ゴルフクラブを買ったはいいけど、上手く打てない、今日はなんか体調がすぐれずに当たらない、そんなことが結構あると思います。
技術的な要素も多分にありますが、クラブの特性を捉えることで、ある程度満足のいく結果になる可能性もありますので、今日はそんな話をしてみましょう。

ダフる

コースに出て、一番多いミスではないでしょうか?
練習場との一番の違いである、芝生の上から打つことからくるイメージの違いから起こりえるミスですね!
この要因は主に

① クラブを重く感じている
② 長すぎる
③ シャフトが柔らかすぎる

などが考えられます。
そのため、対処方法としては、短く持つ、ことでかなり改善されます。ただし、一定層に短く持つことに抵抗感がある方がいらっしゃいます。
それは短く持つと飛ばなくなるのでは? と考えるからです。
もちろん、それも間違いのないことなのですが、コースでは当たらないでダフって大ミスするよりは好結果になることが重要なので、思い切ってやってみましょう。
また、傾斜地などで同様に対処方法としては、短く持つ、ことはかなり有効です。

なぜ短く持つと結果が良くなりやすいのか?

まず、①の重さを感じにくくなります。いわゆるスイングウエイトが軽くなる効果があります
続いて、③のシャフトが硬く感じやすいです。しなる量が減れば、タイミングを合わせなくてよくなりますから、当てやすくなる、ということになります。

どのくらい短く持つといいの?

これは、状況によって変わってきますが、指一本分短く持つだけでもだいぶ変わります。
これでも改善しなければ2本、3本と増やしていくのが良いでしょう。
短く持つことに抵抗感がないのであれば、グリップの一番下まで短く持っても良いです!
実際には練習しておくのが良いと思いますので、練習場でも短く持ってやってみましょう!

冬ならではのダフリの原因

また、もう一つ、冬ならではのダフリの原因もあります。
それは、着ぶくれしたことによって、ボールとの距離感が変わってしまうことから起こるダフリです。
どうしても手元が窮屈になりがちで、そのまま打つとクラブの行き場がなくなってダフる、ということになります。
そうならないためにも、厚着した時のアドレスの感覚をつかんでおきたいところです。

もし、ラウンド中に気になりだしたら、やはり、これも短く持ってグリップエンドを余らすのが良いでしょう
グリップエンドが邪魔にならないように構えれば、結果的にボールとの距離感が整うことが多いです。お試しください。

まだダフる気がするときは……

ですが、これらの対処方法を施しても、まだ、ダフっているような感じがすることがあります。
この場合で一番多い要因は、ライ角が合っていない場合です。
主にフラットすぎることで、トゥ側が先に当たってしまうので、ダフっているように感じやすいです。
打った後のターフなども確認してみて下さい。
トゥ側の方が深く掘れている、などの症状が出ていましたら、是非、ラウンド後にライ角調整をしてもらってください。

トップする(チョロする)

この要因はいくつかありますが、代表的なものとしては
軽すぎる
ということになります。
これはなかなか握り型だけでは解消しませんが、アプローチなどで、極端に短く持っている方でこの症状が出る方もいらっしゃいますから、その場合には長く持ってみましょう。
あとは、いつもよりゆっくり振ろうとするのが良い場合も多いです
どうしてもコースに出ると、飛ばしたい、という意識も強く、急いでしまいがちですが、その結果クラブが速く動きすぎてしまい、思ったよりも上をたたいてしまうということがあります。
そうならないように、少しゆっくり振ることで、クラブを重く感じるように動かしてみましょう!

アプローチショットなどは、この長く持つことで、ゆったり振れるようになることもあります。お試しください!
これは、短く持つのと逆の効果を狙っています。
長く持てばヘッドを重く感じやすいですし、シャフトも柔らかく感じやすいです。
この結果、ゆっくり振りやすくなります。

ルール上はダメですが、もし、遊びのラウンド等でしたら、途中でシャフトに鉛を貼ることもありです。
クラブを重く感じるように調整してみましょう。本当はラウンド前か後にやるのがベストです!

右に行ってしまう

これは、振り遅れが出ている場合が多いです。振り遅れの要因としては

① 長すぎる
② シャフトが柔らかすぎる
③ ヘッドが重すぎる

などが多いです。
これらをラウンド中に解消する方法は、ダフる時と同様に、短く持つ、ということになります。
短く持つことで、ダフリの対処方法で述べましたように、長すぎを解消し、シャフトも硬く感じやすく、ヘッドも軽く感じやすくなります。
特にドライバーなどでこの症状が出る方が多いですから、是非とも、お試しください!

ヘッドのウエイトを変えてみる(減らしてみる)などが効果的な場合が多いですので、ラウンド後に試してみてください。

左に行ってしまう

これは右に行ってしまうことの逆の現象になります。
とはいえ、なかなかクラブが短すぎたり、シャフトが硬すぎたりする方は見たことがないので、ご参考までにしてください。
フィッティングを通じて考えられる主な要因は、シャフトの特性が合っていないということが考えられます。
タイミングを合わせづらいことから左に行く方を多く見ています。
こちらも、短く持つことで対処することができる場合もありますので、お試しください!

アプローチでざっくりする

この要因はやはり、重すぎることから起こることが多いです。
特にヘッドが重いと起こりやすいですよね!
ヘッドが重く感じる要因に、ウェッジのシャフトが軽すぎるということもあります。
実際はスイングウエイト(バランス)は軽く出ていたとしても、振り重く感じやすいです。
特にウェッジのヘッドはクラブの中で一番重いですから、シャフトを軽くすることで、よりヘッドを重く感じやすいです。
短く持つことで、ある程度対処はできますが、今度は振り感が軽くなりすぎてトップする要因にもなりやすいです。
バウンスのお話にもなってきますが、ここでは、まずは、クラブの重さで解消してみましょう。
これはラウンド後の対処になってしまいますが、シャフトの重いものにスイッチしていくのが良いと思います。

今回挙げさせていただいた、対処方法は、クラブを新調したばっかりのラウンドでも役に立ちます。
タイミングが今一つ取りにくい、安定しない、などの症状がありましたら、短く持って試してみましょう!
ただし、上記しましたように、本来は、まずは練習場で試してみることをお勧めします。

上記しましたように、どうしても短く持つことに抵抗感がある方もいらっしゃいますが、ゴルフ場ではあらゆるライコンディションに対応するためにも、短く持つことに慣れていくことは上達のための一歩だと考えていただけると嬉しいです。
クラブをコントロールできる長さというのは人それぞれと申し上げてきましたが、短いほどコントロールしやすくなることも実感していただけると思います。

もちろん、長く持った場合の効果も実感していただければ嬉しいです。球を高く上げたいとき、ゆっくり振りたい時、などは、長く持った方がやりやすいでしょう。

14本のクラブがキチンとそろっていれば、抜けのない距離を打ち分けられる、というものでもないのが、ゴルフ。
実際には、中間の距離や、傾斜地などで番手通りの距離や球筋が狙えない場合の方が多いはずですから、今回ご提案しましたような持ち方の工夫をして対処していくことが必須になってきます。

是非、いろいろな長さで持ってみて、いろいろなショットができるようになっていただき、さらにゴルフを楽しんでください!

ダグ・三瓶(だぐ・みかめ) ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米2つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。