パットにあまり自信のない人は、マレット型のグースネックタイプのパターがオススメ!

フェースがシャフトより後方にあるパターは打点のミスをカバーしてくれる

こんにちは、ツアープロコーチの大西翔太です。今回からはパットのレッスンを展開していきたいと思います。年齢とともにドライバーやアイアンの飛距離が落ちてきたな~と思っているシニア世代のゴルファーの皆さん、飛ばしの回帰を追求するのも大いに結構ですが、パットのレベルアップにもつとめましょう。

ボクは青木瀬令奈プロのコーチとして10年目を迎えますが、カラダが小さくてドライバーが飛ばない青木プロの一番の武器はアプローチとパットです。特にパットは何度も平均パット数1位に輝いています。「パット・イズ・マネー」という言葉があるように、パットがうまいプレーヤーは勝負強い。だから何度も勝てるのです。パットなら体力や筋力なんていりません。上達のコツさえつかめばベストスコア達成も十分可能です。

青木プロのパットテクニックにも随時触れるとして、最初にアマチュアの皆さんに知っていただきたいのは「パターの種類」と「パターの選び方」です。あなたがもし3パット病を克服できないままでパットに自信がないとしたら、使っているパターをもう一度見直してください。

たとえば、この3本のパターは全部マレット型で右からA、B、Cとしましょう。性能はそれぞれ違っていてAとBはクランクネックパター、Cはセンターシャフトのパターです。クランクネックとはシャフトの延長よりもフェースが後ろ側(自分から見て右側)の形状をいいますが、Aはシャフト軸とフェースがほぼ真っすぐに見えるのに対して、Bはフェース面がシャフト軸よりもだいぶ後ろです。アイアンのヘッドでいえばAはストレートネック、Bはグースネックのタイプです。

AとBの何が違うかというと、Bはシャフトよりもフェースが遅れてくるぶん、ボールがつかまりやすい。打点のミスをカバーしてくれるのでフェースが開き気味に当たってカップの右に外してしまうプッシュがよく出る人や、パットのストロークにあまり自信のない人にオススメです。

その点、Aのストレートネックのタイプはフェースが真っすぐ入ってくるので、パットのレベルがすぐに表われます。ボールがつかまりにくくて難しいパターですが、パットに自信のある人や上級者に最適だと思います。あるいはカップの左に外しやすい人は、ヒッカケ対策のために選ぶのもいいでしょう。

性能が正反対のパターを1本ずつ持っておくとパットテクニックの幅が広がる

Cのセンターシャフトのパターは、シャフトがヘッドの中心部に装着されていてトゥとヒール側が等重心になっています。フェースの芯を意識しやすいメリットの反面、シャフトが当たり負けしやすいので打点のブレに弱いのが難点といえます。フェースの面を感知しにくいという面もありますが、上級志向のゴルファーだけでなく、感覚的にしっくりくる人もいることと思います。

このように自分に合ったパターは「ネック選び」から見つけ出すのがコツです。マレット型は直進性が高く、ストレート感覚でストロークしたい人にマッチするといいますが、フェースの開閉を少し入れてショット感覚でストロークするのが好きな人はピン型のようなブレード型、それもグースネックタイプのパターを試してみるのもいいでしょう。

マレット型は方向を出しやすいのでショートパットに強く、ブレード型はボールのコロガリがスムーズでロングパットの距離感を出しやすいのが長所です。どっちか1本と決めないで性能の違うパターの2本を持つようにするのがベストです。

青木プロは常時10本くらいのパターを持参しています。トーナメント会場のグリーンの速さに対応しやすいパターをチョイスしたり、その週のパットの調子でパターを替えたりして結果を出しているのです。

そこまでではなくても「自分のパターへのこだわり」がパットの上達に直結することを知ってください。

大西翔太
おおにし・しょうた
1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの育成に尽力する一方、青木瀬令奈のコーチ兼キャディをつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富で、安田祐香のメンタルコーチとしても24年の初優勝、25年の2勝目に貢献。