コスパ最高のウレタンボールはこれだ!コストコ・カークランド VS 本間ゴルフ「TW」シリーズ
野村タケオのゴルフ実験室
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフボールって高いですよね~。特にツアーボールと呼ばれるようなウレタンカバーのボールは高いです。でもやっぱスピンがしっかり入るボールを使いたいじゃないですか。そこで、コスパがいいと評判のウレタンカバーボールを買ってきて、コースで打ち比べてみたのでレポートします!
〈取材・文・写真提供 野村タケオ〉
コスパ最強候補!? カークランドシグネチャーの実力をチェック!
今回僕が試してみたボールは、まずコストコのオリジナルボールの「Kirkland Signature(カークランドシグネチャー)」と本間ゴルフが販売している「TW-X」、「TW-S」の2024年モデルの3種類です。どれもウレタンカバーながら実売価格が1ダース2500円前後で買えるというコスパの良さ。しかし安くても性能が悪ければ意味がありませんからね。ってことで、コースに持ち込んでラウンドで使ってみました。
まずは「カークランドシグネチャー」を使ってみました。ロゴはブロック体で「KIRKLAND」、その下に筆記体で「Signature」の文字。個人的にこのロゴがあまり好きじゃないんですよね~。表面のカバーは少しテカリがあってツルッとしている感じがします。側面には矢印のような模様と「PERFORMANCE+」というプリントが。これはシンプルでとてもいいと思います。
構造は3ピースのウレタンカバーボール。あまり詳しくはわからないのですが、低圧縮の高弾性ゴムコアを採用しており、その外側にスピードアップマントルを配し、カバーはウレタンという構造。ディンプルは338ということです。ドライバーなどのロングショットではスピンが減って飛距離が伸び、ショートゲームなどではスピンがかかるということが販売ページには書かれていました。
パットをしてみると、打感は結構しっかり。多少の軟らかさは感じますが、手応えがあり、打音も「コツっ」と音がします。球離れは少しだけ速い気がします。打音がしっかりとするボールが好きなので、なかなか好印象です。
次にウェッジでのショット。20~30ヤードくらいを打ってみましたが、これも少しだけ球離れの速さを感じました。フェースへの乗り感が少し少ないというのか、食いつきが少しだけ弱い気がします。インパクトでほんの少しだけポンッと前に出ちゃう感じかな。しかしスピンはしっかりと入るんですよね。これは他社のスピン系ボールに近いくらいで、なかなかの高性能だと感じました。
そしてアイアンショット。フェースにひっつくような感覚は少なめですが、手応えはしっかりとあります。弾道は中高弾道という感じで、これもグリーン上ではしっかりとスピンがかかり止まってくれました。
最後にドライバーショットですが、これもしっかりとした手応えを感じます。硬いわけではないですが、打音は少し高めになりました。弾道は中高弾道でスピン量は少なめで、結構強い球になりますね。飛距離性能は結構高そうに感じました。
「カークランドシグネチャー」は打感しっかり目で、飛距離性能は高めでスピンもしっかりと入るボールだと思いました。もう少しアプローチの時に乗り感というか、食いつきがあって低く出てくれると文句はないのですが、十分に使えるボールだと感じました。
このボールはコストコの公式サイトでは2ダース売りで5280円(税込)ということなので、1球220円ということになります。この価格なら十分な性能だと思いました。
本間ゴルフ「TW-X」はバランス型!飛距離もスピンも欲しい人に◎
次に本間ゴルフの「TW」シリーズですが、まずは飛距離重視の「TW-X」を打ってみました。
デザインはモグラの描かれた「HONMA」ロゴの下に赤で数字がプリントされています。このロゴはシンプルながら、可愛い感じもありとてもいいと思います。サイドには少し太めのラインが描かれており、その中央に「X」が小さくプリントされています。このラインはもう少し細くてもいいかな~と個人的には思いました。
構造は新配合LDコアに高弾性FLEXレイヤー、そしてプレミアムキャストウレタンカバーという3ピース構造のボールとなっています。ディンプルは326ということです。
パットをしてみると、コツっとしっかりと音はしますが少し小さめの音。打感は少し軟らかさを感じながらも、芯を感じました。球離れはあまり速くなく、転がりもとてもいいです。
次にウェッジでのショットですが、しっかりとフェースに乗る感じがあり、打音もコツっといい音がします。少し低めで出た球はスピンがしっかりとかかりました。「カークランドシグネチャー」よりも少し軟らかくて弾道は低いと思います。個人的にはこちらの方が感触はいいと思いました。
アイアンショットでは少し軽めの打感ですが、フェースヘの乗り感もあって気持ちいい。もう少しズッシリ感があってもいいかな~とは思います。弾道は少し高めで、グリーン上でもしっかりと止まってくれます。
そしてドライバーショットですが、これも打感は少し軽め。少しフェースにひっつく感じもありますが、芯を感じる打感で、球離れも少し速いと思いました。スピン量は少なめで、キャリーも出て飛距離性能はなかなかのものだと思います。
軟らかさとスピン性能なら「TW-S」!プロモデル級の食いつき感
最後に本間ゴルフのスピン性能重視モデルの「TW-S」を打ってみました。
デザインは基本的には「TW-X」と同じですが、数字のプリントが黒になっています。サイドのデザインも同じラインが引かれていますが、真ん中の文字がこちらは「S」になっていますね。
構造は新配合LDソフトコアにソフトFLEXレイヤー、そしてプレミアムキャストウレタンカバーという3ピース構造になっています。「TW-X」に比べコアも中間層もソフトになっているようです。ディンプルは「TW-X」と同じく326ということです。
パットをしてみると、これは本当に軟らかい。その分打音は低めで小さめですが、フェースにくっつくような感覚があります。しかしボールの転がりはとてもよかったです。
ウェッジでのショットですが、これも軟らかくて、しっかりとフェースに乗る感覚がありますね。「TW-X」よりもフェースに食いつく感じがあります。弾道は低めでキュキュッとスピンが入りました。今回試したボールの中では一番のスピンだったし、世の中のスピン系ボールの中でもトップクラスのスピン性能かもしれません。
アイアンショットもフェースに乗る感覚がありますが、打感はこちらも少し軽めかな。球離れは「TW-X」よりも遅い感じがしますが、こちらも個人的にはもう少しズッシリとした感触が欲しいです。弾道は「TW-X」とほぼ同じですが、やはりグリーン上でのスピン量はこちらの方が多いようでした。
ドライバーショットでも打感は軟らかく、もっちりとしています。弾道は中高弾道でスピン量は「TW-X」よりも少し多そう。飛距離性能は「TW~X」の方が少し高そうですね。やはりこの「TW-S」はスピン性能を重視しているということでしょう。
本間ゴルフの「TW」シリーズは定価で言うと1ダース5280円(税込)なのですが、ネットでの実勢価格だと2300円前後となっています。その価格だと1球が200円以下ということになるので、このコスパには驚かされます。
1球200円でこの性能は驚き!3モデルを打ち比べて見えた結論
今回3種類のボールを打ち比べましたが、飛距離だけを見るとほんの少し「カークランドシグネチャー」がリードしているのかなと思いますが、スピン量とのバランスなどを考えると、僕ならば「TW-X」を選ぶかな~と思いました。とてもまとまったいいボールだと思います。グリーン周りのスピン量や打感の柔らかさで選ぶなら「TW-S」ですね。
しかしどれを選んでもコスパは非常に高いので、ボールにお金はかけたくないけど、スピンのしっかり入るウレタンカバーボールを使いたい!って人にはかなりいいんじゃないでしょうか。
ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。
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