プロの「真っすぐ引く」はプレーンに対して真っすぐ動かすこと
「パットに型なし」と言われるように、結果がよければ構え方や打ち方は何でもいいのがパットです。スイングのようにアクションが大きくないがゆえにそんな一面もあるとは思いますが、パターという道具を使ってボールを打つという作業を行う以上、道具を有効に使う方法は存在します。まずはその説明からはじめましょう。
ご存知のようにパターには、おおむね70度前後のライ角がついています。これがライ角をキープしたまま、先端部に一定の重さがある道具の物理に基づいて振り子運動をすると、バックスイングとフォローでは先端部(ヘッド)がインサイドに動きます。ヘッドの形状や長さによってインに入る度合いは違いますが必ずそうなります。

これは体の前にフラフープを立てかけ、それに沿ってストロークするとよくわかります。この場合、フラフープはパターのプレーンに見立てることができます。プレーンに沿ってストロークするとバックスイングとフォローでヘッドはインサイドに入ります。本来のプレーンはもっと大きいのでインサイドへの動きは緩やかになりますが、程度の差はあってもヘッドがインパクトの前後でインサイドに動くことに変わりはありません。

私たちコーチが「パターは真っすぐ引く」とアドバイスする場合は、基本的にこの動きを指しています。すなわち、プレーンに対してパターヘッドを真っすぐ引く、あるいはプレーンに対して真っすぐ動くということです。ボールと目標を結ぶターゲットラインに沿って動かすということではありません。
ところがアマチュアの方の中にはターゲットラインに対して真っすぐヘッドを動かしている人がたくさんいます。確かに「真っすぐ」ですが、こうするとバックスイングとフォローで、ヘッドがプレーンに対してアウトサイドに動きます。振り幅が小さければまだしも、振り幅が大きくなると手で操作せざるを得ませんから、バックスイングで右ワキ、フォローで左ワキが空き、体も起きてしまいます。どのように打ってもいいとはいえ、あまりにも不安定なストロークになるのです。

ということで「真っすぐ引いて真っすぐ出す」とイメージして打つのは一向に構いませんが、大事なのは何に対して「真っすぐ」なのか。基本、ターゲットラインに沿って真っすぐはX、70度前に傾いたプレーンに対して真っすぐは○だと思います。もちろんショートパットでもロングパットでも変わることはありません。

勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。













