80台の壁は100ヤード以内を鍛えて越える! 寄せとパットの効率的上達法
もう少しでシングルがシングルプレーヤーになった話
80台が“たまに出る”けれど、気がつけばスコアは90台…。そんなアマチュアゴルファーの大きな壁となるのが、100ヤード以内の寄せとパットです。もう少しでシングルさんが、自身の経験をもとに“80台を安定させるために必要だった技術”を振り返ります。
80台を安定させるための必須技術は“ショット+寄せ+パット”の3本柱
ベストスコアは80台だけど、平均スコアは90台のアマチュアゴルファーの方は多いと思います。調子が悪そうなのに終わってみれば80台でラウンドできるとやっぱり周りからも上手なゴルファーに見えますよね。
80台でラウンドするにはパーを1個取って、残りはボギーでOKという計算になります。ただ、アマチュアゴルファーなので計算通りにはなかなかできません。どうしてもOBや1ペナ、3パットでダボ以上を打ってしまうので、80台でラウンドするためには、パーを4、5個取れるようになる必要があります。
私はそのために必要な技術を、安定したショットでボールを運べるようになること、アプローチとパットの安定と考えています。前回は安定したショットでボールを運べるようになることを説明させていただきました。今回はアプローチとパットの安定について説明させいていただきます。
安定して80台を安定して出す秘訣は悪いショットを減らすこと! 飛距離よりも曲げない技術を身に付けよう
ベストスコアは80台でも、平均スコアは90台のアマチュアゴルファーの方は多いと思います。今回から2回にわけて、安定的に80台...
100ヤード以内を“2パット圏内”に寄せる技術が80台の決め手
80台でラウンドするために必要なアプローチはベタピンに寄せることではなく、2パット圏内に寄せることです。2パット圏内は人によって基準は変わりますが、だいたい5メートル以内が目安になります。パターが得意な方なら10メートル以内でも全然OKです。ベタピンに寄せたいと思うと、ご自身にプレッシャーをかけすぎて、ミスショットにつながりがちですので、2パット圏内でOKと気楽に打った方が、ピンに寄る可能性が高くなると思います。
100ヤード以内を2パット圏内に寄せるためには、SW、AW、PWの3本で飛距離の階段を作るのが簡単です。100ヤード以内を1本のウェッジだけで打ち分ける方もいますが、複数のウェッジでフルショットとスリークオーター、ハーフショットを打ち分けた方が練習量の少ないアマチュアゴルファーにとっては飛距離の階段を作りやすいと思います。ちなみに、私はPW、50度、54度、58度の4本で打ち分けています。
ご参考までにPWのフルショットが110ヤードでスリークオーターが100ヤード、50度のフルショットが100ヤードでスリークオーターが90ヤード、54度のフルショットが85ヤードでスリークオーターが75ヤード、58度のフルショットが70ヤードでスリークオーターが60ヤードになっています。クラブを変えて飛距離の階段を作ると練習場でもどれかのウェッジでフルショット、スリークオーター、ハーフショットの練習をしておくだけで対応できますので、練習時間の少ないアマチュアゴルファー向きだと思います。
グリーン周りのアプローチもSW1本でいろいろなアプローチを打つよりは、複数のクラブを使って打ち分ける方が簡単です。この距離でもピンに寄せることよりも2パット圏内に寄せることが目標です。上手く寄って寄せワンが取れればラッキーです。2パット圏内に寄せることを前提にすると、SWで高く上げるアプローチを打つよりもランニングアプローチを選択した方がミスショットの可能性を下げることができます。ランニングアプローチもSWで打つよりはPWや9番アイアンで打った方が振り幅を小さくできるので、ミスショットの可能性を低くすることができます。
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3パットを減らすには“距離感の再現性”と“1mパットの成功率”が鍵
80台でラウンドするためには、やはり3パットを減らしたいです。アプローチをせっかく2パット圏内に寄せても、3パットをしてしまってはスコアをまとめることはできません。また、3パットはスコアだけでなく、メンタルにもマイナス影響を与えます。みなさんは、3パットをした後に、次のホールのティーショットを冷静に打つことができますか? 私は次のティーイングエリアまでに切り替えようとしても、なかなか上手くできずに、そのままティーショットをミスしてしまうことが結構あります。結果的に前のホールの3パットだけでなく、次のホールのティーショットのミスでもスコアを乱すことになります。そのためにも3パットを減らす必要があります。
そのためには、まずは距離感を合わせる技術が必須です。ロングパットでもOK圏内に寄せられるようになればベストですし、50センチでもOKです。距離感もタッチの強弱ではなく振り幅でコントロールする方が再現性は高くなります。また、見た目だけでなく歩測で距離を測るようにした方が距離感のズレを防ぐことができます。例えば、フラットな傾斜で10歩の距離ならこの振り幅、7歩ならこの振り幅といったように、ご自身の基準を決めておくと距離感を合わせやすくなります。
カップまで50センチに寄せてもショートパットを外すと3パットになってしまいます。ですので、1メートルのショートパットを入れる確率を高められるように、練習をしましょう!アマチュアゴルファーが1メートルのパットを入れられる確率をChatGPTに聞いてみたら、スコア80台で約80~85%、スコア90台は約60~70%という回答でした。1メートル以内のパットに自信が持てるとファーストパットを多少ミスしても2パットでホールアウトできますし、寄せワンを取れる可能性も高くなります。1メートルのショートパットをターゲットに真っ直ぐ打つ練習は自宅でもできますので、時間をみつけて練習しましょう!
アマチュアゴルファーなのでショットの状態は日替わりです。でもアプローチとパットの技術を高めることでスコアを作ることはできます。100ヤード以内の距離感、グリーン周りのアプローチ、3パット減らすこと、をできるようになれば、ボギーがパーに変わり、80台がたまに出るスコアから安定して出せるスコアに変わります。前回説明させていただいた安定したショットでボールを運べるようになることもできるようになれば、みなさんのゴルフのレベルは確実にひとつ上のステージに進むことができますよ!
それでは、引き続きアマチュアゴルファー目線で役立つ記事を投稿できればと思っていますので、次回の投稿を楽しみにお待ちください。
もう少しでシングル(ペンネーム)
東京都内在住の40代のサラリーマンゴルファー。2011年にゴルフを始め、現在のJGA/USGAハンディキャップは7.5。2020年にはヘッドスピードアップにチャレンジし、42.4m/sからスタートし、61.0m/sまでアップ。2020年からシングルプレーヤーになる過程を記録するために、ブログ「シングルプレーヤーへの道は遠い?」を運営。
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