チタンとカーボンの長所を合体させた「TRI-FORCEフェース」を搭載
「QUANTUM」の開発に際してキャロウェイのR&Dチームが掲げた「スピードがすべて(SPEED IS EVERYTHING)」というテーマ。そしてチタンとカーボンのどちらがフェース素材として優れているのかというアマチュアゴルファーの疑問。
その両方に対する答えとしてキャロウェイが導き出したのがチタン、ポリメッシュ、カーボンの多層構造フェースだ。この「TRI-FORCEフェース」はボールと直接コンタクトするチタンフェースが前作より14%も薄肉化されており段違いの反発性能を実現。一方、裏面に積層された薄いポリマーとカーボンファイバーは、薄肉化されたチタンフェースの耐久性を確保すると同時に、CT値をルール内に収める役割を担っている。また、フェースのたわみが大きいためAI設計による弾道補正効果を体感しやすく、最大飛距離も平均飛距離も期待できるドライバーとなっている。「TRI-FORCEフェース」を搭載した「QUANTUM」の実力を実際にコースで打って評価した。
「QUANTUM」の第一印象は「構えやすくて振りやすい」
「ここ何年かのキャロウェイのドライバーの中でもすごくいい顔をしていて、上から見た感じは『PARADYM Ai SMOKE』と似ています。『ELYTE』はマット仕上げで平らに見えましたが、『QUANTUM』は艶があってクラウンの頂点がポコっと盛り上がって見えます。おそらくキャロウェイのプロもこの形を気に入ったのでしょう。また、スイング中にヘッドの位置を把握しやすく、とても振りやすいヘッドです。このことから、芯に当てやすいヘッド形状ということも言えます」(石井)
打感がやわらかいのに初速が出る。力強い飛びと安定した弾道
「一発打っただけで前作までのチタンフェースとは明らかに打感が違うことがわかります。『ELYTE』も吸いついて弾く打感でしたが、『QUANTUM』はさらにやわらかさがあって、球筋や弾道をコントロールをしながら飛ばせる感じがあります。ボール初速に関してはやはり一歩先を進んでいるなと感じられます。『TRI-FORCEフェース』は一瞬ボールをフェースに食いつかせてから強く押し出してくれます。また、バランスのよいヘッドで、強振したわけでもないのに加速感が出て、フェースの反発性能との相乗効果でボールスピードをさらに上げてくれます。
AIフェースもかなり熟成されてきました。初期のAIフェースでは、当たった場所によっては補正された弾道、飛び方に違和感を感じることもありましたが、『QUANTUM』は補正がマイルドになり、自分のフィーリングとマッチするようになっています。これもAIの学習の成果なのでしょう。
計測しながら打って驚いたのは、スピン量がどこに当たっても安定していることです。すっぽ抜けやチーピンのときにも耐えてフェアウェイに残ってくれます。実戦向きの安定した飛び方はアマチュアにも恩恵が大きいでしょう」(石井)
一挙に5モデルが出揃った「QUANTUM」をコースで打ち比べ、トラックマンで計測
スタンダードモデルの「MAX」、ドローバイアスの「MAX D」、軽量モデルの「MAX FAST」、アスリート向けで洋ナシ形状の「♦♦♦」、同じくアスリート向きの「♦♦♦MAX」を石井良介が打ち比べた!
試打シャフトは「MAX」「MAX D」「♦♦♦」「♦♦♦MAX」がオリジナルシャフトの「ATHLEMAX(アスレマックス)」(S)、「MAX FAST」は「SPDSTAR(エスピーディースター)」(S)を装着して試打。
「QUANTUM MAX」は振りやすいのに曲がらない
「『MAX』の第一印象はとにかく曲がらない!です。かといって高慣性モーメントで無理に真っすぐ飛ばさせている感じはなく、安定感、振りやすさ、球のつかまりのバランスがちょうどよく、自分が上手くなったような気分にさせてくれます」(石井)
「QUANTUM」シリーズにおけるスタンダードモデル。キャロウェイらしい丸いフォルムをしており、前作の「ELYTE」から形状を引き継いでいる。クラウンはカーボン、ソールはチタンを採用した低・深重心設計。ヘッド体積は460㎤、ロフトは9、10.5、12度(カスタムのみ)の3種類。アジャスタブルホーゼルを採用。ソール後方の「ディスクリート・ウェイト」は、約9gのウェイトと約1gのウェイトを搭載。ヒール側を約9gとすればドローバイアス、トゥ側を約9gとすればニュートラルバイアスとなる。ソール前方のウェイトは約2g。
「QUANTUM MAX D」はつかまるけれど左に行かない!
