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「冬ゴルフはなぜ難しい?」スコアを崩さないための“あえて直さない”勇気とは

今野一哉の『ゴルフあるある』解決ディスカッション【32】

2025/12/27 ゴルフサプリ編集部

寒さが厳しくなり、芝が枯れて薄くなる冬のゴルフ。「なんだか最近、球が右に行きやすい」「ダフりのミスが増えた」と悩んでいるゴルファーも多いのではないでしょうか。 今回は、そんな冬ゴルフ特有の難しさについて、今野一哉プロとディスカッション。なぜ冬はミスが出やすいのか、そしてスコアを崩さないための意外な「割り切り方」とは? 上級者が実践している冬の思考法を紐解きます。

「守り」が得意な人は冬に強い? 薄い芝が招くミスの正体

サプリ 最近、めっきり寒くなって、いよいよ冬ゴルフって感じがしてきましたね。
今野 そうですね。芝も薄くなってきましたし、冬ならではの難しさを感じるようになってきましたか?
サプリ はい。なんだか球が右に飛びやすくなった気がしますし、それを修正しようとして今度はダフったり……ということを繰り返しております。それで、「冬だからといってスコアを落とさないようにするには、どうすればいいんだ?」と考えて、自分なりにリスクマネージメントをして、安全マージンを多く取ろうとはしているんですけど。つくづく「自分は冬ゴルフが苦手だな」って気づいたんです。
今野 なるほど。実は、冬のスコアメイクができる人というのは、「悪いパフォーマンスの中でパーを作っていくのがうまい人」なんですよ。守りながらパーを拾っていくのが得意な人は冬ゴルフに向いていて、逆にガンガン攻める積極的なゴルフでスコアを作っていく人は、夏ゴルフが得意な傾向にありますね。
サプリ やっぱりそういう傾向があるんですね。
今野 ありますね。ゴルフには「積極的に攻められる状況」と、「消極的にならざるを得ない状況」があります。冬のゴルフ自体は、基本的には消極的なゴルフを強いられる環境なんですよ。スイングにしても距離感にしても、コースマネジメントにしても、積極的に行きすぎるとドボンしちゃいますよ、ということです。
サプリ 冬に「積極的に行った時」にやってしまうミスとか、その原因って何なんですか?
今野 基本的には芝が薄いので、球が滑って「ぶつけスライス(擦り球)」が出やすいんですよ。薄い当たりのスライスが多くなってきちゃう時期ではあるんですけど、それを強引に捕まえにいこうとしたり、厚い当たりを求めたりすると、ドツボにハマりやすいですよね。
サプリ まさにそれです。フェアウェイウッドで「ちょっとライが薄いな」と思って、しっかり打ち込んでみようとしたら、思いっきりダフりました(笑)。
今野 あるあるですね(笑)。

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サプリ ちなみに、冬ゴルフが得意かどうかっていうのは、腕前とは関係ないんですか?
今野 もちろん腕前もある程度は関係ありますが、スイングタイプによる相性はありますね。大きく分けると、ドローヒッターよりフェーダーのほうが、冬はうまい気がします。
サプリ フェーダー有利、ですか。
今野 例えば、フェースのセンターにボールが当たって「ナイスショットだ」という感触を得られたとしても、スイング軌道によって結果は変わります。 ダウンブローが強くて、アウトサイドイン軌道の中でフェースセンターを捉える人(フェーダー寄り)と、インサイドアウトのアッパー軌道で捉える人(ドローヒッター寄り)。同じように芯で捉えていても、冬の薄い芝だと結果が全く違ったりするんです。
サプリ なるほど。
今野 「こういうインパクトが気持ちいい」という感覚は五感と一緒で、人それぞれ違います。洋芝が打ちやすい人もいれば、高麗芝がいい人もいる。フェアウェイよりラフのほうが打ちやすいという人もいますよね。 その中で、主にアウトサイドインから入ってきて、ダウンブロー気味に打つタイプの人は、冬の薄い芝に対してあまり抵抗がない、という感じはありますね。 逆に、インサイドからアッパーに打つ人は、ボールポジションを左足寄りに置くことが多いですよね? でも冬場、芝が薄くなるということは「ティーアップが低くなる」のと同じ状態なので、やっぱり上からダウンブローで打ちたくなってしまう。
サプリ 僕はちょっと上から入射角強めのアウトサイドインが出やすいんですけど、それを嫌がって左足寄りにボールを置くと、当たりが薄くなるのはそういう理屈でしたか。
今野 そうなんです。じゃあ、それを注意して「左サイドにボールを置いて、インサイドからアッパーに打っていきましょう」とやろうとすると、今度はダフるんですよ。
サプリ すぐにスイング軌道を変えるというのは、なかなか難しいですね。普段から練習しておかないと……。
今野 誰しもそうなんですが、ダフるのが嫌だなと思ったらトップするし、トップが嫌だと思ったらダフる。これは誰もが通る道です。「スコアメイクするために、やりづらさを克服する練習をしたほうがいいのか」、それとも「この冬はスライスが出ちゃうもんだと割り切ったほうがいいのか」を考える必要があります。 結論から言うと、僕は「そのまま放置で、スライスで行ったほうがいいよ」とアドバイスします。
サプリ えっ、直さなくていいんですか?
今野 はい。なぜかと言うと、そのほうが即効性があってスコアがまとまり始めるからです。 冬のコースというのは、いわば「オフシーズンのコース」。オンシーズンの良い状態のコースではないので、そこに無理やりマッチさせるために、自分のスイングやインパクトのイメージを作り込む必要はないと思うんです。 ここで自分のプレースタイルを完全に確立する季節ではありません。とりあえずこの冬はやり過ごして、スコアだけは崩れないように、「スライスを活用しながらゲームメイクすること」に集中してしまったほうがいいですよ。
サプリ なるほど……。「今はオフシーズンのコースなんだ」と割り切ればいいんですね。
今野 練習場のマットは年間を通してライが変わらないから気づきにくいですが、コースである以上、植物は変化します。青い芝が秋になって茶色くなり、冬は枯れてしまう。一日一日とコンディションは変わっていくものです。 その変化し続けるコンディションの中で、自分のスイングイメージとコースの状態が完璧にマッチするなんていうのは、たぶん365分の1くらいの確率なんじゃないかなと思いますよ(笑)。
サプリ 「今日は完璧だ!」なんて日は、そうそう無いわけですね(笑)。
今野 だからこそ、状況が変化していること前提に考えておかなければいけません。「常に一定の弾道を供給する」ということは、相手(コース)が変化している分、スイング自体も365日微調整し続けないとマッチしないということです。
サプリ 「俺、冬ゴルフ苦手だったわ」と凹む必要はないんですね。
今野 そうです。ゴルフ歴が長ければ長い人ほど、そのあたりの変化を逆手にとってスコアメイクできるようになってくるものですから、この冬は「あえて直さない」勇気を持ってプレーしてみてください。

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今野一哉(こんの・かずや)
JGTOツアープレーヤー。18GOLFプロデュース / キッズゴルフ代表。アマチュアゴルファーの指導やジュニアゴルファーの育成に力を注ぎながら、各ゴルフメディアで活躍中。蝶ネクタイスタイルはゴルファーへ「サービスし、尽くす」と言う意味を表す。


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