「ゼクシオ 14」と「ゼクシオ 14+」はどこに当たっても飛ぶぞ!! いよいよベールを脱いだ14代目の飛び
11月22日に発表されるや話題沸騰の「ゼクシオ 14」と「ゼクシオ 14+」。ブランド誕生から25年を経て一新されたデザインもさることながら、新素材の採用などもあって”飛び性能”が格段にアップしているという。
そこで、編集部では当代きっての人気テスター4人を集め、トラックマンによる計測数値を見ながら徹底検証した!
写真/相田克己 撮影協力/ゴールデンクロスカントリークラブ
人気テスター4人は自分で使うならどっちの「ゼクシオ」を選ぶ!?
テスター4人が「ゼクシオ 14(10.5度)」「ゼクシオ 14+(9度)」の両モデルを、どちらも標準シャフトで試打計測。それぞれの試打感を述べてもらうとともに、自分で使うとしたら”どちらを選ぶか?”を聞いた。(以下、「ゼクシオ 14」は14、「ゼクシオ 14+」はプラスと表記)
それでは、テスターたちの答えを見ていこう。まずは、試打職人・石井良介から!
【ゼクシオ 14】体感的にも数値の面でもやさしく飛ばせるを実感(石井)
従来の「ゼクシオ」の振りやすさに加えて、初速の向上とスピン量の最適化、ミート率の安定感が体感的にも数値の上でもハッキリと実感できます。アマチュアの方にオススメするなら間違いなく14。そして、僕も使うなら14を選びます。ロフトは立てると思います。
【ゼクシオ 14+】ちょっと“逃げ顔”がいい人はプラスのすっきりフェースで決まり(石井)
僕の好みは、つかまりすぎないですよ、と言っているような“逃げ顔”。だから、顔だけで選ぶならプラスです。14との違いは、僅差で14のほうが寛容性を感じやすいという点。それと、プラスのほうがほんの少しスピンが入るので、球筋を操作しやすいのはプラスです。
【ゼクシオ 14】振りやすさと当てやすさに「ゼクシオ」らしさをすごい感じる(鹿又)
芯を外しても初速やミート率が下がらず、スピン量も安定しています。つかまりやすいからといって、左に行くこともありません。そして、振りやすさと当てやすさが、とても「ゼクシオ」らしい。加えて、14は初速が出ます。よりやさしく飛ばせるようになったので、選ぶとしたら14ですね。
【ゼクシオ 14+】14に比べてヘッドが機敏に動く。やさしさに操作性がプラスされている(鹿又)
やさしさという点では、プラスも14と同様に十二分にやさしいです。違いがあると言えば、ヘッドの挙動と構えた時の印象。つかまりすぎない印象を与える顔です。それから、ヘッドが機敏に動きます。14と比べて微妙に重心距離と深度に違いがあるのでしょう。
【ゼクシオ 14】最大飛距離を何度でも出せるから平均飛距離が驚くほど伸びそう(鶴原)
最大の魅力は安定してミート率が高く出ること。14回中10回くらいのイメージで、頻繁に“最高初速の上限”が出ます。これは「VR-チタン」フェースの効果が大きいのだと考えます。だから僕が使うなら14。「QTS」でロフトを立たせて、シャフトはカスタムします。
【ゼクシオ 14+】小ぶりなヘッドのような振り感で球筋を操作したい人にも対応(鶴原)
X eksがそうだったように、プラスも14に比べてフェースターンしやすく作られていると感じました。小ぶりのヘッドを振っているような感覚で振れます。寛容性なら14、操作性ならプラスという印象。スピン量を変えて打ちたいという人にも対応できそうなヘッドです。
【ゼクシオ 14】曲がらない安心感があるから「振っていける=もっと飛ばせる」(関)
カスタムでシャフトは変えますけど、シンプルにやさしいので14を選びます。やさしいのに上がりすぎやつかまりすぎがなく、フッカーの僕が打っても真っすぐ飛んでくれるところも良い。だから、安心して振っていけるので、パフォーマンスを最大限発揮できます。
【ゼクシオ 14+】顔も打球音も精悍だけど、すごいやさしいアスリートモデル(関)
初速性能や芯を外した時の寛容性、それらは14と同じくらい。そこに少し操作感の良さがプラスされています。前作の13でX eksにもう少しやさしさがほしかったと思った人にはピッタリ。これはヘッドだけでなく、プラスの標準シャフトによる影響もあるんだと思います。
「ゼクシオ 14」はミスに強いのではなく、ミスをさせないドライバー
テスター4人による「ゼクシオ 14」と「ゼクシオ 14+」のレポートはいかがだっただろうか。では、今回の総括を聞こう。
