硬いバンカーでトップ連発する人へ。正しい打ち方は“フェースを開かない”だった!
もう少しでシングルがシングルプレーヤーになった話
砂が硬いバンカーに入った瞬間、多くのアマチュアがどうやって打てばいいのか分からない、普段のバンカーと同じ感覚だと必ずミスすると不安を感じます。実際、硬い砂はバンスが跳ねやすく、通常のエクスプロージョンショットがほとんど通用しない状況です。しかし、仕組みと正しい打ち方を理解すれば、必要以上に怖がる必要はありません。むしろ、硬い砂は正しい対処法を知っているかどうかだけで結果が大きく変わる場面です。今回は、砂が硬バンカーからの打ち方、クラブ選択のコツ、そして絶対にやってはいけないNG行動を説明させいていただきます。
硬いバンカーでトップ、ホームランの原因は「開いたフェース」
先日、ゴルフ友達とこんな話になりました。ゴルフ友達から「砂が硬いバンカーはどうも苦手。トップもホームランもでる。どうやって打ったらいいの?」と聞かれました。私は「硬いバンカーは難しいよね。今はどうやって打っているの?もしかして普通のバンカーと同じようにSWのフェースを開いて、エクスプロージョン?」と聞き返しました。ゴルフ友達は「いつものバンカーと同じように打っているから、フェースも開いている」と答えてくれました。私は「フェースを開いてエクスプロージョンは絶対NG!フェースを開くからトップもホームランも出る。フェースはスクエアぐらいにして砂を薄く取るように打つ。芝の上からアプローチするようなイメージかな」と答えました。
みなさんは、砂が硬いバンカーから上手く脱出できていますか?硬いバンカーだと、バンスが弾かれてトップもホームランも出やすくなります。普通のバンカーと硬いバンカーでは打ち方を変える必要があります。また、一見すると普通のバンカーに見えても、足を埋めようとすると砂が薄いこともよくありますので、その時には硬いバンカーの打ち方をする必要があります。今回は砂が硬いバンカーの打ち方を説明させていただきます。
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硬い砂のバンカーは“薄く拾う”。最も再現性が高い打ち方とは?
硬い砂のバンカーで最も再現性の高い打ち方は、フェースを開かず、リーディングエッジで薄く砂を拾うショットです。SWのフェースを開くと、硬い砂ではバンスが跳ねてトップにつながるため、フェースはスクエアからやや閉じ気味が適切な構えになります。スタンスは普段より狭めでハンドファースト気味に構えると入射角が自然と鋭くなり、リーディングエッジが砂に入りやすくなります。ボール位置は真ん中よりわずかに左で、狙う落としどころはボールの直前1から2cmです。芝からアプローチを打つようなイメージでコンパクトに振るのがポイントです。
また、硬い砂のバンカーでは、ピン位置やアゴの高さによってクラブ選択を柔軟に変えることが重要です。ピンが近い場合はSWを使い、高さを確保しながら薄いインパクトでリーディングエッジを入れる必要があります。フェースを開かない分だけボールはやや低く出てランが増えることだけをしっかり覚えておきましょう。一方、ピンが奥にありバンカーからのキャリーが十分に取れる状況では、PWやAWで打ってランを計算するほうがアマチュアゴルファーには成功率が高くなります。バンカーのアゴが低ければPWで安全に出し、グリーンを広く使うことも有効です。硬い砂ではSWにこだわる必要はなく、むしろ状況に合わせて最もミスの少ないクラブを選ぶことがスコアを守る鍵になります。
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硬いバンカーの3大NG行動。やっていると絶対にミスが止まらない
砂が硬いバンカーでの絶対NG行動はフェースを大きく開いてエクスプロージョンしようとすることです。これは普段のバンカーの癖でついついやってしまいますが、硬い砂ではバンスが跳ねてほぼ確実にトップやホームランを誘発します。また、普通のバンカーの感覚でボールの3から5cm手前をダフルのも危険で、砂が薄いせいでヘッドが潜らずザックリになったり、逆にリーディングエッジがボールに直接当たって飛びすぎたりと、ミスの幅が極端に広がります。さらに、足を砂に深く埋めてスタンスを固めようとする行為もNGで、硬い砂には思ったように埋められないため、逆に入射角が不安定になり、ダフリとトップのどちらも出やすくなります。これらのNG行動を避けるだけで、砂が硬いバンカーの難易度は大きく下げることができます。
砂が硬いバンカーは、普段のバンカーショットとはまったく別物と考えることが成功への第一歩です。バンスが使えない状況であることを理解し、フェースを開かず薄くリーディングエッジを入れるショットを基本に、状況に応じてAWやPWを選択することでミスを大きく減らせます。また、SWに固執したり、普段のエクスプロージョンのように大きく砂を飛ばそうとしたりする行動は、硬い砂では失敗を招く原因にしかなりません。事前に状況判断をし、正しいセットアップとクラブ選択ができれば、砂が硬いバンカーは決して怖い存在ではなくなります。次のラウンドではぜひ、今回の内容を思い出し、自信を持って砂が硬いバンカーにチャレンジしてください。
それでは、引き続きアマチュアゴルファー目線で役立つ記事を投稿できればと思っていますので、次回の投稿を楽しみにお待ちください。
もう少しでシングル(ペンネーム)
東京都内在住の40代のサラリーマンゴルファー。2011年にゴルフを始め、現在のJGAハンディキャップは5.1。2020年にはヘッドスピードアップにチャレンジし、42.4m/sからスタートし、61.0m/sまでアップ。2020年からシングルプレーヤーになる過程を記録するために、ブログ「シングルプレーヤーへの道は遠い?」を運営。
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