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キャロウェイ「APEX Ti SUPER HYBRID」は直進性&高弾道が想像以上だった!

野村タケオのゴルフ実験室

2025/12/10 ゴルフサプリ編集部 野村タケオ

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。キャロウェイから発売中のユーティリティ「APEX Ti SUPER HYBRID」がなかなか素晴らしいという評判です。少し小ぶりで操作性のいいモデルのようですが、僕みたいなおっさんでも使えるのでしょうか。とても気になるので、コースに持ち込んで試打してみました。

〈取材・文・写真提供 野村タケオ〉

操作性重視? ぶっ飛び系? 「APEX Ti SUPER HYBRID」をコースで本気試打

今回僕が試打した「APEX Ti SUPER HYBRID」は新しく発売されたAPEX UTシリーズ(APEX UW、APEX Ti SUPER HYBRID、APEX UTアイアン)のなかでも、より飛距離性能を重視するというコンセプトのもとで開発されたモデルです。過去のSUPER HYBRIDシリーズは、どちらかというと大きめのヘッドによるやさしいモデルというイメージでしたが、今作は前後長もフェース長も小さくなり、操作性を強化した形に生まれ変わっています。フェースはチタン製、ボディはステンレススチール製です。過去モデルとは異なり、カーボン製のクラウンは導入していません。

また、前作ではソールとヘッド内部にウェイトが搭載されていましたが、「APEX Ti SUPER HYBRID」では、ヘッド内には設置せず、ソールのスクリューウェイトのみとしていることで、重心位置が高くなり、スピン性能とコントロール性能の向上が図られています。

ソールにはステップ・ソールデザインが採用されています。フェース側とヘッド後端の間の中間部分に、台形状の段差を設置。ソールの後ろ側が少し地面から浮くような形状になっているため、ボールをヒットした際には、気持ち良くヘッドが抜けていきます。また、ヘッドの座りの良さも考慮されており、地面にセットした際、ヘッドがぐらついたり、回転したりはせず、とても構えやすくなっています。

全番手に装備されているアジャスタブルホーゼルは、ELYTEシリーズのユーティリティで初採用となったニューオプティフィット4と呼ばれる最新のもので、計7つのロフトとライ角のコンビネーションが可能となっています。

僕が試打したのは4H(ロフト21度)です。シャフトは純正の「VENTUS SILVER 6 for Callaway」のSで、カタログスペックは重量が約69g、トルク3.3の中調子ということです。

構えてみると、クラウンはシルバーメタリックのようなカラーになっています。このカラーは少し好みの分かれるとことかもしれませんね。個人的にはもう少し黒っぽいヘッドの方が好みかな〜。

フェース長が短いので、結構ヘッドサイズは小さく感じます。その分アイアンっぽい感じのユーティリティ感があり操作性が高そうに感じます。黒いクラウンだと更に締まって見えるので、わざとグレーっぽい色にしているのかな?

ボールを打ってみると、少しだけ高めのチタンっぽさがある打感。そして結構な弾き感がありますね。初速が速い感じがします。この辺りが飛距離性能を重視したってとこなんでしょうね。

弾道はかなり高めです。ヘッドの見た目からはそこまで高弾道になるイメージはなかったのですが、重心がかなり低くなっているからか、打ち出しから高く飛んでいきます。スピンは少し少なめで棒球に近い感じで飛びますね。直進性がかなり高そうで、球筋を操る性能というのは少し低そうです。ヘッドの操作性という点では高いのですが、ボールはあまり曲がらない感じ。とにかく真っすぐ高弾道で飛ぶ弾道になりやすかったです。もちろん飛距離性能は高く、自分が使っている同じロフトのユーティリティより飛距離は出ている感じでした。しかし高弾道のおかげで、グリーン上では結構止まってくれていたので、グリーンを狙うショットでも十分に活躍してくれそうです。

純正の「VENTUS SILVER 6 for Callaway」は重量感もしっかりとあり、しなりは素直で扱いやすかったです。

ソールの抜けもかなり良くて、多少手前から入ってもソールが少し滑ってくれる感じがあります。ラフからのショットでも小ぶりなヘッドと相まって、抜けの良いショットができました。個人的にはヘッドの形状的に少しアイアンっぽくダウンブロー気味に打ちたくなるのですが、それでもしっかりと抜けてくれたのでとても扱いやすかったです。

小ぶりなヘッドですが意外にミスヒットには強く、曲がり幅や飛距離の落ち込みは少ないですね。完全にヒールヒットしたショットもあったのですが、思ったよちも飛距離が出ていて驚きました。

今回コースで「APEX Ti SUPER HYBRID」を試打しましたが、小ぶりなヘッドの割には高弾道で直進性の高い球が楽に打ちやすいクラブでした。構えた時に少し難しいのかなと思いますが、打ってみると飛距離も出るし優しさも感じられました。形状的に少しアイアンっぽく打ちたい方にはとてもいいクラブだと思います。クラウンのカラーやヘッドの小ささから敬遠しちゃう人もいるかもしれませんが、ぜひこれは一度試打してみてほしいクラブだと思いました。

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。

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