男子ツアー“最後の賞金王” 契約フリーの金子駆大のクラブ選びの絶対条件とは?
日本男子ツアーの2025年シーズン賞金王は金子駆大に決まった。23歳94日での戴冠は石川遼(18歳80日)、松山英樹(21歳279日)に次ぐツアー史上3番目の若さ。初優勝と同一シーズンに賞金王となったのは日本人初の快挙となった。男子ツアーは来シーズンからポイント制になるため“最後の賞金王”となった金子はクラブ契約がフリー。その選び方には絶対に譲れない条件があった。
高校3年生でプロテストに一発合格
金子はルネサンス豊田高校3年生だった2020年にプロテストに一発で合格。
ツアー実質4年目だった今シーズンは5月の「関西オープン」で初優勝を飾ります。
11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で2勝目を挙げて賞金ランキング1位に立つと、そのまま逃げ切って史上3位の若さで賞金王となりました。
また石川遼、松山英樹はアマチュアで勝っているので、ツアー初優勝と同一シーズンに賞金王になるのは日本人では史上初の快挙です。
初Vと同一シーズンに賞金王は日本人初
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4番アイアンは「T200」(2023モデル)。
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アイアンは「P760」(5番~9番)
クラブ契約はフリーということで、キャディバッグにはタイトリスト(ドライバー=GT2、4番アイアン=T200、ウェッジ46度、52度、56度、60度=SM10)。
テーラーメイド(3W=Qi35MAX、5W=Qi10)。
そしてパターはオデッセイの「Ai-ONE CRISER アームロック#7DB」というラインアップとなっていました。
3メーカーで6モデル。キャディーバッグの中のクラブの種類がこれぐらいになっていることに、「自分も!」と共感を覚える方も多いでしょう。
では、これだけのモデルをどういう基準で選んでいるのかも気になるところです。
そこで金子に聞いてみました。
文字通りの「一発勝負」で決める
その答えは「一発目でいい球が出たら使ってみようと思います。ダメだったら使いません」でした。
文字通りの「一発勝負」。
新しいクラブをテストする際に、最初の1球のショットで納得いく球が打てれば使うことを考えるし、納得できなければ使わない、と実にシンプルなものでした。
一般ゴルファーの方も、新しいクラブを打った際に「思ったより飛ぶ、飛ばない」「上がる、上がらない」「打感が硬い、柔らかい」などといった感触を抱くことがあるのではないでしょうか。
その場合プロはもちろん、アマチュアでもある程度の経験を積んだゴルファーだと、何となく“調整”して打てるようになったり、数値が良くなったりします。
ですが、最初に抱いた“違和感”は、緊迫した場面で脳裏に浮かんでしまうもの。
金子は今シーズン、パーキープ率が89.201%でツアー1位でした。
その秘訣は「マネジメントですね。難しいところに行くとパーを拾うのが難しい」と言います。
今シーズンは計24試合で89ラウンドして、ダブルボギー以上を叩いたのは11回でした
決勝ラウンドに進むと1試合で4ラウンドですから、ダブルボギー以上は2試合に一度あるかどうかの安定度です。
バーデイ率が11位でも男子ツアーの賞金王になることができたのは、スコアを落とすことが少ないから。
それができたのは、「一発勝負」のテストをクリアして、どんな場面でも不安なく振り抜けるクラブを使っているからこそでしょう。
3Wは「Qi35」 7Wは「ステルス」
また3Wの次を5Wではなく7Wにしているのは「3Wとの距離の差がちょうどいいので。3年ぐらいこのセッティングでやっています」と説明します。
3Wは最新の「Qi35」になっているのに対して、7Wは「ステルス」でした。この7Wでキャリーの距離を200~220ヤードほど。弾道も打ち分けるそうなので、まさに代えられない一本になっています。
2025年の日本男子ツアーで頂点にたった金子の「一発勝負」でのクラブ選び。年末年始に新しいクラブを買おうとしている方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
(取材・文/森伊知郎)
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