安定して80台を安定して出す秘訣は悪いショットを減らすこと! 飛距離よりも曲げない技術を身に付けよう
もう少しでシングルがシングルプレーヤーになった話
ベストスコアは80台でも、平均スコアは90台のアマチュアゴルファーの方は多いと思います。今回から2回にわけて、安定的に80台でラウンドできるようになるための必要な技術について説明させていただきます。今回は安定したショットでボールを運べるようになるために必要なことについて説明させていただきます。
安定して80台を出すには? まずはスコアメイクの考え方を整理しよう
先日、ゴルフ友達とこんな話になりました。ゴルフ友達から「今日は調子悪そうに見えたけど、終わってみれば80台だったよね。どうやったら80台が安定して出るようになるの?」と聞かれました。
私は「冬とか雨の日はやっぱり90台になってしまうけど、確かに安定して80台でラウンドできるようになったと思う。80台でラウンドするにはパーを1個取って、残りはボギーでOKという計算。だけど、どうしてもOBや1ペナ、3パットでダボ以上を打ってしまうから、パーが4、5個取れるようになると80台でラウンドしやすくなるよね」と答えました。
ゴルフ友達は「パーを取る数を増やして80台で安定してラウンドするためには、どんな技術が必要なの?」とさらに質問してきました。私は「安定したショットでボールを運べるようになること、アプローチとパットの安定かな」と答えました。
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ドライバーが曲がっても2打目が打てる範囲にボールを残すことを優先
80台を安定して出すために必要なのは、ドライバーの飛距離でも派手なショットでもありません。ドライバーが飛んだとしても、OBや1ペナを打ってしまった時点で、ダボ以上の可能性が高くなってしまいます。まずは、ティーショットやセカンドショットで安定してボールを運べるようになることです。そのためには、ドライバーからショートアイアンまでの精度を底上げし、ミスの幅を管理するとともに、ミスショットをしても立て直せるようになることが必要になります。そうなれば、上手くいけばパーオン、ミスしてもボギーオンできるようになり、パーを取れる可能性が高くなります。
ティーショットで重要なのは飛距離を稼ぐことよりも、次が打てる場所に置くことです。ドライバーが真っすぐ飛ぶ日は少ないので、飛距離よりも曲がってもセカンドが打てる範囲にボールを残すことが重要です。例えば、狭いホールでドライバーを握るより、3WやUTで200〜220ヤードを確実に打つ方がスコアは安定します。また、持ち球を決めて、どちらに曲がるかを統一することで、狙い方がシンプルになります。フェードなら左サイドのフェアウェイを狙って、曲がり過ぎても右ラフならOKです。ターゲットをフェアウェイセンターではなく、ミスしても許されるサイドに設定する意識が大切です。
次に、重要なのが150~180ヤードを安定して打てるクラブを持つことです。この距離はロングホールやミドルホールのセカンドでカギになります。ミドルホールのセカンドショットでグリーンできればベストですが、グリーン周りに運べるようになるだけでも、寄せワンでパー、2パットでもボギーでホールアウトできるようになります。また、ティーショットをミスした時にも、3W等で無理にグリーンに近づけるよりも、この距離を打って3打目を得意距離から打つようにした方が、ボギーオンをできる可能性が高くなります。ロングアイアンよりもユーティリティを使いようにした方が、スイートスポットが広いため、ラフや傾斜からでも安定して距離を稼ぐことができます。
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100~130ヤードのショットの精度を高めることから始めよう
ティーショットでボールを運べるようになっても、グリーンを狙うショットで大きなミスをしてしまっては、パーオンはもちろんボギーオンも難しくなります。まずは、100~130ヤードのショットの精度を高めることから始めましょう。この距離がグリーンに乗るようになると、パーオンできる確率が高くなります。飛距離よりも方向性や縦距離が重要になりますので、フルショットよりはPW(ピッチングウェッジ)~8番アイアンのライン出しで打てるようになりたいです。フルショットだとボールが上がってしまい風の影響を受けやすいですが、ライン出しであれば弾道が低めなので、風の影響が少なくなるというメリットもあります。練習場でフルショットばかりではなく、忘れずにライン出しの練習もしましょう。
最後に、ラウンド中に平らなライから打てるのはそれほど多くありません。傾斜地でのショットの精度がスコアに影響します。傾斜では、まずバランスを崩さないことが最優先です。クラブを短く持ち、スタンスをやや広めにして、体の軸を動かさずコンパクトに振るのが基本です。左足上がりでは高く上がりやすいので、無理に飛ばそうとせず番手を上げて距離を合わせる。右足下がりでは上体が突っ込みやすいので、右膝を固定して体の回転で打つ。こうした状況対応力がつくと、グリーンを外してもボギーで止まり、リズムが崩れにくくなります。傾斜対応は上手い人ほど地味に強い技術です。
80台を安定して出すためのショット技術は、ナイスショットを増やすことではなく、悪いショットを減らすことにあります。ティーショットで次が打てる場所に置く技術、150〜180ヤードを得意クラブで確実に打てる技術、100〜130ヤードで距離と方向を安定させる技術、そして傾斜地でもミート率を保てる技術。これら4つが身につくと、ショットの波があってもスコアは崩れません。大切なのは再現性と、ミスの範囲を許容できる幅に収めることですよ!
それでは、引き続きアマチュアゴルファー目線で役立つ記事を投稿できればと思っていますので、次回の投稿を楽しみにお待ちください。
もう少しでシングル(ペンネーム)
東京都内在住の40代のサラリーマンゴルファー。2011年にゴルフを始め、現在のJGA/USGAハンディキャップは7.5。2020年にはヘッドスピードアップにチャレンジし、42.4m/sからスタートし、61.0m/sまでアップ。2020年からシングルプレーヤーになる過程を記録するために、ブログ「シングルプレーヤーへの道は遠い?」を運営。
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