冬のゴルフでいいスコアを出すには? 難しいからオモシロイ!
取材の合間に編集担当やカメラマンが、スイングの悩みや質問をプロに聞いていることがある。そんなやり取りを公開しちゃいます。今回は冬のクラブセッティングに続いて、冬場のマネジメントとスイングが話題です。
サプリ:冬のクラブセッティングは分かりましたが、冬用のスイングやコースマネジメントってあるんですか?
高橋:もちろんありますよ。
サプリ:ぜひ、ご教示ください。
高橋:まずは、夏との違いを認識することが重要ですね。
いろいろあるんだけど、
●防寒のために厚着になる
●凍ったグリーン
●薄芝と硬い地面
このあたりが大きなところでしょう。風もあるけれど、冬以外でも強風はあるからね。
サプリ:そこで、どうすればいい?
高橋:まずは凍ったグリーンに対する認識が間違っている人が多いので、説明しますね。
凍って硬くなったグリーンに上からボールが落下すると「コーーーン」って感じで、思い切り跳ねて止まりませんよね。こんな時どうする?
サプリ:止まらないと思うからグリーン手前のカラーギリギリを狙います。
高橋:それだとグリーンに残っても奥まで行っちゃうし、強く跳ねたらやっぱりグリーン奥にこぼれちゃうから、40点。
サプリ:じゃあ、どうすればいいの?
高橋:グリーン手前の花道からコロがし上げるのが正解です。場合によってはグリーンに届かず手前でもOK。アマチュアゴルファーで勘違いしている人が多いんだけど、凍ったグリーンは上から落ちたボールは跳ねるけど、表面の抵抗は大きいから、意外と遅いんです。コロがせば止まるんです。
サプリ:グリーン周りからのランニングは分かりますが、100ヤードとかは?
高橋:7番とか8番アイアンで手前からコロがしです。
サプリ:そうなんですね。
高橋:そもそも、フェアウェイも薄芝で地面が硬いことが多いから、セカンドショットで球を上げるより、低く出してコロがせば、薄芝対策も兼ねるのです。
サプリ:手前にバンカーがあったら?
高橋:そもそも、バンカー越えになるところに打つからダメなんですよ。気温が10度を超えていれば、凍っていることは少ないかも知れないけれど、気温が5度以下だったら、グリーンが凍っている前提で、マネジメントするべきです。であれば、ティショットを打つ前に、グリーンの形状とピンの位置、バンカーの配置を確認して、手前からコロがせる場所かグリーンを長く使える場所を狙ってティショットを打つのがマネジメントです。
サプリ:そんなことまで考えてプレーしているんですか?
高橋:当たり前です。夏場の通常営業のコースなら、グリーンが止まるから、こんなことは考えないけど、凍ったグリーンはショットでは止められないので、そこまで考えますよ。
サプリ:冬用のスイングは?
高橋:まずは、球を上げようとしないこと。
高橋:それから、厚着だから腕を動かしにくくなるので、腕の上下の動きは小さくすること。必然的にコンパクトなスイングになるけれど、肩はしっかり回すのがコツですね。
サプリ:それじゃあ、飛ばないのでは?
高橋:その感覚も間違いです。冬は飛ばなくて当たり前なんですよ。その上、ライやグリーンが難しくなるから、頭を使ってプレーしないといけないんです。
サプリ:冬のゴルフは難しいってこと?
高橋:難しいコースに行ったと思えばいいんです。難しいゲームだから面白いと考えればいいんじゃない。まあ、個人的には好きじゃないけど。
高橋:あっ! ひとつ忘れていました。冬場は練習する時もラウンドする時と同じウェアで練習してくださいね。練習は半袖、ラウンドはセーター+ダウンというのでは役に立たない練習になりますからね。
サプリ:何とかハラ的に聞こえましたが、説得力はありますね。覚えておきます。
冬のクラブセッティング、ポイントはヘッドスピードだった!?
取材の合間に編集担当やカメラマンが、スイングの悩みや質問をプロに聞いていることがある。そんなやり取りを公開しちゃいま...
「僕は非力だからR」では間違い!! クラブスペックを選ぶ際の検討すべき範囲とは?
ドライバーのスペック選び。自分にはこんなクラブが合っているはず、それって何を基に考えましたか? ひょっとしたら思い込...