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ツマ先下がりの打ち方「左を向く」はNG? スタンスよりも大切なことは?

森山錬の新説・傾斜地レッスン

2025/11/06 ゴルフトゥデイ 編集部

ツマ先下がりは最初にスタンスから決めるべきか?フェースからセットするのか?

月イチゴルファーやアベレージゴルファーが苦手なのが傾斜地や難しいライからのショット。人気急上昇中の若手コーチ・森山錬は「技術的な問題ではなく勘違いしている人が多い」と指摘します。今回はツマ先下がりの正しい打ち方を教えてもらいました。

スタンスではなくフェースを先に決める

アマチュアゴルファーは傾斜地からのショットが苦手、というより不安を感じている人が多い。ツマ先下がりのライは「右に飛ぶ可能性が高いから左を向いて構える」「傾斜に負けないように、どっしり構える」というのが定説だが、その通りにやってもなかなか良いショットが打てない。

「そもそもスタンスからセットするのが間違いです。どんな傾斜でもまずはフェースからセットしてください。ボールを打つのはフェースです。正しい順番は傾斜に対してフェースがスクエアに当たりやすいようにヘッドのポジションを決める。その次にグリップの位置を決めて、最後にスタンスや体の向きを決める。多くのアマチュアは順番が逆になっています。傾斜に行くとスタンスや体の向きを決めて、グリップのポジションを決める。そして最後にフェースをセット。その結果、アドレスした時点でフェースがスクエアに当たりにくい構えになっています」

たしかに傾斜地から打つときは、構えた時点で振りにくい感覚になって、打つ前からミスの予感がしているような……。それはスタンスや体の向きから決めていたことが原因だったのか。

フェースの向きはスクエアでOK

「フェースは目標に対してスクエアにセットしてください。『ツマ先下がりは右に行く』と言われますが、スクエアに当たれば極端に右に飛ぶことはありません。少しフェード回転がかかるくらい。たしかにツマ先上がりは左に飛ぶので注意が必要ですが、ツマ先下がりはそれほど右にいきません。スクエアでOKです」

グリップの位置は?

「ツマ先下がりで気をつけないといけないのは、平地よりもボールが下にあるということ。平地と同じように構えてしまうと、ボールが遠くにあるのでアップライトな構えになりがち。だから体とボールが離れすぎないポジションにセットすること。少し手元を低くする感覚でOKです」

ツマ先下りは手首が伸びきってしまう人が多い。

ツアープロも傾斜地からは何度も素振りする

最後のスタンスは?

「スタンスも極端に左を向く必要はありません。フェースの向きに合わせてスクエアに立つ。スタンスを広げる必要もありません。いつも通りのスタンス幅でOKです」

他に気をつけることは?

「打つ前にしっかり素振りすること。素振りしてヘッドがライに対して正しい通り道を確保できているか、スムーズに抜けるのかを確認しましょう。ツアープロでも傾斜地から打つときは入念に素振りしています」

アマチュアはツマ先下がりからのショットになった時点で平常心ではないが、まずはフェースからセットすること。それが攻略の第一歩だった。

スタンスを広くすると窮屈なスイングになって伸び上がりやすい
プロフィール 森山錬 もりやま・れん/1993年6月3日生まれ。ジュニア時代から全国大会で優勝するなど活躍し、2018年には東京都アマチュア選手権でも優勝。2019年以降にレッスン活動をスタートして、2024年にFutako Golf Club(東京・世田谷区)をオープン。現在は同施設の代表としてレッスン活動を行っている。

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