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リストコック派 vs ノーコック派、アプローチで本当に寄るのはどっち?

勝又優美は見た!「そのスイング改造、いる、いらない?」Case.45

2026/01/09 ゴルフサプリ編集部

これまで大勢のゴルフ大好きおじさんたちをレッスンした勝又優美コーチが見てきた「本当は必要のなかったスイング改造」と、その解決方法を紹介するシリーズ。ゴルフが好きだからこそ陥りがちな”スイング改造の落とし穴”。今回のテーマはアプローチ。おじさんゴルファーの中には自分の感覚に頼ってリストコックメインで打っている人が結構いるが、寄らなくなると迷宮に入りイップスになることも。そこでノーコックで打つ方法を取り入れようとするが、これってやった方がいい?

リストコックとノーコックではヘッドが描く円弧の大きさが変わる

アプローチのタッチの出し方は人それぞれ。また、状況によっていろいろな球を打たなければならないのもアプローチのポイントです。これらを踏まえると打ち方はいろいろあっていい。リストコックをメインに使ってもいいですし、パットのようにノーコックで打つのもありです。もし、今やっている方法がうまくいかなくなったら、前向きに新たな手法にトライするのはいいことだと思います。

ただし、取り入れるにしても両者には違いがあるので、そこは理解しておく必要があります。まず、ノーコックで打った時とリストを使って打った時では、ヘッドが描く円弧の大きさが変わります。ノーコックでは円弧は大きくなり、ヘッドの入射角が緩やかになってスイープに払い打つ感じになります。積極的にリストコックを使ったアプローチと比べるとインパクトでロフトが変わりづらいので、安定した低めの出球になりランが多めになります。それを計算に入れて手前からランニングアプローチで寄せるイメージをもった方がいいでしょう。

ヘッドが描く円弧が大きく、入射角が緩やかになるノーコックスタイルでは出球が低くなり、円弧が小さくヘッドが鋭角に入るリストコックスタイルでは出球が高くなる。
ヘッドが描く円弧が大きく、入射角が緩やかになるノーコックスタイルでは出球が低くなり(写真右)、円弧が小さくヘッドが鋭角に入るリストコックスタイルでは出球が高くなる(写真左)。

打ち方は左腕とクラブを一直線に近い状態にし、左肩からクラブヘッドまでを半径とする円弧を描きます。パットを打つ時のようにストロークする感じ。リストコックを使っていた人はインパクトでボールを上げようとする動きが入りやすいので、ボールを上げようとしないことがポイントになります。

左肩を中心に肩からクラブヘッドまでを半径とする大きな円弧を描くイメージでストロークする。
左肩を中心に肩からクラブヘッドまでを半径とする大きな円弧を描くイメージでストロークする。

ついでに言っておくと、リストコックを使って打つと支点が手首になるため、円弧は小さく、入射角は鋭角になります。手元の動きに対してヘッドの運動量が多く、ヘッドスピードも上がるためスピンが入ります。ノーコックで打つ場合と違ってボールの落とし所はピンに近づくことになります。

手首を支点にクラブを半径とする円弧を描く。手元に対してヘッドの運動量が多いのでヘッドスピードが上がりスピンがかるためボールが上がりやすい。
手首を支点にクラブを半径とする円弧を描く。手元に対してヘッドの運動量が多いのでヘッドスピードが上がりスピンがかるためボールが上がりやすい。

深いラフからのアプローチやボールを上げたい状況では、リストコックを使わないと打てないケースもありますから、この打ち方で当たらなくなっても封印してしまうのではなく、状況によって使い分けできるようになるのがベスト。アプローチはスコアアップに直結するパート、引き出しが多いほどゲームを優位に運べます。

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勝又優美

勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。