アイアンが飛ばない人はストロンググリップで握ってみて! フェースの開閉を抑えてパワー効率を上げよう
オジサンだって、まだまだ飛ばしたい!【人気コーチ・大西翔太のFW&UTアイアンの飛距離アップレッスン!】
ドライバーだけでなくフェアウェイウッドやユーティリティ、アイアンもしっかり飛ばしたい! そんなシニア世代のゴルファーたちに大西翔太コーチが飛ばしのコツをアドバイスするシリーズ。第15 回はアイアンが飛ばないと悩むゴルファーにグリップの大事なポイントをお教えしよう。
構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/船橋カントリークラブ
左手をストロングに握り、フェースをスクエアにキープすればアイアンだって飛ばせる!
アイアンが飛ばない人は左手グリップの握りが浅すぎるケースが多い
ドライバーが飛ばせたら最高に嬉しいけど、アイアンだってやっぱり飛ばしたい! だけどキャリーがあまり出ずに、グリーンの手前にショートしてばかり。このままではゴルフの楽しさも半減してしまいますよね。
ドライバーもそうですが、アイアンが飛ばないというシニア世代のゴルファーは左手を浅く握りすぎる傾向が多く見られます。
えっ、だってグリップはスクエアに握るんでしょ? 昔はスクエアに握ってバックスイングでフェースを開いて、インパクトでフェースを閉じながら打つと教わったけど違うの? 皆さん、そんな風におっしゃいます。
ヘッドが小ぶりでフェース面が短かかった昔のアイアンの場合は、フェースの開閉を使ってボールをつかまえたほうがキャリーを出しやすかったので、アームローテーションがしやすいようにスクエアグリップ、つまり左手甲と右手のヒラがターゲット方向を指すように握るという考え方が主流でしたが、今ではウィークグリップでしかないのです。
今のアイアンのヘッドは大きめで、ロングフェースになっています。フェースの芯がワイドで、インパクトの打点が安定しやすい。そしてボールの直進性が高くなっている。ということはフェースの開閉を抑えてスイングした方がパワー効率がいいのです。左手の握りが浅い人は、左手をもっとかぶせて握ってみてください。これが今の時代にマッチしたストロンググリップです。
ストロングに握って、お腹の回転主体でスイングするのが飛ばしのコツ
左手をどのくらいかぶせて握るかというと、左手の甲が斜め上を指すくらいです。左手の人さし指、中指、薬指のナックルが見えるくらいが目安となります。そして右手のヒラが左手甲の向きと揃うように握りましょう。
ストロンググリップって、フックグリップのことでしょ? スライスを直すための握り方じゃないの? オジサンゴルファーたちはそうおっしゃいますが、それが違うのです。
左手のナックルが3つ見えるまで左手を深くかぶせると、インパクトエリアにおけるアームローテーションが制限されやすい。つまりフェースの開閉が抑制されることでフェースをスクエアにキープしやすくなるのです。
腰くらいの高さで素振りするならグリップエンドとお腹が連結し、連動するというイメージです。両腕の回旋を抑えて、アドレス時の両肩と両腕の三角形をキープ。フルスイングはこの動きの延長です。
両腕を回旋させてフェースの開閉を使って打つイメージでは、カラダの回転よりも手打ちの要素が強いといえます。腕や手をなるべく使わずに、カラダの回転主体でスイングするのが今の時代の飛ばしのテクニックです。
大西翔太
おおにし・しょうた
1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの育成に尽力する一方、青木瀬令奈のコーチ兼キャディをつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富で、安田祐香のメンタルコーチとしても24年の初優勝、25年の2勝目に貢献。
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