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「僕は非力だからR」では間違い!! クラブスペックを選ぶ際の検討すべき範囲とは?

【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】

2025/11/23 ゴルフサプリ編集部

ドライバーのスペック選び。自分にはこんなクラブが合っているはず、それって何を基に考えましたか? ひょっとしたら思い込みかも……。

皆さん、クラブをいろいろと検討していく際に、自分にはこのくらいがいいかな?という感じで、絞ってスペックを探しに行くことが多いと思いますがいかがでしょうか?

例えば、ヘッドスピードはこのくらいだから、ドライバーのシャフトはRかSRくらいかな~とか、年齢が大台を超えたので、シャフトの重さは50gくらいが限度かな~など、ネットの情報や、周りの方の使っているクラブスペックを見たりして、当たりを付けて探すことでしょう。

ですが、自身の分析は意外と難しく、自身のポテンシャルを過小評価してしまっていたり、過大評価してしまっていたりして、思い込みの上に絞った範囲のスペックでは探しきれなかったり、もしくは、妥協してスペックをそろえたが故に、合わないクラブになってしまう方をたくさん見てきています。

そこで、どのくらいのスペックから絞っていった方が良いのか?絞らない方が良いのか?などを述べさせていただきます。

1.シャフトの硬さ

上記しましたように、ヘッドスピードで選ばれる方が多いと思います。
もちろん、その選び方が間違っているとは言えないのですが、ヘッドスピードはシャフト硬さを選択する際の一部の要因でしかありません。
たとえば、すごくヘッドスピードの速い人でも、柔らかいシャフトの方がタイミングが取りやすい方もたくさんいらっしゃいますし、逆にヘッドスピードが遅くても、硬いシャフトの方が当てやすくて実は飛ばせるという方もたくさんいらっしゃいます。
その程度は、数値に表せるものでもなく、シャフトの使い方、タイミングの取り方、テンポなどから総合的判断しなければなりません。
そういう意味からも、当方が活用している計測機器「ShaftWave」ではよくわかります。

実際に何mm(何度)しなっているからXにしましょうとか、Sにしましょうというものではないのですが、相対的なしなり量を測ることができるので、適正な硬さの範囲を予想することができます。
その際のシャフトのしなり量というのは、テンポが重要になります
やはり、テンポの速い人、特に切り返しが急な人などは、シャフトが大きくしなります

こういった方は、ある程度の硬さが必要で、それがヘッドスピードが40m/s以下だとしても、Xシャフトの方が打ちやすいという方が多いです。

また、シャフトの場合、しなった方が良いのか?しならない方が良いのか?ということを考えると思います。
実は、それ以前に、シャフトというのは、みなさんが思っている以上にしなっているという認識が必要です。
つまりは、どんなにしならせない方でも、ドライバーほどの長さのシャフトでは、かなりしなっています。
その最大にしなるポイントは、切り返しからハーフウェイダウンくらいで、バックスイングでしならせていた方向に対して、逆方向に力を加えることになるので、どんな人でも、ここでぐぐーっとしなります。

そして、そのままではまっすぐに当たりませんので、人は自分で戻せるようなきっかけをシャフトに与えたり、そもそもシャフト自体がしなり戻ろうとする復元力が生まれたりします。

そして、その戻るタイミングは、「人それぞれ」で、それ自体が、スイングのタイミングということになります。
つまりゴルフスイングというのは、このシャフトがしなったものをどう戻すか?ということをやっていると言っても言い過ぎではないと考えています。

バックスイングや、切り返しで大きくしならせる方は、戻す力も必要ですし、また、戻ってくるように待たなければなりません。

そういったことを加味していくと、シャフトというのはしなりすぎない方が良いと考える方が妥当でしょう。

つまりはシャフトというのは効率よくしなるもの=しなりすぎても、しなら過ぎでもない方が良く、適正な量しなるものが、合っているシャフト、と言えると思います。

そう考えて行くと、自身が思っているよりも、硬いものが良い人が実は多く、当方のフィッティングでも、Xになる方が大半で、Sになる人は半分以下、Rになる人はごくわずかという結果にもつながっていきます。

当方が、硬いものが絶対良いと思って進めているわけではなく、いろいろと打っていただくと、硬いものの方が結果が良いということを表していると考えていいただけると嬉しいです。
ここで言わせていただくとしたら、Rかな~SRくらいかな~と悩んでいる方も、是非、Xシャフトくらいまでは打っていただくことをお勧めいたします。

ほかのスペックはどう考える?

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