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両ヒジのライン、スクエアになってる? ユーティリティの正確な飛ばしはココに注目!

オジサンだって、まだまだ飛ばしたい!【人気コーチ・大西翔太のFW&UTアイアンの飛距離アップレッスン!】

2025/11/17 ゴルフサプリ編集部

ドライバーだけでなくフェアウェイウッドやユーティリティ、アイアンもしっかり飛ばしたい! そんなシニア世代のゴルファーたちに大西翔太コーチが飛ばしのコツをアドバイスするシリーズ。第13 回は前回に続き、ユーティリティのティショットを成功させるポイントを教えてもらうとしよう。

構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/船橋カントリークラブ

両ヒジをスクエアにセットすれば、狭いフェアウェイに対してスクエアに構えられる

アライメントを狂わせる一番の原因は、両ヒジのラインのズレにある

距離が160~170ヤード以上のパー3ホールのティショットではユーティリティの出番が多いと思います。またフェアウェイの幅が狭くて両サイドがOBといったホールでも、確実にフェアウェイに運ぶにはユーティリティが最適です。

グリーンを狙うショットもフェアウェイを狙うショットも真っすぐな球を打ってターゲットを「狙い打ち」しましょう。

曲がり幅をできるだけ抑えてターゲットに正確に運びたい。そう思ったところボールが左右に散らばったとしたら、アライメントのズレが一番の原因です。

前回ではフェアウェイの平らな場所を選んで立つことや、ティアップが高すぎないようにすることなどを説明しましたが、アドレスのカラダの向きにも十分に気を配ってください。

アライメントのズレがショットの方向を狂わせてしまうことは頭では理解しているのにターゲットに対してスクエアに構えられないという人は、肩やスタンスの向きばかりに目がいっていませんか?

自分のカラダの向きを何で決めるかといえば、「両ヒジのライン」です。打つ前にボールとターゲットを結ぶ飛球線をイメージしたら、両ヒジのラインを飛球線と平行にセットしましょう。

肩やスタンスを正しくセットしようと思っても、両ヒジのラインが揃っていないとスイング軌道にも大きな誤差が生じ、ナイスショットが打てないのです。

アライメントのズレをなくすには、両ヒジのラインを飛球線と平行にセットすることが大事。
アライメントのズレをなくすには、両ヒジのラインを飛球線と平行にセットすることが大事。
片方のヒジが前に出て両ヒジのラインが揃わないと肩の向きもズレてしまう。
片方のヒジが前に出て両ヒジのラインが揃わないと肩の向きもズレてしまう。

アドレスを作るときは両ヒジに乗せたクラブを平行にキープするイメージが大事

ボクはアドレスを作るとき、両ヒジに乗せたクラブが水平となるようなイメージを大切にしています。クラブを胸の前で立てて、両ヒジの高さが均等の体勢のままでクラブを真っすぐ下ろし、アドレスを完成させます。

試しに両ヒジに誰かにクラブを乗せてもらって、両ヒジが水平になっているかをチェックしてみてください。カラダの向きがズレやすい人は、おそらく両ヒジの高さも揃わないことと思います。

両ヒジに乗せたクラブが平行となるイメージを持とう。両ヒジのラインがアライメントの誤差を防ぐ。
両ヒジに乗せたクラブが平行となるイメージを持とう。両ヒジのラインがアライメントの誤差を防ぐ。
両ヒジの高さが揃わないアドレスがクセになっている人は、すぐに修正しよう。
両ヒジの高さが揃わないアドレスがクセになっている人は、すぐに修正しよう。

ボクは両ヒジの向きを「自分軸」という表現をしています。正しいアドレスを作るための自分中心の軸です。

なぜなら両ヒジがカラダの中心に一番近いからです。頭や肩、腰、ヒザ、足などカラダのパーツは沢山あるけれど、どこを基準にしてスクエアに構えるとしたら両ヒジの平行が一番わかりやすいのです。

ターゲットに対してスクエアに構えたいなら、両ヒジでカラダ全体の平行を作ろう。
ターゲットに対してスクエアに構えたいなら、両ヒジでカラダ全体の平行を作ろう。

スタンスの向きを気にしたところで、足よりもヒジのほうがずっと方向を感知しやすいわけですから、両ヒジの向きでカラダ全体の平行を作るようにしましょう。これはユーティリティだけでなく、どのクラブでも真っすぐ飛ばしたいときほど重要なポイントとなります。

ツアープロたちがアドレスを作るときの仕草を観察してみれば、両ヒジのラインをとくに大事にしていることがよくわかりますよ。

大西翔太

大西翔太
おおにし・しょうた
1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの育成に尽力する一方、青木瀬令奈のコーチ兼キャディをつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富で、安田祐香のメンタルコーチとしても24年の初優勝、25年の2勝目に貢献。

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