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早稲田大学4年の中野麟太朗が太平洋クラブとスポンサー契約を締結 今週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」でプロデビュー!
誕生日にプロ宣言!左は太平洋クラブ河本和彦副社長 、右は早稲田大学ゴルフ部 斉野監督
太平洋クラブは11日、早稲田大学ゴルフ部4年の中野麟太朗とスポンサー契約を結んだことを発表した。中野は会見した太平洋クラブ御殿場コースで13日から開催される「三井住友VISA太平洋マスターズ」でプロデビュー。予選ラウンドはディフェンディングチャンピオンの石川遼、賞金ランキング1位の生源寺龍憲と同組という豪華な舞台が用意された。
22歳の誕生日に、学生服でプロ転向を発表
この日が22歳の誕生日だった中野は、早稲田大学ゴルフ部の正装でもある学生服姿で会見に登壇。「本日をもってプロ転向します」と宣言しました。
同時に太平洋クラブと2030年10月末まで5年間のスポンサー契約を締結したことも発表。会見に同席した太平洋クラブの河本和彦副社長は契約に至った経緯を「私たちは『Top of the Top』という理念を掲げています。3位だった『アジアパシフィックアマチュア選手権』で、もっと高みを見て自分は成長する、という言葉を聞いて。この選手しかいない、となりました」と同選手権が開催されたドバイにまで応援に行っていた韓俊社長が決断したことを説明しました。
韓社長は昨年御殿場コースで開催された同大会の際もスーツ姿でコースを歩いて中野のプレーを熱心に追いかけていました。
その頃から気にかけていた選手がプロ転向するタイミングでスポンサー契約することに。
同様の契約をするプロには女子の申ジエ。男子では金谷拓実がいます。
松山英樹を追い越し、大谷翔平に!!
河本副社長は「松山英樹選手を追い越し、ゴルフ界の大谷翔平選手になってほしい」とも。この言葉に期待の大きさが表れています。
プロデビューラウンドは石川遼、ランキング1位の生源寺と同組に
「自分らしく、1打1打アグレッシブなプレーをしたい」と意気込みを語ったプロデビューのラウンドは最高ともいえる豪華な舞台が用意されました。
この日発表された予選ラウンドのペアリングで中野と同組になっていたのは昨年、大会3勝目を挙げた石川遼と賞金ランキング1位の生源寺龍憲です。
中野は大学1年生だった2022年の「マイナビABC」でツアーに初出場しています。
これは石川が主催するアマチュア大会で優勝したことによって出場資格を得たものでした。
同様のルートで3回、ツアー出場の機会をもらったこともあって中野は「感謝の気持ちが止まりません。プロの立場で戦えるのが楽しみでなりません」と話しました。
また生源寺とは今年5月の「中日クラウンズ」の予選ラウンドや海外の大会で一緒になったことがあり「緊張している場面で話しかけてくださったり、海外に挑戦している姿を見て、こういったプロになりたいなと思っていました」というエピソードを披露しました。
ただでさえ緊張するであろうプロデビュー戦のラウンドは、さらに緊張を高めそうな豪華なペアリングになったことが、大会主催者やツアーの期待の大きさが見て取れますが、中野にとっては心地よさも感じられるものになりそうです。
来週の「ダンロップフェニックス」にも出場
今後は来週の「ダンロップフェニックス」にも出場。
その後は2023年の「日本アマ」優勝の資格(学生は卒業年度までに一度行使可能)で日本ツアーのサードQTから出場して来シーズンの出場資格獲得をめざすことになります。
今週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」では過去に、同じく太平洋クラブとスポンサー契約する金谷が2019年に。
松山も2011年にアマチュアで優勝しています。
予選で同組の石川は昨年と2022年。2012年と大会通算3勝しています。
会見ではデビュー戦での具体的な順位などの目標には言及していなかったため、会見後に「優勝は意識する?」と聞いてみました。
「優勝は意識する?」と聞いてみると
その答えは「もちろん優勝したいですけど、それにばかり囚われてつまらないゴルフをしても仕方ないですから。せっかくのデビュー戦ですから楽しんで、その結果が優勝となれば最高です」とのことでした。
会見終了時には出席したメディア全員に対してひとりひとり、自ら用意した手土産と感謝のレターを手渡すという異例のスタイルで締めくくられました。
そんな気配りを見せた中野が、プロとしてどのようなプレーをみせてくれるのかが楽しみです。
(取材・文・写真/森伊知郎)