ショット精度が落ちる前提で組み立てる! 冬のコースマネジメント
今野一哉の『ゴルフあるある』解決ディスカッション【33】
「練習では当たるのに、冬のラウンドになるとスコアが崩れる」。そんな経験は多くのゴルファーにあるはずだ。実はゴルフは季節によって“正解の打ち方”が変わるスポーツであり、芝や気温、服装の違いがショットの結果に大きく影響しているという。今回は今野一哉プロに、なぜ季節でゴルフが難しくなるのか、そして冬ゴルフをどう攻略すればいいのかを詳しく聞いた。
芝は365日、同じじゃない
サプリ 最近、自分は冬のゴルフが苦手だな、と感じているのですが……年間を通して、得意な季節や苦手な季節ってやっぱりあるんですか?
今野 あります、あります。練習場のマットは一年中ライが変わらないので気づきにくいですが、実際の芝は季節ごとに状態がまったく違います。春は青くなって、秋は茶色くなり、冬は枯れていく。それを毎年繰り返しているので、芝の状態は日々変化しているんです。
サプリ となると、常に同じスイングで同じ結果を出すのは難しいということですね。
今野 そうですね。前回もお話ししましたが、芝の状態と自分のスイングがピタッと合う日は、感覚的には1年に1日あるかどうか、くらいの確率だと思います。だからこそ、季節の変化に合わせてスイングも柔軟に変えていく必要があります。
「冬ゴルフはなぜ難しい?」スコアを崩さないための“あえて直さない”勇気とは
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まずは冬は“冬のゴルフ”を受け入れる
サプリ 長くゴルフをやっている人ほど、季節への対応がうまい印象があります。
今野 経験値ですね。夏には夏のゴルフ、冬には冬のゴルフがあります。それを理解して、自分の動きを季節に合わせて調整できるようになると、年間を通してスコアが安定してきます。
サプリ 冬は特に難しく感じます。
今野 気温が下がると体は動きにくくなりますし、厚着で回転力も落ちます。芝が薄くなってハンドファーストが強くなり、スピン量が増えて距離が落ち、アウトサイドインにも入りやすくなる。結果としてスライスしやすくなる、という流れが起きやすいんです。
サプリ 練習場ではそれが起きないから、コースで戸惑うわけですね。
今野 そうなんです。だから冬は、理想のスイングを追うよりも、起きる現象を想定した練習をしておくべきです。弾道をコントロールしてターゲットから外さない練習や、距離が落ちる前提でのマネジメントを準備しておくと、オンシーズンにスムーズに入れます。
冬はスコアメイクの引き出しを増やす
サプリ 冬でもスコアをまとめるコツはありますか?
今野 あります。必ずしも理想通りの球を打とうとしないことです。例えば、薄いスライスでフェアウェイ右ラフに置いて、次も無理せず前に運ぶ。アプローチは9番アイアンで転がして、2メートルのパットを入れてパーを取る、というような想定を事前に用意しておくんです。
サプリ 攻めないゴルフも必要ということですね。
今野 そうです。僕自身、冬が苦手だった時期がありましたが、「諦めた中でスコアを作る技術」も必要だと気づいてから、冬のラウンドが楽になりました。経験を積むことで、冬の切り抜け方が自然と身についてきます。冬ゴルフは本当に奥が深いですよ。
今野一哉(こんの・かずや)
JGTOツアープレーヤー。18GOLFプロデュース / キッズゴルフ代表。アマチュアゴルファーの指導やジュニアゴルファーの育成に力を注ぎながら、各ゴルフメディアで活躍中。蝶ネクタイスタイルはゴルファーへ「サービスし、尽くす」と言う意味を表す。
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