日本シャフトのモーダス120と115、あなたに合うのはどっち? 数字以上に違うのは“振り心地”
吉本巧のゴルフギア教室 第100回
モーダス120と115は、数値だけを見ると似たシャフトに思えますが、実際に振ると球のつかまり方やしなりの感じ、弾道の強さに明確な違いがあります。120は幅広いゴルファーに合う懐の深さが魅力。一方115は操作性と安定感を重視したややハードな性格です。両者の違いを整理し、どんなゴルファーに合うのかを解説します。
球がつかまらない人は120、つかまりすぎる人は115
モーダス115と120はどこが違うのか? どんな性格のスチールシャフトなのか? ということですが、先に大ヒットしたのは120の方。いまではアイアンの純正シャフトになることも多いポピュラーなシャフトです。一方、115はモーダスシリーズの第5弾としてラインナップに追加されたモデル。先立って発売された120と105の間を埋めるシャフトとして登場しました。
まずは重さの比較から。
120/R 111g/S 114g/X 120g
115/R 117.5g/S 118.5g/X 119.5g
ということで、RとSは明らかに115の方が重いですが、Xになると0.5gしか変わらず、ほぼ同じと考えていいでしょう。ちなみに120には126gのTXもあります。キックポイントは120が中元調子で115は元調子です。
次はトルクですが、
120/R 1.8/S 1.7/X 1.6
115/R 1.7/S 1.6/X 1.5
となっており、115の方がワンフレックス分トルクが抑えられています。ねじれが少ないということで、115の方がしっかりしたシャフトという印象になると思います。
モーダス105と950ネオはどっちが硬い? どっちがしなる? 吉本巧がわかりやすく解説!
人気のスチールシャフト「N.S.PRO MODUS3 TOUR 105(以下モーダス105)」と「N.S.PRO 950GH neo(以下950ネオ)」。どちらも“...
しなり方やしなりの感じ方はどうかというと、115はクセが少なくモーダスシリーズの中心的モデルになっています。クセがないとは、120と比べると手元側も先側も硬めでそこまで大きくしならないということ。120は硬さ、振動数ともに軟らかめでしなりを感じます。115、105、125の3つを比べると125→115→105の順に手元側が硬く、同時に先も硬めになるので125と105はかなりメリハリがある、言い換えるとクセのあるシャフトとも言えます。両者の中間に位置する115は105よりもしなりを感じやすく125よりは感じない。どちらかと言えば中上級者向けで、初級者はしなりを感じづらいと思います。
120はといえば、中元調子ながら先側はそこまで硬くなく、シャフト全体がしなるイメージ。メリハリはあまりありませんが、厚めにボールをとらえて適度につかまるのでターゲット層が広いのが特徴。スペックによって初級者から上級者までカバーできる懐の深さがあります。ボールのつかまり感で比べるなら120が上。つかまらない人は120、つかまりすぎる人は115というセレクトでいいでしょう。言い換えると115の方がハード。120で物足りなさを感じるなら115がおすすめです。
次にスピン量を比べてみると115は少なめ~中程度、120は中程度~多めで、前者は中弾道、後者はボールが上がりやすいと言えます。ただ、スピン量が多いということはサイドスピンも増えるということなので、115の方が左右のブレが少なく風に強い球が出ます。120は打ち出しが高めで115よりインパクトロフトが大きくなる傾向にあります。
とはいえ、対極に位置するほど両者の間に大きな違いはありません。115は120よりもややハードですが超ハードというわけではない。でも125よりはソフトなので、125にキツさを感じる人の受け皿に最適だと思います。また、125はダイナミックゴールドのS200に近いですから、S200がキツい人にもちょうどいいかもしれません。
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吉本巧
よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・中央区日本橋浜町の「吉本巧ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。