昨シーズンの“最難ラウンド”を上回る過酷なラウンド
時おり強くなった風と硬く仕上げられたグリーンと相まって、この日の全選手の平均スコアは76.2358。
昨シーズンで最もハイスコアだった「ダイキンオーキッド」初日の76.1296より悪くなるという過酷なラウンドとなりました。
2日目を終えて通算アンダーは首位の佐久間と2位タイの神谷そら、笠りつ子の3人だけという難コンディションもあって、青木はスコアを落としながらも順位を上げました。
火曜日に「26 VENTUS TR BLUE」を投入

優勝戦線に浮上した理由として青木は、開幕3日前の火曜日(17日)にドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティのシャフトを全て「26 VENTUS TR BLUE」(藤倉コンポジット)に変更したことを挙げました。
「SPEEDRE NX GOLD」は、手元側の剛性を抑え、タメを作りやすくしてヘッドスピードを上げる特性のシャフトです。
それが昨年夏ごろから気温の上昇やルーキーイヤーのプロ生活にも慣れてきたことで自身のヘッドスピードも上がり、左へのミスが出るようになってしまいました。
シャフトそのものの秀逸な“走り感”と自身のヘッドスピードアップの相乗効果が大きすぎ、結果としてミスになってしまった格好です。
そこで今週火曜日に、中間部の剛性を高め、安定性を追求した「26 VENTUS TR BLUE」に変更。「左への怖さがなくなって、気持ち良く振り切れるようになりました」と言う青木。
青木香奈子の開幕戦時の使用シャフト
- ドライバー/SPEEDRE NX GOLD 50(S)
- フェアウェイウッド/SPEEDRE NX GOLD 60(S)
- ユーティリティ/SPEEDER HB 75(S)
昨年夏から続いていた“モヤモヤ”が消えた!
昨シーズンの青木はこの大会で13位となったものの、5月の「Sky RKBレディス」以降は16試合で予選通過がわずか1回。夏ごろからは、その原因が自身のスイングにあるのでは? との悩みやモヤモヤに絶えることなく襲われていたのがようやく解決しました。
アマチュアとしては気温が上がって、ヘッドスピードも上がれば飛距離アップにつながる!と喜ぶところですが、青木はそれが結果に結びつかず。そこで球を“逃がして”対応していたものの、ダメ…。
それだけ悩み、苦しみ続けた原因がスイングではなかったとわかり、シャフト変更が正解だったことは順位が証明しています。
後半の4ボギーは不運もあった
ハーフターンのインターバルで優勝争いしていることを知ると「後半は置きに行ってしまって…」(青木)。さらにティショットがディボットに止まる不運もあって4ボギーを叩きましたが、それでも首位との差を詰め、順位も上げたことからすると、むしろ運は向いていると言えるかもしれません。
7番パー5で二つ目のバーディーを奪った時は首位に並びました。そのことを聞かれた青木は「分からなかったです。えー(リーダーボードを)見たかった」と苦笑いしていました。
ですが最終日は優勝すれば、リーダーボードには自身の名前がデカデカと映し出されます。それを思う存分見て、記念撮影もできるようになってもらいたいものです。
(取材・文/森伊知郎)







