~新・軟鉄鍛造「Xフォージド」の開発秘話~

キャロウェイゴルフ株式会社
アジアプロダクトマネージャー
石野翔太郎
S20Cより柔らかいS15Cを採用
2024年に大ヒットした「Xフォージド」。一枚モノの軟鉄鍛造アイアンとして打感、寛容性、操作性、スピン、飛距離性能というすべての要素が高次元で融合したことで、アマチュアだけではなくツアープロからも高く評価された。日本モデルとして発売された後、アメリカでも発売されることになったほどだ。では、26年モデルはどこが進化したのか? 今回はキャロウェイゴルフ(株)のアジアプロダクトマネージャーをつとめる石野翔太郎氏に話を聞いた。
「2024年モデルはキャロウェイとしても大きな成功をおさめたアイアンですが、2026年モデルは大幅に進化しています。それは軟鉄素材をさらに柔らかくしたからです」
――2024年モデルの「Xフォージド」の軟鉄はS20Cだったが―ー。
「今回の「Xフォージド」はキャロウェイではじめてS15Cの素材を使いました。S20Cに比べて、さらに炭素の含有率が低いのでより柔らかい。S15Cは加工する技術が難しいのですが、エンジニアとも議論を重ねながら、耐久性の問題をクリアすることができました」
一般的な軟鉄鍛造アイアンに使用されるS20Cは炭素の含有率が0.2%前後の素材だが、S15Cになるとそれが0.15%。炭素が少ないことで、より純度の高い鋼素材になっている。
――S15Cの新「Xフォージド」を打ったプロの感想は?
「すでに契約プロには打ってもらいましたが、『明らかに打感が柔らかくなった』という声があり、石川遼プロは『フェースの乗り感が強くなった』と評価していました。また長年、キャロウェイと契約している深堀圭一郎プロは『インパクトで乗っている感じがあるので、距離感を合わせやすくなった』と言われていました」

――前作では抜けの良さも高く評価されたが、ソール形状は変えていますか?
「ソールは前回好評だったトライレベル・ソールの基本性能を継承していますが、細部を変えています。今回はロングアイアン、ミドルアイアン、ショートアイアンのブレード長の間隔を一定にしたことによって、アイアンセットの流れをスムーズにしました。また『Xフォージド』はトレーリングエッジを落としたことで、インパクト後の抜け感がさらに良くなっています」
――「Xフォージド」と「Xフォージド スター」の違いは?
「前回同様に『Xフォージド』は7番アイアンのロフトが33度、『Xフォージド スター』は7番アイアンで29度になっています。『Xフォージド』はバックフェース側を肉厚にしたことで、打感をより柔らかくしています。『Xフォージド スター』はキャビティ部分を深く・広くしたことで、さらにオフセンターヒットにも強いアイアンになっています」
――デザインや雰囲気も少し変わりましたね。
「前回も日本企画だったのですが、今回はさらにジャパニーズテイストを強調するために“刀”をイメージした『X FORGED』のロゴにしました。『X』の2画目は『J』のカタチにしています。ホーゼル部分にはレアなブロック体で『CALLAWAY』と入れているのも特徴です」

石川遼がテスト初日に持ち帰った理由は?
――26年モデルは『Xフォージド ウェッジ』も発売されましたが、その理由は?
「最大の理由は『Xフォージド アイアン』がすごく評価されているので、その流れのウェッジを開発したいという想いです」
――『Xフォージド ウェッジ』の特徴は?
「素材は『Xフォージド アイアン』と同じS15Cです。昨年発売した『OPUS SP』よりもひと回り大きくなっていて、全体的に丸みがあります。ヒール側がやや高めになっているので開いたときでも構えやすい。スコアラインの溝には17度の角度をつけたエッジをつけて、さらにフェース面には格子状のミーリングを入れてスピン性能を最大限に高めています」
――プロからの反応は?
「正直に言うとツアープロに使ってもらうことはあまり想定していなかったのですが、石川遼選手がテストしたときに『持って帰っていいですか?』と言われるくらい気に入ってくれました。石川選手は本当に60度のウェッジを持って帰りました。石川選手は『アイアン同様に乗り感があってスピンが入ってくれる。初めて打ったときからイメージ通りのアプローチが打てたことに驚きました。形状もすごく好みです』と語っていました。石川遼選手は2026年のコーンフェリーツアーでさっそく『Xフォージド ウェッジ』を使いはじめています」
わずか2年だが『Xフォージド シリーズ』は大きく進化。新・軟鉄鍛造アイアンとして2年前を超える“Xフォージド旋風”を巻き起こす可能性は高い。

SPEC
Xフォージドアイアン
素材・製法/軟鉄鍛造(S15C)
ロフト角/33度(7I)
シャフト/ダイナミックゴールド MID 115(S)、N.S.PROモーダス3 ツアー105(S)
価格/15万4000円(5本セット・6I-PW)、3万800円(5I)
Xフォージド スターアイアン
素材・製法/軟鉄鍛造(S15C)
ロフト角/29度(7I)
シャフト/N.S.PROモーダス3 ツアー105(S)、N.S.PRO950GH neo(S)
価格/15万4000円(5本セット・6I-PW)、3万800円(5I)
Xフォージド ウェッジ
素材・製法/軟鉄鍛造(S15C)
ロフトラインナップ/48度、50度、52度、54度、56度、58度、60度
シャフト/N.S.PRO950GH neo(S)、N.S.PROモーダス3 ツアー105(S)、ダイナミックゴールド(S200)
価格/3万4100円





