし、高すぎるティアップは避けましょう。フェース面の上に当たりすぎてキャリーが低下しやすいからです。
大西翔太
おおにし・しょうた
1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの育成に尽力する一方、青木瀬令奈のコーチ兼キャディをつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富で、安田祐香のメンタルコーチとしても24年の初優勝、25年の2勝目に貢献。
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