ラウンドの際に使う球は、全て違う番号になるようにしよう

通常、新品の球は1つのスリーブに同じ番号のものが3個入っているわけですが、ゴルファーの中にはラウンド前にその3個を取り出し、スタートホールへと向かう人が多いのではないでしょうか。そして、そのスリーブが一度も開封したものでなければ、その3個には同じ番号が印字されているはず。だから、アナタは同じ番号の球を3個持ってスタートすることになります。

この行為自体は、ルール違反でもなければ、マナー違反でもありません。しかし、のちのち自分の首を絞めることになるかもしれないのです。

その最たるものが、暫定球を打つ場合です。打った球がOB方向に飛んでいったり、林の中に入って紛失球になる恐れがあるときは暫定球を打ちますが、最初に打った球と暫定球が同じ番号だったとしましょう。この場合、1球目がセーフだったとしても、番号が同じで2つの区別がつかなければ、暫定球の方が採用され、1球目はロストボール扱いとなります。

「1球目は林の中で、2球目はフェアウェイど真ん中だから、どちらが1球目かは明らか。だから1球目でプレーを続けてもいいよね」という言い分は通用しないのです。

番号違いのボールと宣言で“やらかし”を防ぐ

そのようなことにならないためにも、番号違いの球を用意しておくことが大事です。例えば、球は1ダース単位で買い、その中身をシャッフルしておくといったように。

通常、1つのスリーブには同じ番号が印字された球が3個入っていて、4つのスリーブの番号は別々になっているので、予め同じ番号が2個にならないようにしておけば、3種類の番号の球でスタートできます。

さらに、暫定球を打つときは、「最初に打ったのはA社の1番。暫定球はA社の2番です」と宣言しておくことも大事です。そうすれば、最初の球が紛失球扱いになることはないのです。

また、番号違いの球を複数持つだけでなく、他の競技者の球と区別するために、独自のマークを入れておくこともオススメします。わざわざ自分の名前や目印を印字しなくても、マジックで凹みに印を付けたり、線を入れたりするだけでOK。そうすれば、他の競技者と使っている球が同じブランド、同じ色、同じ番号であっても区別できます。

さらに、独自のマーキングをしておけば、林の中や深いラフでも他のプレーヤーのロストボールと間違えることはありません。

ちなみに、自分が打った球と同伴競技者の球が至近距離にあり、ブランドも番号も同じで見分けがつかない場合、どちらのボールもロストボール扱いになります(ルール上、3分間は考える時間が与えられますが…)。つまり、それがティショットで打たれた球なら、元の位置に戻って打ち直しをしなければなりません。

違う番号の球を持つことと、マーキングをしておくことは、競技会やコンペのときは絶対に必要なこと。そのときのために、普段のラウンドから意識しておいた方がいいかもしれませんね。

文・真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。

ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。