悪条件=リアルコンディションでこそスピン性能が必要
ピンのウェッジのスピン性能が評価される背景には独自の開発スタンスがある。ご承知の通りウェッジを使用する状況は様々。フェアウェイ、ラフ、バンカー、前後左右の傾斜はもとより、朝露や泥のついたボールもそのまま打たなければならない。コース上には練習マットのような“好条件”は存在しないのだ。また、アマチュアはウェッジショットの3分の2をラフから打っているというデータ(※全自動ショット・トラッキングシステム/アーコス調べ)も存在する。つまり、好条件(=マットや平らなフェアウェイ)よりも悪条件(=リアルなコンディション)において最高のスピン性能を発揮することが大事であり、ピンのウェッジはそれを主題として開発が行われている。

では、ピンの最新作「s259ウェッジ」は悪条件下でどれくらいのスピン性能を実現しているのか。完全にドライな状況でのスピン性能を100%とすると、一般的なウェッジでは朝露が付くことで70%、雨天時には30%、ボールが隠れるような深いラフでは15%と状況が悪くなるほどスピン性能は低下する。だが、ピンが行った実証試験で「s259ウェッジ」は完全にウェットな条件でドライを上回るスピン量(103%)をマークしたという。俄には信じがたい数字の真偽を確かめるためにゴルフサプリが独自の検証を行った。

雨の日のラウンドを再現!ドライでもウェットでもスピン量1万回転超えに


クラブは「s259」( Sグラインド/58度)、ボールは「プロV1x」を使用。計測はトラックマンで行った。結論からいえば「s259ウェッジ」が悪条件=リアルコンディションに強いのは本当だった。

左はドライコンディションのショットデータ。Sグラインドの58度を使ってキャリーで70ヤードを打ったときのスピン量(10球平均)は10,120回転、かなりスピン性能が高い。そして、左はボールと芝がびしょ濡れの本降りの雨に近いウェットコンディションのショットデータ。スピン量は10,391回転でドライ条件を本当に上回った。これにはテスターの石井もびっくり。
「一般的には8,000rpmも行けば十分なのですが、ウェットでも1万超えはすごいスピン性能です。打った瞬間に球がポンと浮かずに低く抑えられていたので、スピンがかなり多いことはわかりましたがウェットでこれほどのスピンは経験がありません」(石井)
雨だけじゃなかった!どんなライから打ってもスピンが安定する
「s259ウェッジ」が真価を発揮するのはもちろん雨の日だけではない。セミラフ、傾斜、バンカー、ベアグランドなど雨以外の様々なリアルコンディションで使い勝手を確かめてもらった。使用クラブは先ほどと同じ58度のSグラインド。
「この時期(2月)なのでラフが伸びていませんがセミラフ程度のライでも低めの打ち出しでスピンの効いた球が打てました。ヘッドが小さくて抜けもいいのでおそらく本格的なラフでもスピンはかなり入ると思います。秀逸なのはバンスの効き方が自然なこと。どんな傾斜でも地面とけんかをしている感じなくすっと抜けてくれてスピン量が安定しています。バンカーショットもバウンスをドンと当てて終わりではなく、そこからスパンと抜けてくれるイメージです。地面が軟らかくても硬くても対応してくれるソールです。Sグラインドは操作にもライの状況にもニュートラルに反応してくれるので、まずはここから入るのがオススメです」(石井)

悪条件でもスピンが入る「s259ウェッジ」の秘密
「s259ウェッジ」はフェースが濡れた時に摩擦係数がピークとなるように設計されているという。スコアラインには溝と溝の間隔と側壁の角度を最適化した「マイクロマックスグルーブ」を採用。また、フェース面は疎水性の高い「ハイドロパールクローム仕上げ」によりウェットコンディションでもボールの食いつきがアップ。さらに、細かい砂の粒子による「新サンドブラスト仕上げ」による目の粗いフェース面の凹凸により摩擦力が大幅にアップしているため、ラフやバンカー、雨天時などの悪コンディションでも安定したスピンが入るようになった。


スピンだけじゃない!「s259ウェッジ」は構えやすさや打感もアップ
「ネックとフェースのつながりが真っすぐに見えるし、一番下のスコアラインが長くなったのでフェース面の向きを意識しやすくなりました。打感は昔からよかったけれど、ソリッド感はあるけれどむにゅっとフェースに乗る感覚がありさらにボールコントロールや距離感の調整がしやすくなっています。また、何球打っても同じところにしか当たらないのは設計意図として見た目と性能を一致させているからだと思います。グリップに配置されたアライメントラインなどユーザー目線で細かなところまで配慮されているところもピンらしいですね」(石井)

構えをアシストしてくれるグリップ
グリップエンド側の3本ラインを目安に握ることで距離の調整がしやすくなる(1インチ=約4ヤード)。グリップ軸に沿って入っている7本の縦のラインはフェースアングルを確認するインジケーターの役割、シャフト側の短い3本ラインはハンドファーストの度合いを確認するのに役立つ。

「s259ウェッジ」はどんなコンディションでもスコアを諦めなくていい!

それでは「s259ウェッジ」のスピン性能はアマチュアにどんな恩恵をもたらしてくれるのか。
「今回のテストでボールが進化しているのと同様にウェッジも進化しているのを実感できました。ウェッジでスピンが効きすぎて文句をいう人はいないし、スピンが入るほうがゴルフをより楽しめるのは確かです。プロなら雨でも打ち方やゲームプランを合わせられますが、練習量の少ないアマチュアにとって晴れの日も雨の日も道具任せで同じゴルフができるのでメリットしかありません」(石井)
「s259ウェッジ」を手に入れたらいままで億劫だった雨の日のラウンドがむしろ待ち遠しくなりそうだ。
CLUB PING
https://clubping.jp/product/product2026_s259.html
「s259」のグラインド・ラインナップ
Sグラインド(スタンダードソール)

Wグラインド(ワイドソール)

Bグラインド(バウンスソール)

Hグラインド(ハーフムーンソール)

Tグラインド(シンソール)

Eグラインド(EYE2ソール)




















