「スピードウェーブ2.0」の採用で、よりピンポイントに狙えるUTへと進化
ミドル〜ロングレンジでグリーンを狙うユーティリティに求められるのは高い弾道で飛ばせることと、着弾点の縦横の誤差が小さいことだ。
両方を実現するために「QUANTUM ユーティリティ」の開発チームは打ち出し角と打点の関係を最適化することに注力したという。キーテクノロジーとして採用されたのは「スピードウェーブ2.0」。インナーウエイトをフェースぎりぎり前方、かつソール面からわずかに浮かせて配置することで、ヘッドをコントロールしやすい浅重心とローポイントでヒットしたときの大きなフェースのたわみを両立している。
また、フェースがたわみやすくなったことでAI設計による弾道補正効果もアップして、ボール初速、打ち出し角、スピン量が安定。加えて、よりきめ細かくセッティングできるアジャスタブルホーゼル「オプティフィット4」が全番手に搭載されたことで、小さなターゲットエリアをイメージ通りの弾道で狙えるユーティリティとなっている。
「MAX」も「MAX FAST」も設計意図がハッキリしているから選びやすい
今回発売された「 QUANTUM ユーティリティ」は、スリムなフォルムでアイアンのイメージで打てる「MAX」と、箱形ハイブリッド形状の「MAX FAST」の2モデル。それぞれの飛びと打ちやすさについて石井の試打インプレッションをお届けする。
「QUANTUM MAX ユーティリティ」はアイアン好きにぴったり
「『MAX』は見た目がびっくりするくらい細長くてシャープ。打感は弾き感もありつつボールをしっかりフェースに押しつけている感覚もあり、すごく強い球が出ます。シャフトもしっかりしていて強く振っても上には吹けず、振った分だけ球が前に行ってくれます。ヘッドはスリムですがターンするタイミングは早くなりすぎず左に巻く球は出ません。多少は細工もできますが直進性のほうが勝っていて、ピンに対して真っすぐ打っていけます」(石井)
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「ぼくはこの形を柿の種タイプと呼んでいます。最近では珍しいほど尖ったユーティリティです」(石井)
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「QUANTUM MAX FAST ユーティリティ」は幅広いゴルファーにオススメ
「『MAX FAST』は『MAX』とは真逆にシャローで投影面積の大きいヘッドです。ヒールのふくらみといいボックス型のフェースといいポピュラーなハイブリッドタイプなので安心感があります。フェースの乗り感は『MAX』よりも強く球はしっかりつかまりますが、左に巻くこともありません。ロフトが少し大きく球が上がりやすいところはピンを狙うときにアドバンテージです。直進性が強いけれど逃がすことも可能。フェードヒッターにもオススメです。純正シャフトも40、60、80gから選べるのでシニアからアスリートまで使えます」(石井)
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「投影面積もフェース面も広く見える『MAX FAST』は安心して構えられます」(石井)
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「『MAX』はMAXと名乗っているのにこんなに尖っていていいのかなと思うほどコンパクトでシャープ。でも打ってみたら球が浮くし直進性も高いのでやさしく感じます。アイアンが好きでアイアンよりやさしく狙いたい人にピッタリです。
『MAX FAST』は見た目がぽてっとしていて球のつかまりがいいモデル。『MAX』よりもロフトが寝ていて球が上がりやすいのでヘッドスピードの遅い人でも楽に飛ばせます。『MAX』と『MAX FAST』は同じシリーズとは思えないくらい個性がハッキリしているので迷うことはないでしょう。もし中間のモデルが欲しければ『APEX UT』や『APEX UW』があります。
また『MAX』は30度の7番、『MAX FAST』は34度の8番までロフトがあるところは、ストロングロフトのアイアンで球が上がらない人にはありがたいと思います」(石井)
今回の「 QUANTUM ユーティリティ」は、2モデル体制に集約したことで、選び方が非常に明快になった印象だ。アイアン感覚でラインを出して攻めたいゴルファーには「MAX」、やさしさと高さでグリーンをとらえたい層には「MAX FAST」と、設計思想とターゲットがはっきり分かれている。スピードウェーブ2.0による初速と弾道安定性、全番手オプティフィット4搭載による調整幅も魅力で、単なる“飛ぶUT”ではなく「狙えるUT」へと進化した完成度の高さを感じさせる。







