練習してきた新しいスイングを実戦投入するタイミングは? 目安は成功率“6割”です
もう少しでシングルがシングルプレーヤーになった話
新しい打ち方を練習で重ねていると、「そろそろコースで試してみたいけど、まだ早いかな?」という不安が必ず出てきます。では、どれくらいの成功確率になったら実戦投入して良いと思いますか? 今回は練習を重ねた打ち方を実戦投入する判断基準を説明させていただきます。
練習を重ねた打ち方をコースで試すのはいつ?
先日、ゴルフ友達とこんな話になりました。ゴルフ友達から「左へのミスが嫌なので、最近は練習場でフェードの練習をしている。完璧には打てないからまだコースで試していない。そろそろ試してみたいけど、どう思う?」と聞かれました。
私は「練習場で完璧に打てるようになるのを待っていたら相当時間がかかるよ。練習場で打ててもコースで打てなければあまり意味がないし、コースでも試した方がいいよ」と答えました。
ゴルフ友達から「どれぐらいの成功確率になったら試すタイミングかな?」とさらに聞かれました。私は「あくまで感覚論だけど、練習場で6割ぐらい打てれば十分だと思うよ」と答えました。
みなさんは、練習を重ねた打ち方をいつコースで試しますか?私の周りには全く練習せずにコースで思い付いたらすぐに試す友達もいれば、先程の例のように完璧主義者の友達もいます。ゴルフは練習場でどれだけ完璧に打てても、本番のコースで打てなければ意味がありません。そもそもゴルフはミスのスポーツなので、アマチュアゴルファーが完璧に打てるようになることはありません。せっかく練習場で練習を重ねてきたなら、ある程度のタイミングになったらコースで試す必要があります。今回はどれぐらいのレベルになったらコースで試した方がいいかを説明させていただきます。
「UPPARウェッジ」を使うとアプローチが上手くなるって本当? ダグ三瓶が手掛けた"純国産”ウェッジの性能を編集部員がコースで体験
ゴルフサプリの連載でもお馴染みの、ダグ三瓶氏が、これまでの経験とスキルを生かし、日本のゴルファーのためのウェッジ、「U...
練習場での成功率が6割ぐらいになったら実戦投入!
新しい打ち方をコースで試すタイミングとしては、成功率が6割ぐらいが目安と考えています。練習場で6割ぐらい打てるようになっていれば、大きなミスショットをする可能性も低く、ラウンドのスコアを大きく崩すリスクも小さいと思います。
また、練習場で6割ぐらいでも、コースでは傾斜も緊張感もありますので、成功確率が1~2割は落ちてもしょうがないと思います。例えばフェードを練習しているなら、10球中6球が許容できるフェードになっていれば十分です。完璧である必要はありません。むしろ、練習場で完璧に近い状態まで持っていこうとすると、コース投入のタイミングが遅れ、いつまでも実戦に慣れないまま時間だけが過ぎてしまいます。
アマチュアゴルファーであればベストスコアを目指すラウンドとエンジョイゴルフのラウンドがあると思います。エンジョイゴルフのラウンドであれば、練習ラウンドと割り切って、成功確率がまだ低い段階でも試してみるのはありだと思います。
練習してきた打ち方をコースで試すときには、いきなり難しいホールではなく、ミスしても痛くないホールで試すことがオススメです。初投入に最適なのは広くて左右に大きなペナルティが無いホールや、少し曲がってもセカンドが打てるホールです。例えばフェードを練習しているなら、左OBが遠く、右サイドに多少外してもラフで済むようなホールが理想です。また、ティーショットよりもセカンドショットのほうがミスのダメージが小さいため、100〜150ヤード前後の平らなライで試すのも選択肢です。アマチュアゴルファーにとって重要なのは、成功させる”ことよりミスしても痛くない環境で経験値を積むことです。最初の数回は、結果よりも、狙った球筋で打てたか、ミスした時の球筋は想定内だったかを確認するステップと割り切れば、精神的にも楽になりますし、実戦での成長スピードも大きく上がります。
ヘッドスピード60m/sはおじさんでもなれる!シングルさんが9ヶ月かけて実現した方法とは?
2020年に私のヘッドスピードが60m/s越えを実現するまでの道のりを3回に分けて説明させていただきます。1回目は、おじさんでも...
ラウンド前の練習で投入するかを最終確認!
新しい打ち方をラウンド当日使うかどうかは、朝練で最終判断すると失敗が減ります。普段の練習場と違い、体が硬い状態や当日のコンディションで、新しい打ち方を再現できるかを確認します。朝の練習場の段階で3球中2球は狙い通りの球筋が出るなら、その日は投入して問題ありません。逆に朝練で大きなミスが続く場合はやめておくという判断も大切です。また、ラウンドが終わったら、どのホールで使えたか、どんなミスが出たかを振り返り、その日のうちに軽く練習場へ寄って再現練習をすると定着が一気に進みます。コース→練習場→コースの循環を作ることで、練習で感じていた不安が消え、次に投入できるホールや距離が自然と広がっていきます。少しずつ実戦経験を積んでいけば、いつの間にか新しい打ち方が自然に振れる普段のショットとして定着します。
新しい打ち方をコースに持ち込むタイミングは、練習場での成功率6割、朝練で再現できている、を満たせば十分です。最初は広いホールやダメージの少ない場面だけで使い、結果よりも実戦経験を積むことを優先しましょう。投入するホールを少しずつ増やし、ラウンド後の振り返りと練習で微調整していけば、気づいた頃にはコースでも自然に打てるようになりますよ!
それでは、引き続きアマチュアゴルファー目線で役立つ記事を投稿できればと思っていますので、次回の投稿を楽しみにお待ちください。
もう少しでシングル(ペンネーム)
東京都内在住の40代のサラリーマンゴルファー。2011年にゴルフを始め、現在のJGA/USGAハンディキャップは7.5。2020年にはヘッドスピードアップにチャレンジし、42.4m/sからスタートし、61.0m/sまでアップ。2020年からシングルプレーヤーになる過程を記録するために、ブログ「シングルプレーヤーへの道は遠い?」を運営。
アイアンが不調でも崩れない! FW&UTでつなぐスコアマネジメント
今日はアイアンがまったく当たらない・・・。ダフリやトップが続けば、次のアイアンショットが怖くなり、スイングも縮こまっ...
バウンスを使うってどういうこと? ソールを味方につける方法をシングルさんに聞いた
アプローチやバンカーでのザックリ…。アマチュアゴルファーがもっとも恐れるミスの一つですが、その原因のほとんどはバンスを...
左足下がりのバンカー越えアプローチ。どう狙う? どう打つ?
左足下がりのバンカー越えのアプローチは、アマチュアゴルファーにとって最もプレッシャーがかかる場面のひとつです。無理に...