注目の2大モデルの違いはどこ?

今回僕が打ち比べたのはテーラーメイドの「Qi4D」とキャロウェイの「QUANTUM MAX」です。シャフトはどちらも純正のもので「Qi4D」は「REAX 50 Mid Rotation Blue」、「QUANTUM MAX」は「ATHLEMAX 50」でした。

まず「Qi4D」ですが、この「4D」という名前はフェース、ヘッド、シャフト、そしてフィッティングという4つの次元(Dimensions)を意味しているとのこと。

今回の一番の進化は「第5世代カーボンフェース」ですね。これ、ただ軽いだけじゃなくて、フェースの「ロール(上下の丸み)」が再設計されています。今までのツイストフェースは左右のミスに強いという設計だったのですが、加えて今回は上下の打点ブレによるスピン量の変動を極限まで抑える設計になっています。

構えてみると、テーラーメイドらしい精悍な顔つき。前作のコアモデルが少し丸い形状になっていたのですが、今作ではまたネック側がシェイプされて、洋梨形状のようになっています。形状的に左に行きにくそうに感じますね。

打ってみると、打感は手応えのあるしっかりしたもので、打音は少し低めの音。少しだけ弾くような感覚もあります。

弾道は中高弾道。勝手に高い球が出るという感じではなく、ロフトなりに高さが出る感じ。スピン量は少なめで、結構強い球が前に向かって飛んでいくという感じですね。つかまりはそこそこで、フェードヒッターの僕が打つと、いい感じの軽いフェードが打ちやすい。飛距離性能は結構高いと思いました。

そして一番感じたのは弾道の安定ですね。フェースの上下左右どこに当たっても、球筋が結構安定していました。計測してみてもスピン量もあまり変わらないし、飛距離や方向性もあまり悪くならない感じ。これはツイストフェースと、今回のロールの再設計がかなり聞いているんじゃないかと思います。

次に「QUANTUM MAX」です。こちらの目玉は世界初となる三層構造の「TRI-FORCE(トライフォース)フェース」。

極薄のチタン、衝撃を分散するポリメッシュ、そして強度を支えるカーボン。この3つをサンドイッチにすることで、従来のチタン単体では不可能だったレベルまでフェースを薄肉化(前作比14%減)しています。

構えてみるとキャロウェイらしく後方部が少し尖ったような形状。しかし形は綺麗で、とても構えやすく感じます。少しだけ大きめのヘッドで安心感もありますね。

打ってみると、独特の打感でした。フェース面のたわみを感じながらも、たわんだ後にその下から押し込んでくれるような感覚が少しあります。なんとも言えない独特な打感ながら、柔らかさを感じるし、嫌な感じはないんですよね。打音は少し金属音の混じる音ですが、反響が少なめなで悪くはないです。

弾道は高弾道で、思ったよりも楽に上がってくれます。スピン量は少し少なめで、キャリーがしっかりと出るような弾道。つかまりはいい方じゃないかと思います。フェードヒッターの僕が打って、ほぼ真っすぐの球が楽に打てる感じ。初速が速い感じがして飛距離性能はかなり高いと思いました。

ミスヒットに対してもかなり強いですね。やはりAIフェースが効いているのか、オフセンターヒットでも大きく曲がることがなく、悪くてもちょいラフくらいに収まる感じです。

今回2本のドライバーを打ち比べましたが、安定感としてはどちらも性能が上がっていると思いました。特に「Qi4D」はヒールヒットにかなり強くなった印象。

前に行く弾道の強さは「Qi4D」の方が上に感じましたが、優しく飛ばせるのは「QUANTUM MAX」かな。1発の飛びは「QUANTUM MAX」の方がありそうな気がします。ランも含めた飛距離だと「Qi4D」の方が少し上に感じましたが、キャリーは「QUANTUM MAX」の方が出しやすいですね。

つかまりは少し「QUANTUM MAX」の方が上と思います。スピン量は「Qi4D」の方がほんの少し少ないように感じました。

顔は「QUANTUM MAX」の方が僕は好きなのですが、ヘッドのデザインとしては「Qi4D」の方がカッコいいと思いますね~。

僕が試打した感覚としては「QUANTUM MAX」の方が少しやさしいヘッドだと思います。「Qi4D」の方が操作性も含めて、もう少ししっかり打てる人に向いているんじゃないかと思いました。

どちらも飛距離性能は高く、前作よりも安定感が増しているので、さらに飛んで曲がらないクラブに仕上がっていると思います。今回うち比べたコアモデルが合う人というのは多いと思いますが、他のモデルも含めてぜひ一度試打してみてください。

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。