3モデル共通の武器「V字ソール」がとにかく優秀
今回「RMX DD」シリーズとしてラインナップされているのは「DD-1 TOURMODEL」「DD-1」「DD-2」の3機種。全てボディは軟鉄鍛造となっています。共通のテクノロジーとしては「V字ソール」。ヤマハ独自のデータ解析によって導き出されたこの形状は、バンス角を大きく持たせつつ、ソール後方を削り落とすことで「刺さらず、抜ける」を追求しています。
まずは「RMX DD-1 TOURMODEL」ですが、日本刀などにも使われる「焼きなまし」製法を採用。これにより素材をやわらかくしなやかに仕上げ、打点部分を肉厚に設計することで、ツアープロも納得する“くいつくような打感”を実現しています。ヘッドは少し小ぶり、トップブレードも薄めでシャープな仕上がりとなっています。
打感と操作性を求めるなら「DD-1 TOURMODEL」
構えてみると、これは本当にいい顔をしています。グースも少なめでストレートな形状はターゲットに対してスッと構えられますね。
打ってみると、とにかくその打感の良さには驚きます。フェースに吸い付くような感覚もある柔らかい打感。これぞ一枚物の軟鉄鍛造という気持ちの良い打感です。そして抜けも抜群。「V時ソール」のおかげで、少しダウンブロー気味に打ってもソールが気持ちよく滑ってくれる感じがありますね。
操作性はかなり高く、上級者であれば自在に球筋を操れる感覚。しかしミスヒットした時にはその感触がしっかりと伝わるし、多少の飛距離の落ち込みがあります。このアイアンはそういう手応えや機能を求める人用のものなんでしょう。
ロフトは7番で33度と少し寝ている感じ。個人的にはもう少し立っているのが好きなのですが、その分しっかりと高さは出てくれるのでグリーン上でもちゃんと止まってくれますね。
この「DD-1 TOURMODEL」はとにかく打感や操作性にこだわる中上級者に向いたアイアンだと思いました。デザインもかなりカッコいいので、バッグに入っているだけで満足感のあるモデルですね。
次に「RMX DD-1」です。軟鉄鍛造ボディに加え、打球音の残響を抑える樹脂バッジを搭載。音の余韻を短くすることで、手に響くやわらかく繊細な打感を実現しています。また番手の役割に応じてフェース裏面を精密加工により偏肉化。ロング番手は高初速・高弾道化。ミドル番手は打点ブレに強くなるように設計されています。
バランス重視の「DD-1」か、やさしさ重視の「DD-2」か
構えてみると、これまたとてもいい顔で、大きさも小さ過ぎずにちょうどいい。ほぼストレートに近いネック形状で構えやすいし、トップブレードも薄めで結構シャープな感じ。
打ってみると、打感はとても柔らかい。「DD-1 TOURMODEL」とは少し違いますが、フェースのたわみを少し感じるような柔らかい打感。弾き感をほんの少し感じて、とても気持ちがいいです。これも「DD-1 TOURMODEL」と同じ角度の「V字ソール」が採用されているので抜けは抜群にいいです。
7番でロフトは31度ですが打ち出しは結構高めで飛距離もしっかりと出ました。スピンもしっかりかかっているのでグリーン上でも止まってくれます。ミスヒットにも寛容にできていて、多少打点がズレても飛距離の落ち込みは少ないです。直進性は高いですが、操作性もある程度あります。
とにかくこの「DD-1」は本当によくできていると感じました。寛容性と操作性のバランスがとてもよく、打感もいいし、打っていて楽しくなるクラブです。中級者から上級者まで使える「RMX DD」シリーズの中核モデルですね。僕はかなり気に入りました。
最後に「RMX DD-2」です。これも「DD-1」と同様に軟鉄鍛造ボディに加え、打球音の残響を抑える樹脂バッジを搭載しています。あた番手の役割に応じたフェース裏面の偏肉構造も採用していますが、「DD-1」よりもさらに薄いフェース材を採用することで、さらなる高反発を実現しています。
構えてみると、これは少しフェース長が長く大きめヘッドで安心感があります。しかし大きすぎることはなく、ある程度のシャープ感も感じられますね。グースは少し大きめで、ボールがつかまるイメージが出ます。
打ってみると、3機種の中では一番フェースのたわみを感じられます。打感はとても柔らかく、弾き感もあります。打ち出しはとても高く、楽に高弾道の球が打てますね。ソール幅は少し広めで「V字ソール」も採用されているので、とにかくダフリに強くできています。多少手前から入ったとしても滑ってくれるのでミスになりにくい。このソールの出来はかなりいいですね。
7番のロフトは28度なので飛距離はしっかりと出ます。しかし弾道も高いので、グリーンでもある程度止まってくれますね。ミスへの寛容性も3機種の中では一番高く、ある程度のミスヒットでもあまり曲がったりすることなく飛んでくれました。その分、球を曲げたりというのはやりにくいと思います。
この「DD-3」は、とにかく優しく飛距離も出しやすいモデルだと思いました。ミスにも強いので、初級者から中級者まで本当に武器になってくれるアイアンだと思いました。
今回ヤマハの「RMX DD」シリーズアイアン3機種をコースで試打しました。それぞれにしっかりと個性があって、よくできたアイアンだと思いました。打感という面ではやはり「DD-1 TOURMODEL」が秀逸でしたが、他のモデルも柔らかくていい打感でした。そのあたりはかなりこだわって作られているんだな~という感じ。
個人的にはやはりバランスのいい「DD-1」が使ってみたいという気になりました。5番だけ「DD-2」を入れるってのも良さそうです。
ヤマハのアイアンは毎回評価が高いのですが、今回もしっかりと作られていると思いました。打感や顔の良さにこだわるゴルファーはぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。