鹿又 まず感じたのは振りやすさ。高慣性モーメントヘッドのようなもたつき感がなく、打感や打音も含めて爽快でストレスなく振れました。しかもボール初速も出ていた。
鶴原 鹿又さんが言うように今作は初速が出ます。飛ばしにはボール初速が一番有効なので、ここは一番の注目ポイントですね。
関 芯を外しても、1.4以上の数値が出ていました。初速がほぼ下がらないですよね。
石井 私はスピン量が必要以上に増えないことに驚きました。今作はスピン量が絶妙です。
鹿又 僕も一番違うのはスピン量だと思う。スピン量が減ったぶん初速に転換されて飛ぶ弾道になった。データを見てもボールの落下角度が適切でランが出る。実戦で飛ぶクラブに仕上がっているよね。それから、New「ActivWing」も効いている。
鶴原 そもそも「ActivWing」は芯に当てやすくするテクノロジーで、なおかつ高初速エリアが広くなったから相乗効果でよりやさしくなっています。
鹿又 振りやすさは重量や慣性モーメントの大きさが影響すると言うけど、ヘッド重量があるのに振りやすいのは効果があるってことでしょ。
関 そうですね。振りやすくて、芯に当たりやすい。「ゼクシオ 14」はスコアがよくなるドライバーですね。
石井 代々「ゼクシオ」はその点が伝わりにくかった。でも、「ゼクシオ 14」はそのことを数値が証明しています。
鹿又 「ゼクシオ 14」は、ミスをさせないドライバーであり、飛ぶということがわかったね。
「ゼクシオ 14」ドライバー
より爽快感を増した打球音とともに高弾道で大きく飛ばす!
ソールの"XXIO"のロゴがトゥ側に配置された新デザイン。「カッコよくなった」がテスター4人の共通意見。「ゼクシオ」ならではの”飛んだ!”と思わせてくれる打球音は、より高く伸びのある爽快な響きになった。
丸みを帯びたシルエットは大きく見えて安心感あり。目標に真っすぐ向きやすくドローがイメージしやすいトップラインだ。
SPEC
■ ヘッド体積/460㎤ ■ ロフト角/9.5、10.5、11.5度 ■ ライ角/59度 ■ 長さ/46インチ ■ シャフト/MP1400 カーボンシャフト ■ フレックス/S、SR、R、R2 ■ クラブ重さ(R)/281g ■ 価格/10万1200円(税込) ※R2は特注対応です。
「ゼクシオ 14+」ドライバー
マット仕上げの精悍な見た目通り! 締まりのある打球音で強く振り抜ける!
強く振っても過度に響かないよう残響を抑えた打球音。「ゼクシオ 14」よりやや低い弾道で前に強く飛ぶ。
適度なつかまりをイメージしやすくヒール側の膨らみを抑えたヘッドシェイプを採用。強く振り抜きやすくストレートなトップライン。
SPEC
■ ヘッド体積/460㎤ ■ ロフト角/9、10.5度 ■ ライ角/59度 ■ 長さ/45.75インチ
■ シャフト/SPEEDER NX DST for XXIO カーボンシャフト ■ フレックス/S、SR、R ■ クラブ重さ(S)/300g ■ 価格/10万1200円(税込) ※SRは特注対応です。
だから飛ぶのか!「ゼクシオ 14」「ゼクシオ 14+」最新の共通テクノロジー
世界初「VR-チタン」採用フェースで ゼクシオ史上最強初速※を実現!
シリコンを加えた新配合で、全業界で世界初採用の新しいチタン材「VR-チタン」によって初速アップだけでなく、ボディの設計自由度が大幅に向上した。
また、フェースを6分割してバルジとロールを設定。オフセンターヒット時の飛距離ロスを軽減させている。 ※SLEルール適合モデル内
エネルギーを逃さず活かして芯を大幅に拡大させる「ULTiFLEX」
「VR-チタン」の特性を活かしフェースを肉薄化した「ULTiFLEX」により、フェース中央部の超・高初速エリアが183%、周辺部の高初速エリアが151%(共に従来モデル比)広がった。また、ボディの肉厚も最適化し高初速を生むたわみ構造を実現。
空気の流れを整えてブレを抑制! New「ActivWing」
クラウン側の空気の流れを整える従来の「ActivWing」がパワーアップ。加えてソール側にも段差を配置してさらに空力性能を高めたNew「ActivWing」がヘッドのブレを抑える。
求める弾道に調節できる「QTS(クイックチューンシステム)」
「ゼクシオ 14」はショートホーゼル、「ゼクシオ 14+」はホーゼル部分を中空構造にすることで、従来比2グラムの軽量化を実現。重心設計の自由度を維持するとともに、フェース角、ライ角、ロフト角を調整可能とする新設計のシステムだ。