「今回の『MAX D』はすごくできがいいです。しっかり球がつかまるけれど左には行きすぎないし、高く上がるけれどスピン量は増えすぎません。右が嫌な人は『MAX D』 、左が嫌なら『MAX』、この2モデルでほとんどのアマチュアは当てはまります」(石井)
「MAX」同様、クラウンにカーボン、ソールにはチタンを採用し、やさしくボールが上がる設計。ヘッドは体積が460㎤。ロフトは9、10.5、12度(カスタムのみ)の3種類。アジャスタブルホーゼル採用。
「QUANTUM MAX FAST」はアスリートも使えそう
「見た目は『♦♦♦』そっくり。従来の『MAX FAST』はシニアや女性向けのイメージでしたが、『♦♦♦』と同じカーボンソールはすごくカッコよく、ホーゼルもアジャスタブルになって男子プロでも使えるようになりました。といっても難しくはなく『MAX D』並みに球がつかまります」(石井)
「QUANTUM」シリーズのなかでもっとも軽量で、つかまりやすく高弾道が打ちやすいモデル。ヘッド体積は460㎤。「MAX FAST」は軽量化のためクラウンもソールもカーボン製で360度カーボンシャーシを導入。ロフトはメンズが3種類で10.5度とカスタムで9、12度がある。ウイメンズは10.5、12度の2種類。また、アジャスタブルホーゼルも採用。
「QUANTUM ♦♦♦」は操作できるのに難しくない
「ここ10年の中で一番カッコいい♦♦♦。速く振れるし、打感が明らかにやわらかいです。『♦♦♦MAX』よりもヘッドが動くので球をつかまえやすく、『ELYTE♦♦♦』ほどは難しくなくスピンも適度に入ります。フェースコントロールしやすく、自分の球筋でボールを飛ばせます」(石井)」(石井)
プロ、上級者用に開発されたCallaway Selected Store展開モデル。ヘッド体積は450㎤。洋ナシ形状のヘッドはクラウンにもソールにもカーボンを使用した360度カーボンシャーシを導入。ロフトは8(カスタムのみ)、9、10.5度の3種類。アジャスタブルホーゼル採用。
ソール後方には「ディスクリート・ウェイト」を搭載。「MAX」と同様に内部ウェイトは約9gと約1gで、ソール前方のスクリューウェイト約2g。
「QUANTUM ♦♦♦ MAX」はバランスのいいアスリートモデル
「大きめだけどカッコよく、安定感があるけれど操作性もあり、フェードもドローも打ちやすいバランスのいいモデルです。とにかく真っすぐ飛べばいい人は『MAX』、自分の球筋を生かして飛ばしたい人なら『♦♦♦ MAX』を選ぶといいでしょう」(石井)
Callaway Selected Store展開モデル。ヘッド体積は460㎤。「♦♦♦ MAX」と同様にクラウンにもソールにもカーボンを使用した360度カーボンシャーシを採用。ロフトは9、10.5度の2種類。アジャスタブルホーゼル採用。ソール後方・前方のウェイト構成は「MAX」「♦♦♦ 」と同様。
「QUANTUMドライバー」の飛距離計測結果
「どのモデルも振りやすく真冬の屋外のテストなのにヘッドスピードが勝手に上がってしまいました。ボール初速とスピン量が安定しているのでコースで結果の出せるドライバーです」(石井)※各モデルの数値は10球計測した平均値。ヘッドスピードはMAX FASTは40m/s、そのほかは42m/sを想定して試打。
飛躍的という意味の「QUANTUM」。その飛びの質もまた飛躍的に向上していた
「『E・R・C』『X HOT』『EPIC』『ELYTE』などなどキャロウェイの歴代モデルはどの時代においてもライバルを圧倒するボールスピードを売り物にしてきましたが、『QUANTUM』のボールスピードも2026年最速といって差し支えないでしょう。それに加え、安定したスピン量と打ち出しによって初速をロスさせることなく飛距離に変えてくれるドライバーとなっています」





