ユーティリティのシャフト重量は「ドライバーとアイアンの中間」で考える

ユーティリティ(以下UT)はロフト角によって何が変わるのか? どんな人に何度のロフトがいいのか? について、19度、22度、25度の3つのロフトを例にとって、前々回「ユーティリティは何度が正解? 19度・22度・25度の違いと最適ロフトの選び方」で解説しました。

用途や使用目的でロフトを分けた場合、ロフト角が10度台なら「飛ばすUT」、20度台なら「乗せるUT」のイメージになるため、19度は飛ばす、22度と25度はグリーンに乗せる、という前提でシャフトや飛距離、アイアンとの組み合わせまで言及しました。今回はその内容を受け、シャフト重量の目安について紹介します。

方程式とまでは言いませんが、UTのシャフト重量の目安は以下の計算式によって導き出されます。

(ドライバーのシャフト重量+アイアンのシャフト重量)÷2

この式で得た数字に対し±5グラム以内にシャフト重量が収まるのが理想。その範囲であれば番手によって重量が変わっても構いません。

例えばドライバーのシャフト重量が60グラム、アイアンのシャフト重量が110グラムなら、

例1:(60+110)÷2=85

となり85グラムが目安。±5グラムで80〜90グラムがUTのシャフトの適正重量範囲となります。ドライバーが50グラム、アイアンが100グラムなら、

例2:(50+100)÷2=75

で75グラムが目安となり適正範囲は70〜80グラムです。

番手によって重量を変える場合、例1なら

19度 → 80グラム
22度 → 90グラム
25度 → 90グラム

でもいいし、3本全てを85グラムにしても構いません。

19度、22度、25度の3本のうち、飛ばすUTの19度だけはカーボンシャフトがいいですが、乗せるUTの22、25度は、人によってはスチールでもいいでしょう。前回説明したように、しなりとねじれが少ないぶんインパクトが安定するからです。

言うまでもないことですが、重さに違いを持たせるなら短い番手ほど重くします。UT2本体制であれば、上の番手を80グラム、下を90グラム。3本体制の場合も2本体制の場合も、本数に関わらず重量差は10グラム以内に収めるのがポイントです。

参考までに重量帯別にUTシャフトの適正重量を紹介しておきます。シャフトは個々の感覚にも影響を及ぼすので、あくまで目安の重量と考えていただければいいですが、アマチュアの方の場合、大きく逸脱することはないと思うので、使っているUTで振りにくさを感じるものがあったらシャフト重量をチェックしてみることをおすすめします。

吉本巧(よしもと・たくみ)

ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・中央区日本橋浜町の「吉本巧ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。