1. TOP メニュー
  2. HOTニュース
  3. 佐久間朱莉は初の年間女王戴冠と合わせて3冠達成! 2025年の総決算、JLPGAアワードレポート

佐久間朱莉は初の年間女王戴冠と合わせて3冠達成! 2025年の総決算、JLPGAアワードレポート

2025/12/16 ゴルフサプリ編集部

JLPGAアワード

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の年間表彰式「JLPGAアワード」が16日に都内で開催された。年間最優秀選手賞は今シーズン初の年間女王となった佐久間朱莉で、賞金ランキング1位。平均ストローク1位と合わせて“3冠”となった。新人賞は、ルーキーとして初めて獲得賞金が1億円を突破した荒木優奈。またアメリカLPGAツアーで勝利を挙げた竹田麗央、岩井千怜&明愛の姉妹、西郷真央と山下美夢有には敢闘賞が送られた。

佐久間朱莉が「最優秀選手」「賞金ランキング1位」「平均ストローク1位」に輝く

最優秀選手は、初の年間女王となった佐久間です。

ウェディングドレス専門店でオーダーしたデニム地の艶やかなドレス姿でステージに上がると、4月の「KKT杯バンテリンで初勝利を挙げてから一気に女王まで駆け上がったシーズンを「初優勝するまで2位が多くて苦しい時間もあったけど、今年は初優勝するとの決意で臨んで、早い時期に勝てて4勝、年間女王まで行くことができました」と振り返った上で「多くの方に支えられた感謝の気持ちで来シーズンもプレーしたい」と語りました。

JLPGAアワード,佐久間

JLPGAアワードで魅せた女子プロたちの“勝負服”【華麗なるドレスアップ姿まとめ】

今シーズンの戦いを締めくくる「JLPGAアワード」が開催され、会場にはツアーを彩った女子プロたちが一堂に会した。普段はキャ...

あわせて読みたい

デニム地の“ウェディングドレス”姿を披露

JLPGAアワード

佐久間は賞金ランキングでもトータル2億2728万5959円を稼いで1位となり「数少ない2億円プレーヤーになれたことが嬉しいです」と、ツアー史上7人目(8回目)となる大台突破への満足感を語りました。

平均ストロークでも1位(70.0585)に輝きましたが「69台をめざしていたので、ここは来年の目標として頑張りたいです」とこれについては喜びよりも来シーズンへのさらなる課題として掲げました。

また、師匠でもある尾崎将司からは「あめでとう。でもメジャーは取ってないのか?」言われたとのことです。
2025年の国内メジャーでの最高成績は、「日本女子オープン」での堀琴音に2打差の2位。
「来年は勝って報告に行きたいと思います」と、メジャー制覇を2026年の新たな目標として掲げました。

ちなみに尾崎は「最初はおめでとう、と言ってくれて、後でグサッと来ることを言ってくる。でも愛のムチじゃないですけど、あめでとうで終わると寂しい」のだそうです。

今シーズン前は、まずは初勝利を挙げ、来年(2026年)は年間女王を目指せるようになれば、と考えていたのが、嬉しい前倒しになる結果に。

2026年は追われる立場となりますが「メジャー優勝や平均スコア60台といった自分の目標に向けた課題がそれぞれあるので、それをどれだけ詰めていけるか。追われる、という感覚はないです」とさらなる高み。上のステージを目指す心意気を明かしました。

新人賞は荒木優奈 ルーキーで1億円突破は史上初!

JLPGAアワード,荒木優奈

新人賞は、「ゴルフ5レディス」で初優勝を挙げるなどで、ルーキーとしては初(※プロテスト開催が現在の時期になって以降)の獲得賞金1億円突破を果たした荒木優奈でした。

「100ヤード以内や、グリーン周りのアプローチのバリエーションを増やしたい」との課題に取り組むため、オフは仕事をセーブしてゴルフ優先で過ごすとのこと。

そして2026年の抱負は「早い時期に2勝目を挙げて、今年の(ポイントランキング、賞金ランキング)7位を超えること。年間女王を目指しながらやりたいです」

さらに今年は畑岡奈紗にプレーオフで敗れた「TOTO(ジャパンクラシック)でもリベンジしたい」ことを目標に挙げました。

アメリカLPGAツアーでVの山下美夢有、西郷真央、竹田麗央と岩井姉妹は敢闘賞

アメリカLPGAツアーで優勝した山下美夢有、西郷真央、竹田麗央と岩井明愛、千怜の姉妹には敢闘賞が贈られました。※西郷は所用のため欠席。

メジャーを制した山下(AIG全英女子オープン)と西郷(シェブロン選手権)は「輝き賞」も受賞。

「いつもは黒が多いので、ちょっと明るめのイメージで」と選んだ真っ赤なワンピースで登場すると「慣れない環境でのプレーでしたが、無事1年間戦え、多くの日本人選手が優勝して私も刺激をもらえました」とアメリカでのルーキーシーズンを振り返り。

LPGAツアーは1月29日に開幕ということでオフの期間は短くなりますが「オフが長すぎても調整は難しくなるので、自分でスケジュールをしっかり立てて調整したい。(2026年は)毎年1勝以上はしたいと思っているので、それを早いうちにクリアしたいです」との抱負を語りました。

また所用のためこの日は欠席となった西郷は「世界を舞台にする中でこのような形で評価してくれたことを嬉しく思います。海外でのプレーを通して得たものを糧にしたいです」とのメッセージを寄せました。

青木香奈子は「来年はレギュラーツアーで優勝してこの場に!」

アワードには下部のステップ・アップ・ツアーの優勝者も参加していました。

その中のひとり青木香奈子(大王海運レディスオープン優勝)は「思った以上に華やかで、この場にいられるだけでうれしいです」と言った上で「来年はレギュラーツアーで優勝して受賞できるように頑張りたいと思います」との決意を新たにしていました。

今年の佐久間。昨年の竹田と年間女王はいずれも初優勝を挙げた年に頂点まで駆け上がりました。
来年はどんな選手が活躍し、この華やかな舞台に立つのかが楽しみです。

(取材・文/森伊知郎)

青木香奈子(右)、隣は平塚新夢(左)