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メジャーの優勝争いで岩井姉妹が同組対決 明暗分かれるも、最終日に向けて大きな意味を持つ18ホール

【「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」3日目】

2025/11/29 ゴルフサプリ編集部

これぞリアル双子コーデ。明日はどんなプレーを見せてくれるか?(写真/Getty Imags)

日本女子ツアーの2025年シーズン最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」3日目(29日、宮崎CC)で岩井明愛、千怜姉妹の同組対決が実現した。日本女子プロゴルフ協会が「メジャー」と定義する大会で、最終組のひとつ前という優勝争いでのプレーは明暗分かれる結果となったが、最終日に向けて大きな意味を持つものになった。

お揃いのウエアで肩を組んでスタートし「幸せだね」

岩井姉妹はこの日、白のトップスに青いパンツとお揃いのウエアで登場しました。

明愛が首位と1打差の2位。千怜も2打差の4位で迎えた3日目は、1番のティショットを打ち終わると肩を組んで歩き、2人で「幸せだね」と話しながらラウンドをスタートさせます。

1番では千怜がバーディーを奪って幸先がいいように見えましたが、3番ではともにパーオンできす明愛はボギー。千怜は3パットのダブルボギーとしてしまいます。

その後は千怜が5番から9番までバーディーとボギーが交互にくる慌ただしいゴルフに。
明愛は7番から3連続ボギー。
終わってみれば千怜は6バーディー、4ボギーと1ダブルボギーのパープレーで通算4アンダーの3位。
明愛はバーディーなしの7ボギーで79。通算2オーバーの23位となりました。

明暗が分かれるラウンドに

スコア的には明暗がくっきり分かれたラウンドとなりましたが、ホールアウト後の明愛は「ポジティブシンキングして(最終日も)できるだけ明るくゴルフしたいと思います。ミスはありますけど、攻め続けたらいいことがあると思います。頑張るぜ!」と自らを奮い立たせるように話していました。

このマインドが、2打差の3位とまだまだ十分に優勝圏内にいる千怜の最終日のプレーに好影響を与えそうです。

「自分なら心が折れている」と千怜

明愛は7番から3連続ボギーを叩いていますが、その前の6番はバーディーパットがカップを4分の3周ほどして外れ、思わず立ち尽くすパーでした。

続く7番パー4はティショットが左の林で、横に出すだけの2打目は逆サイドのラフへ。
そこからグリーンオーバーして、寄せワンでのボギー。

9番パー5は、千怜がフェアウェイからツーオンに成功させたのに対して明愛は残り50ヤードほどからのバンカーショットが“ホームラン”でグリーンを大きくオーバーしてしまいます。

ボールとピンの間にテレビの中継カメラタワーなどがあったため救済を受け、ラフからグリーンに向かって打ち上げ、グリーン面はエッジから7ヤードしかないカップまで下っていくという難易度が高いショットは柔らかく打ってカラーまで運ぶと、パートライは惜しくも入らなかったものの、ボギーでとどめたものでした。

いずれももっとスコアを崩してもおかしくなかったのを最小限の“ケガ”で耐えた明愛を目の前で見続けた千怜は「最後まで諦めずにやる姿はすごいな、と思いました。自分が逆の立場だったら、心が折れちゃいますね」と言いました。

最終日は明愛のマインドで22年ぶりの快挙めざす

海沿いの防風林の中にあるコースは風の強弱が目まぐるしく変わるため、千怜の首位と2打差は十分に逆転優勝を狙える位置です。

とはいえ好スコアと大叩きは紙一重。それだけに「(明愛は)ボギーを打っても淡々としていてすごいなと思いますし、リスペクトします。明日もそのマインドが一番いい所でできるように」と双子の姉のこの日のプレーを最終日の優勝争いでは見習いたいと言いました。

開幕戦(ダイキンオーキッド)に優勝している千怜が最終戦の両方で優勝すれば、2003年の不動裕理以来となります。

その快挙を明愛が“後押し”することになるかが注目です。

(取材・文/森伊知郎)

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