最近は硬さのバリエーションも増えていますよね!
そして、硬さと一言に言っても、こちらもまた人それぞれ感じ方が違うということです。
それは、以前「ShaftWave」のところでも述べさせていただきましたが、基本的には、シャフトの手元と先の硬さの差を感じている場合が多く、そのどちらが硬い方が心地よいかで、感じ方が変わってきます。
ですが、ここでは、まず、フレックスの話を書いてみましょう。
たとえば、Xと聞くとヘッドスピードの速い方や力のある方向けと考えることが多いですね!
ですが、現在では、3X(30g台のX)などを作っているシャフトメーカーもあり、これなどは、力のない人でも振れるということ謳っています。
こちらでも再三申し上げていますように、硬さは、ヘッドスピードや力のあるなしだけで決まるものではなく、振りやすさ、タイミングの取りやすさで決まるものなので、Xだから~とか、最近ヘッドスピードが落ちてきたらRにしよう~などは、全く意味のない考え方だということをご理解いただけると嬉しいです。
そして、この硬さの感じ方は、重さがかなり聞いてきます。
たいていの方は、重い方が柔らかく感じやすく、軽い方が硬く感じます。
一方で、シャフトを作る側から考えると、重い方が硬く作りやすく、軽い方は硬く作ろうとしても十分に硬くすることはできません。
たとえば、上記しました3Xといっても、5Xよりは柔らかく感じやすいです。
また、カーボンシャフトで80g以上のものになってくると、こちらも実際には硬く感じにくくなってしまい、Xでもそれなりのしなり感を感じるものが多いです。
つまりはシャフトというのは、書いてある硬さの表記だけでは、実際に振った時の硬さはわかりにくいというものだと考えていただけると嬉しいです。
相対比較はできますので、同ブランドの同じ重量でSとXを比較するという感じで活用していくことが良いでしょう。
振動数はチェックしたほうがいい?
硬さの目安として振動数というものがあります。
一般的に言うとドライバーで250~260位がR、270以上になるとXのような設定です。
ある程度の目安にはなりますが、こちらも絶対値ではありません。
そして、280を超えてくると硬すぎて打てないのでは?というのも考えすぎですので要注意です。
たとえば、ウエッジなどの長さになってくると、振動数は350を超えてきます。
もし、この数値だけ聞くと、硬くて打てない!となる方も少なくないでしょう。
でも、実際にはしなり感を感じると思います。
当方は実験用で500cpmのものまで試したことがありますが、決してしなり感を感じないものではなく、どこまで硬くしていっても、シャフトは棒状である限りしなる!ということを実感しています。
硬くて振り切れない、というのは物理的には起こりにくく、重いから振り切れない!のはずなのに、いつの間にか硬さが要因となってしまっています。
上記しましたように、500cpm(計算上は25xくらい?)のものでもしなり感はありますし、重さがそこまで重くなかったものなので、振り切るのは逆に容易に感じました。
そういった意味では、自分は歳だから、RやSRしか打たないという感じで狭い範囲で試すだけではなく、そういった方こそXやその上のTXくらいまでお試しされることをオススメいたします。
硬い方が当てやすいというのを実感できるかもしれません。
バランスが一番難しいかもしれません。
上記しましたように、メーカーで管理されている数値の代表とも言えますが、これでしか管理されていないということも言えます。
バランスというのは、端的に言えば、クラブの重心位置を記号であらわすことで、その差を感覚的につかめるようにしているものです。
これも以前にも書かせていただきましたが、同じバランスのクラブがあったとしても、そのクラブの長さ、総重量、各部の重さ、シャフトの重さ・種類などで全く感じ方は変わってしまいます。
そのため、工業製品として管理するための数値としては活用できるかもしれませんが、実際の振りやすさの目安として管理しようとすると矛盾が生じてしまうと考えていただけると嬉しいです。
つまりは、知っておいても良い数字ではあるが、目指すべき数値ではないということです。そういったことを加味して、いろんなバランスを試してみることをオススメします。
例えば、現状ではDバランスというのが一般的で、D0~D5くらいのものは打ったことがある方も多いでしょう。
また、重い方、例えばEバランスなどはパターなどで体験したこともあるかと思います。
ですが、逆方向、すごく軽いバランスはお試ししたことはない方が多いのではないでしょうか?
Cバランスならある、という方もいると思いますが、BやAなどのバランスを試したことがある方はほとんどいらっしゃらないでしょう。当方のフィッティングでは、ほぼ、バランスは気にせずにどんどん試していただきますが、その中で、いろいろとやって結果的にBバランスになった方も少なくありません。
そして、例えば、そういったクラブを渡して、振りやすいと言っていただいた方でも、Bバランスですよ! と伝えると驚く方が多いです。
今までそうやってクラブを調整してきていないのですから当然ですよね。
その上、面白いのが、急に軽すぎるのでは?と不安になる方がいることです。それまで、何も言わずに打っていただいた時は、軽くしていくことで、良い!振りやすい!と判断していたのに、Bバランスですよ! とお伝えした瞬間に軽い!と感じてしまうということです。
これこそ、数字にとらわれすぎていることの典型で、良い悪いの判断を数値に頼りすぎてしまうことの弊害と言えるでしょう。
もちろん、数値で管理することは重要ですが、数値が先になってしまっては本末転倒。
あくまでも、結果として数値を知っていることは重要ですが、その数値にならないと振りにくい!という順序は危険だと考えていただけると嬉しいです。
その最たるものが、バランスと言えるでしょう。
是非とも、BやAといったバランスもお試しいただいた上で、ご判断をいただけると嬉しいです。
また、同じBバランスだとしても、全く軽く感じない場合があります。
それは、パーツごとの重量が関係してきます。
バランスというのは総重量が軽ければ、自然に軽く出ます。
総重量が10g変われば1ポイント軽くなるという計算がありますように、総重量350gだったドライバーを280g軽量化すれば、自動的に約7ポイント軽くなるということになります。
そして、もちろん長さも影響します。
例えば、シャフト重量だけを下げて行って、総重量を70g軽くした上に、長さを2インチくらい短くしてみましょう。
もともとD0だったものにこういった加工を加えるだけで、計算上はBバランスになります。
今度は、逆に長さを変えず、シャフトも変えずに、ヘッドの重さだけでBバランスにしてみましょう~ヘッドを約20g以上軽くすればそういったことが可能になります。
この上記2種類のクラブ、どちらが振った時に軽く感じると思いますか?
やってみるとわかるのですが、ヘッドを20g軽くしたものの方が圧倒的に軽く感じます。
カウンターバランスという考え方もあります。
グリップを重くしたり、グリップ側に鉛を貼ったりして、バランスを下げましょう~というものです。
こちらも、上記と同様に、カウンターバランスにしたBバランスだとしても、この振り感は軽く感じにくいです。なぜかというとかなり総重量が重くなっているからです。
カウンターバランスはやりすぎるとただの重いクラブになりがちですのでお気を付けください。
こういったことを考えて行くと、バランスだけを目指すことの危険性がご理解いただけると思います。
ということで、まとめさせていただきますと、現在、世間一般で売られているクラブのスペックを中心に、かなり幅広くスペックを変えてみると、意外とそちらの方が良い方をたくさん見てきています。
いわゆる、標準スペックが悪いわけではないのですが、極端なスペックをいろいろと試した結果、最終的に、その標準スペックが良いと判断してみる方がより確度の高い自分に合ったスペックになると考えていただければ嬉しいです。
ご一考いただければ嬉しいです!
ダグ・三瓶(だぐ・みかめ) ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米2つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。







