プレー中は、アドバイスをするのも、されるのもNG

人のプレーを見ていると、ついついアドバイスをしたくなるもの。また、ゴルファーによっては常にアドバイスを欲しがっている人もいます。しかし、このアドバイスに関しては、ゴルフ規則にわざわざ「アドバイス」という項目が設けられており、「こういうことはしちゃダメよ」ということがしっかり明文化されています。

まずは、ラウンド中に禁止されている行為について。競技規則には次のように記されています。
・競技に参加していてコースでプレーしている人にアドバイスを与えること
・プレーヤーのキャディー以外の人にアドバイスを求めること
・もし他のプレーヤーに与えたり、求めたりするとアドバイスとなる情報を知ろうとしてその他のプレーヤーの用具に触れること(例えば、どのクラブを使用しているのかを知るために他のプレーヤーのクラブやバッグに触れる)

そしてこれらの行為は、「クラブを選択するとき」「ストロークを行うとき」「プレー方法を決定するとき」にやってはいけないということになっています。

分かりやすくいうと、「ここは○番で打った方がいいよ」と教えるのはダメだし、「何番で打ったの?」と聞くのもダメだということ。また、「ヘッドアップしているよ」などスイングに関するアドバイスや、「アゲインストが強いから、番手を上げて打った方がいいよ」といったアドバイスもNGです。

なお、「用具に触れる」に関して少し補足すると、同伴者が打っているときにキャディバックを覗いて番手を確認することは違反にはなりませんが(マナー的にはどうかと思いますが…)、同伴競技者のクラブに触れたり、クラブにかかっているタオルを取り除いたりするのは違反になります。

そして、これらの違反をすると、2罰打が科せられます。「今何番で打ったの?」「7番だよ」という会話が交わされれば、聞いたほうだけでなく教えたほうにも2罰打が科せられます。

障害物の場所や目標までの距離、ルールについて教えるのはOK

一方、次のようなことを教えたり、聞いたりすることは、ルール上の“アドバイス”にはあてはまりません。
• コース上の物の位置(例えば、ホール、グリーン、フェアウェイ、ペナルティーエリア、バンカーなど)
• ある1点から他の1点までの距離。
• 規則


障害物がどこにあるか、また、そこまでの距離については、聞いても、教えてもOK。また、ルールについても聞くことができるし、教えてもらえることもできます。

具体的な例を挙げると……。

・ピンの方向やバンカーの位置は教えてもらうのも、教えるのもOKですが、「バンカーを越すためには何番アイアンで打ったらいいと思う?」と聞いたり、「アゲインストだから何番アイアンで打った方がいいよ」と教えるのはNG
・アンプレヤブルの処置の方法を聞いたり、教えたりするのはOKですが、「アンプレヤブルにした方がいいかな?」と聞いたり、「アンプレヤブルにした方がいいと思うよ」というのはNGになります。


なお、アドバイスがペナルティーになるのは、ラウンド中のみ。ラウンドが始まる前や、落雷などでプレーが中断している間にアドバイスをしたり、求めたりすることはお咎めなしです。

また、同伴競技者が使うクラブを聞いたり、教えたりするのはNGだといいましたが、自分を含めて全員が打ち終わってから、「今、何番で打ったの?」と聞くことは、プレーの終了後ということでアドバイスにはならないので、問題はありません。

仲間内のゴルフであれば、何でもありのところがありますが、競技に出たいと思っている人は、普段のラウンドから気を付けておいたほうがいいかもしれませんね。

文・真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。