ロングヒッターたちと飛距離で渡り合う
今シーズンの初Vは、1年前に優勝した試合(パナソニックオープン)と同じコースだった。「今年は春先からショットの仕上がりが今世紀最大といっていいくらい調子が良かった」と本人が言うが、好調なショットを支えたクラブを見ていこう。
パターを除く13本はダンロップ系のモデルをバッグイン。ドライバー、FWのウッド系とUTは「ゼクシオ14+」でそろえている。
自ら得意と言い、試合でもたびたび“直ドラ”をしてギャラリーを沸かせるが、そのドライバーは最新モデルの「ゼクシオ14+」でロフトが8度。シャフトは「ツアーAD PT」(5・S)を挿す。

昨シーズンに優勝したときは「ゼクシオ エックス」(8.5度)に「TENSEI Pro White 1K」(50・S)を入れていた。ヘッドは同じシリーズの後継モデルにスイッチしつつ、シャフトは手元側がしなるタイプからしっかりしたタイプに替えてフィットした。
オフシーズンのウェイトトレーニングによって、フィジカルが向上してスイングが強くなった。それによって合うシャフトが変わったということ。
パワーアップとそれに見合う“ギアチェンジ”をしたことで、この大会を通して平均飛距離が263ヤード(4位)と、女子ツアーでもトップクラスのロングヒッターたちと肩を並べるようになった。
アイアンでグリーンを正確にキャッチする

フィジカルの強化とクラブの進化(やさしい飛び)による相乗効果で、FWのセッティングにも変化が表れた。従来は4W・7Wというコンビが多かったが、今シーズンは4Wの代わりに3Wをバッグイン。
「ゼクシオ14+」の3W(15度)と7W(20度)に、ドライバーと同じシャフトを挿して流れをそろえている。その下に「ゼクシオ14+」の5U(23度)を入れて、アイアンにつなげた。
今シーズンのスタッツ「パーオン率」で1位(72.8%)と、キレッキレのアイアンショットを武器にする菅沼。それだけに、女子ツアーでは今や珍しくなった、5Iからの“男前”なアイアンセットとなっている。
アイアンは変わらず「スリクソン ZXi5」(5I~PW)を使い、前回優勝時は「NSプロ ゼロス8」(S)を入れていたが、今年は「NSプロ850GH」(R)にリシャフトした。
アイアンはソールのデザインに工夫を凝らしたモデル。スリクソン独自のV字ソールで、上から打ち込んでも地面に潜らず、フォローでは抜けてくれる。また、ソールのトウ・ヒール側に段差が設けられていて、さまざまなライで抜けやすい。
今大会のスタッツを見ても「パーオン率」で2位T(46/54)という好調ぶり。グリーンをキャッチする正確なアイアンショットが、菅沼のスコアメークを支えた。シーズンの目標に掲げている「パーオン率1位」に向けて、このアイアンを武器にまい進する。

アプローチ&パットも好調でスキがない
PW(スリクソン ZXi5)のロフトはカタログ表記で44度のため、ウェッジは48度(RTZ)を噛ませて、4度ピッチで52度→56度(ともに「RTX6 ZIPCORE」)と続く。3本とも、ソールグラインドは許容性と操作性のバランスがいい「MID」(10度)でそろえている。シャフトはアイアンと同じだが、コントロール性を重視してウェッジのフレックスはSにした。
最終日の13H(414ヤード・パー4)で、20メートルのチップインバーディを決めたのは56度で、ヒールを浮かせて打ったという。前ホールのボギーから、見事なバウンスバックを決めた。
今シーズンのスタッツを見ると「リカバリー率」が2位(72.0%)、「サンドセーブ率」が5位T(61.5%)と、グリーン周りでも冴えを見せている。
今大会のスタッツ「パット数」では4位T(27.67)となったが、好調なパットを支えたのが「ピン 2021 パター TYNE(タイン) C」だ。ヘッドのトウ・ヒールが後方に伸びた“ツノ型”のセンターシャフトタイプ。今大会も含めて4勝を挙げた試合でバッグに入っていて、絶大な信頼を寄せていることがわかる。
人気と実力を兼ね備えた菅沼が、今シーズンさらなる飛躍を遂げるか!?
菅沼菜々の優勝セッティング
ドライバー
ゼクシオ14+(9度)
ツアーAD PT(5・S)
フェアウェイウッド
ゼクシオ14+ フェアウェイウッド(3番15度)
ゼクシオ14+ フェアウェイウッド(7番20度)
ユーティリティ
ゼクシオ14+ ユーティリティ(5U・23度)
アイアン
スリクソン ZXi5 アイアン(5~PW)
N.S.PRO 850GH(R)
ウェッジ
RTZ ウェッジ(48度)
RTX6 ZIPCORE ウェッジ(52、56度)
パター
ピン 2021 パター TYNE C
ボール
スリクソン Z-STAR XV ボール










