若い頃からベタ足だけど、最近飛ばない! これってスイングを変えるべき?
勝又優美は見た!「そのスイング改造、いる、いらない?」Case.48
これまで大勢のゴルフ大好きおじさんたちをレッスンした勝又優美コーチが見てきた「本当は必要のなかったスイング改造」と、その解決方法を紹介するシリーズ。ゴルフが好きだからこそ陥りがちな”スイング改造の落とし穴”。今回のテーマはベタ足打法。フィニッシュまでカカトを上げず、両足を地面につけたままの打ち方のことだ。実践するおじさん世代も多い中、安定感はあるけれど飛ばなくなったという声を聞く。ベタ足はやめるべきなのか?
腰が回っていないとベタ足のメリットは生かせない
文字通り両足の裏を地面につけたままスイングするベタ足打法。20年前には国内ツアーでもベタ足のプロがたくさんいましたし、世界を席巻した韓国人女子プロにも多かったこともあって注目を浴びました。
両足をつけたままスイングすると軸ブレが抑えられてインパクトが安定しミート率が上がる。これがベタ足スイング最大のメリットです。ミート率が低いために飛距離や方向性が安定しないアマチュアの方が圧倒的に多いことを考えると、ベタ足はアマチュアゴルファーに一定の効果をもたらすと思います。
さて、飛ばなくなったのはベタ足のせいなのか? 飛ばなくなったらベタ足をやめるべきなのか? ということですが、答えを先に言うと、ベタ足にしているせいで腰が回らなくなっているのなら、それはよくないことです。例えばベタ足を意識しすぎてバックスイングで左足、インパクト以降で右足を踏ん張ると腰が回転しづらくなります。また、飛ばなくなったと感じると、誰しも無意識に動きが大きくなる傾向があります。そうなるとベタ足のまま動いても腰がスウェイします。特にダウンスイング以降で左へのスウェイが入ってアーリーリリースや振り遅れを招きます。そもそも腰の回転量が少なくなりますからダイレクトに飛距離ロスにつながるわけです。
スウェイが入らず、腰がセンターの位置で左右にしっかり回っていれば、軸が安定するベタ足のメリットを生かせて、インパクトできれいにボールをとらえられます。ポイントとしては両足幅の範囲から腰がハミ出さないよう、その場でクルッと回転すること。スウェイがなくなれば回転速度が上がり、それに比例してヘッドスピードも上がりますから飛距離も戻ってくるでしょう。逆に長くやってきたベタ足をやめたところでミート率がアップするとは限りません。どちらかといえばダウンする確率の方が高いのでリスクを負うことになります。
ただし、加齢で体の柔軟性が衰えたり、踏ん張りがきかなくなっている人はこの限りではありません。積極的にヒールアップを取り入れるなど別の方法を試した方がいいかもしれないので、それについてはまたの機会にお話できればと思います。
勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。
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