シーズン開幕からのノーボギー記録を更新

2日目までボギーなしの通算11アンダーの単独首位からスタートした佐久間は、3日目も8番までボギーなしで「シーズン開幕からの連続ノーボギー記録」を44ホールに更新しました(詳細な記録が残る1990年以降の記録)。

続く9番はティショットが「ラフにすっぽり埋まってしまっていて」というライに止まり、2打目は距離を出せずラフへ。

3打目もグリーンをショートしてボギーを叩くことになりましたが、後半に3バーディーでトータル69のスコアは小祝さくら、岩井千怜と並んでこの日のベストスコア。

コース近くで最大瞬間風速16・5メートルを記録した難コンディションで女王の貫録ともいえるプレーでした。

独走も「オフにやってきたことだけに集中」

2位に4打差をつける独走で最終日を迎えることについても「何が起こるかわからないコース。オフにやってきたことだけに集中というのを初日からやってきたので、そこは崩さずにプレーしたいです」と話しました。

その最終日には、四半世紀前に偉大な記録を作るきっかけとなった勝利の再現となるかが注目されます。

四半世紀前に築かれた“絶対王朝”への足がかり

日本の女子ゴルフでツアー制が施行された1988年以降、シーズンの開幕戦は全て「ダイキンオーキッド」となっています(※コロナ禍で開催中止となり、初戦が6月の「アースモンダミン」となった2020年を除く)。

そして前年シーズンの賞金女王、もしくは年間女王が開幕戦で優勝しているケースは2001年と2003年の不動裕理しかいないのです。その2回は、いずれも“絶対王朝”を築くきっかけになったものでした。不動は2000~2005年の6シーズン連続で賞金女王になっています。

つまり2001年は初の女王となった翌シーズンの開幕戦で優勝しており、佐久間が今大会で勝てば、同じことを達成します。

また2003年は今でも年間勝利数のツアー史上最多記録として残っている「シーズン10勝」の最初の勝利でした。

過去のツアー史を振り返ると、前年の女王が「ダイキン」で勝つということは、長期政権を築くきっかけになる。あるいは賞金ランキングで2位だった李知姫に“ダブルスコア”近い差をつけた2003年のように圧倒的な強さを見せつけて頂点に君臨する。

いずれにしても“絶対王朝”ともいえる無双状態を築くきっかけになる得ることなのです。

シーズン最多勝更新の期待も?

不動が10勝を挙げた2003年シーズンのトータル試合数は30でした。

今シーズンは37試合が予定されており、“分母”が2割超増えていることを考慮すると、最多勝更新の可能性があるかもしれません。

気が早いことではありますが、佐久間のプレーからはそんな予感をも感じさせられます。

(取材・文/森伊知郎)