前腕部とパターが一直線なら手首が固定されて芯でヒットしやすい!
手元を軽く浮かせてハンドアップ気味に構えるのがオススメ
パットのアドレスですが、スタンス幅はそれぞれでいいと思います。一般的には背が高い人は両足を開いてワイドスタンス気味に構えますし、青木瀬令奈プロのように小柄な人は両足をあまり開かないで狭めのスタンスで構えます。
日本人は背があまり高くない人が大多数ですからスタンスをあまり広くしないで、ボールの近くに立つ感じで構えるのがいいと思います。広くても肩幅くらいまでにしましょう。

そして、もう一つ大事なことは、アドレスの姿勢がハンドダウンすぎたりハンドアップすぎたりしないようにすること。プロたちのアドレスを見るとスタンスが広い人はボールから離れてハンドダウンに構える傾向があり、スタンスが狭い人はボールの近くに立ってハンドアップに構えるパターンが多いようです。

自分の感覚にマッチしていて結果を出しやすいなら多少ハンドダウンでもいいですが、安定したストロークをマスターするには手元を少し浮かせて軽くハンドアップに構えるのがやはり有利です。
パターを上から吊り下げるような感覚のアドレスというわけで、ポイントは前腕部とパターが真っすぐに見える構えを作ることです。アドレスの姿勢をライン前方から見れば左ヒジから先が一直線に、ライン後方からなら右ヒジから先が一直線となるように構えましょう。これは青木プロたちパットの名手に共通していることです。

ヒジから先を真っすぐセットすればインパクトで当たり負けしない
シーズンオフには青木プロや安田祐香プロたちと沖縄で強化トレーニングや実戦練習などのキャンプを行っていますが、以前に宮里藍プロのお父さんの優さんにパットのアドバイスをしていただいたことがあります。
宮里プロは世界でも有数のパットの名手としても知られ、国内ツアー通算14勝、海外9勝、2010年には世界ランキング1位の座にもついたプレーヤーですが、その宮里プロのコーチでもある優さんが「前腕とシャフトが重なるように構えることが大事」とおっしゃっていたのです。
前腕とシャフトが重なるということは、ヒジから先とパターが一直線。そうすることで手首が自然に固定されてストローク中にフェースをスクエアにキープしやすく、精密器械のようにストレート感覚で振りやすくなります。安定した振り子運動によって再現性や反復性が高く、しかもシンプルです。



フェースが開いたりかぶったりすることがないから、当たり負けしません。フェースの芯に当てやすく狙った方向に打ち出せるし、ボールのコロガリもスムーズ。ロングパットは距離感を出しやすくて、ショートパットは入る確率が高い。宮里優さんのアドバイスをパットの金言として頭に入れておき、パットのレベルアップに役立てましょう。

大西翔太
おおにし・しょうた
1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの育成に尽力する一方、青木瀬令奈のコーチ兼キャディをつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富で、安田祐香のメンタルコーチとしても24年の初優勝、25年の2勝目に貢献。











