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ピンを狙えば大叩き確定!? 奥と左がOBの2段グリーンでボギー以上を叩かない方法

もう少しでシングルがシングルプレーヤーになった話

2025/11/20 ゴルフサプリ編集部 もう少しでシングル

グリーンの奥と左がOB、しかもピンは2段グリーンの上段の奥という、アマチュアにとって最もミスが出やすい配置です。ピンを狙いたい気持ちはあるものの、少しでもキャリーが伸びれば奥に消え、引っ掛ければ即OBというプレッシャーが強烈にのしかかります。こうしたホールは、正しい狙い場所を理解しているかどうかでスコアが大きく変わる場面です。私自身の経験からも、無理にピンを狙うより事故が起きない落とし場所を明確にしておくことで、パーやボギーが取れるようになります。今回は、この難しい条件下でアマチュアゴルファーがどこを狙えばスコアを守れるのかを説明させいていただきます。

グリーン奥と左サイドがOBの2段グリーンはどこを狙うのが正解?

先日、ゴルフ友達とこんな話になりました。ゴルフ友達から「7番のセカンドショットでピンを狙ったら、ヒッカケてOBになってしまった。あのグリーンは奥と左はOBが近くて、ピン位置は上の段の奥だった。そもそもピンを狙ったのが間違いだったのかな?」と聞かれました。
私は「周りのハザードとピン位置を考えると、ピンを狙うのはチャレンジャーだよね」と答えました。ゴルフ友達から「じゃあ、どこを狙うのが正解だと思う?」とさらに聞かれました。私は「やっぱりグリーンの上の段のピンよりも手前でセンターから右のエリアに乗せるのが安全だよね」と答えました。

みなさんは、グリーン奥と左はOBが近い2段グリーンで、ピンは上の段の奥、こんなシチュエーションでどこを狙いますか? どんな状況でもピンしか狙わない方も多いと思います。
ただ、グリーンの形状、周囲のハザード、ピン位置から判断して、ピンを狙って行くと大ケガをする代表的なシチュエーションです。グリーンの上の段のピンより手前でセンターから右のエリアに乗せるのが安全な理由を説明させていただきます。

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グリーンの上の段のピンより手前でセンターから右が安全な理由は?

グリーンの奥と左がOBという時点で、このホールはピンを狙わせないレイアウトだと考えるべきです。特に奥がOBの場合、キャリーが1〜2ヤードでも伸びたら即OBになってしまいます。
アマチュアが正確に奥ピンの奥までキャリーで届かせて止めることはほぼ不可能で、狙ったところに落としてもグリーンの硬さや風、ランの量によっては簡単にグリーン奥へ転がってしまいます。
また左のOBも厄介で、少しヒッカケただけでもOBなので、プレーヤーにかかる心理的プレッシャーが増し、余計にミスショットが出やすい状況です。さらにピン位置が2段グリーンの上段奥となると、下段に外した場合は強烈な上りパットが残り、2パットでホールアウトするハードルが高い。つまりこのホールはピンを積極的に狙えば大叩き、グリーンの下の段に置けば3パットという明確な罠が設定されていることに気付く必要があります。

この状況で最もスコアにつながる狙い目は、ピンの左右には関係なく、グリーンの上段のピンより手前でセンターから右のエリアです。グリーンの下の段に乗せるのが最も安全なのですが、それだと3パットのリスクが高まりますので、できればピンと同じ上の段に乗せたいです。
縦距離は奥のOBのリスクを避けるためにグリーンの上の段からピンの手前までのエリアをキャリーで狙います。左がOBなのでピンがグリーンの左右のどちらにあってもセンターから右狙いが基本です。センターから右狙いで多少ひっかけても、グリーンの左側に止まることが多く、最悪のOBは避けられる可能性が高いです。

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グリーンの奥と左はOBが近い2段グリーンで、ピンは上の段の奥という難しいシチュエーションをどのように攻めるのが安全かを説明させていただきます。
攻め方としては、絶対に置くに飛ばないクラブを選択し、できればフェードが理想的です。左OBを消す意味でも、軽いフェードでグリーンの右サイドに外しても問題のないラインを選ぶと心理的なプレッシャーも減らすことができます。加えて、ピンと同じ上の段に乗せるためにはキャリーを安定させる必要があるので、フルショットよりはスリークオーターのコンパクトなスイングが効果的です。ショットを打つ前に、ミスの許容エリアを明確にしておくことも重要です。「右と手前=OK」、「下の段=3パットしないように頑張る」、「奥と左=絶対NG」という判断基準を事前にセットすると、ショット前の迷いが減りスイングが安定しやすいです。結局、このような罠の多いホールではいかに安全に上段へ乗せるかがスコアを守る最大のポイントで、ピンに絡ませることよりも大事故をゼロにすることが優先順位のトップです。こうした考え方で攻められるようになれば、結果としてパーやボギーが安定して取れるようになります。

グリーンの奥と左がOB、ピンが上段奥という難しいシチュエーションで最も大切なのは、絶対にミスで大事故を起こさないターゲットを決めることです。ピンに真っすぐ打ち出す必要はなく、ピンと同じ上段のピンより手前でセンターから右のエリアに乗せれば十分に2パットでホールアウトできます。クラブ選択は飛びすぎを防ぐためにキャリーの上限を抑え、球筋は左を消せるフェードが理想です。ミスの許容ラインも「右と手前=OK」「奥と左=NG」と明確にしておくことで、スイングの迷いも減り、結果的に安全にパーやボギーを拾えるようになります。難しいホールほど攻めるポイントを限定し、無理をしない判断がスコアメイクの鍵になります。

それでは、引き続きアマチュアゴルファー目線で役立つ記事を投稿できればと思っていますので、次回の投稿を楽しみにお待ちください。

プロフィール

もう少しでシングル(ペンネーム)
東京都内在住の40代のサラリーマンゴルファー。2011年にゴルフを始め、現在のJGA/USGAハンディキャップは7.5。2020年にはヘッドスピードアップにチャレンジし、42.4m/sからスタートし、61.0m/sまでアップ。2020年からシングルプレーヤーになる過程を記録するために、ブログ「シングルプレーヤーへの道は遠い?」を運営。

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