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ドロップしたボールが救済エリア外へコロコロ。そのままプレーするとペナルティーって知ってた?

ゴルフのルール&マナー

2025/11/27 ゴルフサプリ編集部 真鍋雅彦

ペナルティーエリアに入ったり、カート道にボールが止まったときなどに行うドロップ。ラウンドの中でもわりと頻繁に行うドロップですが、ゴルファーの中には正しいドロップのルールを理解していない人も。うっかりしていると、“2罰打!”何てことになってしまいますよ。

ドロップの手順について理解しているゴルファーは多いが……

2019年からドロップに関するルールが大きく変わったのはご存じの通り。最もインパクトの強かった「ヒザの高さからボールを落とす」というルールは広く浸透しているようですが、ドロップでの勘違いが意外と多いのも事実。「それ2罰打だよ」と指摘されないように、しっかり覚えておきましょう。

まずは基本のおさらいから。
①ボールを拾い上げる前に、元のボール位置をマークする。
②スタンスやスイングの妨げがなくなる最も近い地点(ニアレストポイント)を決め、マークする。
③ニアレストポイントを基点として、クラブレングス(1クラブレングス、または2クラブレングス)で救済エリアを設定する。
④設定した救済エリア内に、ヒザの高さからボールを真下に落とす。

この手順については、ほとんどのゴルファーが理解しているのではないでしょうか?

救済エリア外に転がったボールを打ってしまったら2罰打が科せられる

問題は、ここからです。ドロップしたボールが救済エリア内に止まった場合は何の問題もなく、その場所からプレーを続ければいいのですが、もしボールが救済エリアから出てしまったらどうするか。みなさんはご存じですか?

結論からいうと、ドロップしたボールが救済エリアの外に止まった場合は、再ドロップしなければなりません。例えば、ホールに近づいてしまったり、救済エリア外に転がっていってしまった場合は、もう一度ドロップしなければいけないのです。

もし、再ドロップせず、救済エリア外のボールをそのまま打ってしまったら、“誤所からのプレー”ということで2罰打が科せられます。

また、こういうことはめったにないかもしれませんが、誤って(または勘違いして)エリア外にドロップした場合、たとえそのボールが救済エリア内に戻ってきたとしても再ドロップをしなければいけません。ただしこの場合は、ボールが止まっていた場所が救済エリア内ということでペナルティーが軽く、1罰打になります。

そして、再ドロップしても救済エリア内に止まらなかったら、2回目のドロップでボールが落下した場所にプレースします。

なお、ドロップしたボールが落ちる前に体や触れた場合は、再ドロップになります。また、ヒザから落とさなかった場合も再ドロップになります。

間違ったドロップをしたときは、正しくできるまで何度でも繰り返す必要がありますが、このときは、ペナルティーは科せられません。

また、ドロップしたボールが地面に着地したあと、足や用具に当たった場合は、そのボールが救済エリア内に止まっていたらそのままプレー(無罰)、救済エリアから出てしまった場合は再ドロップになります。

OBや池ポチャのペナルティーは諦めがつきますが、ドロップミスによる罰打はショックも大きいはず。自信を持ってドロップできるようにルールを再確認しておきましょう。

文・真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。