グリーンに上がってからの歩き方を変えるだけで、傾斜やラインを正確に読めるようになるって知ってた?
町島久晴がレクチャーする90を切るための賢いコースマネジメント・Vol.6 思考をちょっと変えればミスが減る!スコアもまとまる!
グリーンの傾斜やラインの読みは経験を積んだ人でも難しいもの。グリーンに上がると、真っ先に自分のボールの場所に向かおうとするゴルファーが多いのですが、これでは情報不足。「グリーンに上がってからの歩き方を変えるだけで、傾斜やラインを正確に読めるようになりますよ」と町島久晴プロ。どんな歩き方がいいのだろうか!?
最近では乗用カートでのセルフプレーが増えましたよね。これはプレーの進行を早める効果がある反面、グリーンの傾斜をしっかり読む機会の減少にもつながっているように思います。
基本的にはグリーンに向かう途中からグリーン全体の傾斜の特徴を見たり、グリーンの一番高いところを見つけたりして、グリーンに上がるときも低くなった花道側から上がれば傾斜を読み取りやすいといえます。ところが乗用カートのプレーですと、プレーヤー全員の球がグリーンの近くまで達したら乗用カートをグリーンの奥側まで進めて、グリーンの奥側から上がるケースがほとんどです。
自分のボールがカップ(ピン)の手前側に止まったとしましょう。乗用カートはグリーンの右奥に止めました。するとゴルファーのほぼ全員がそのまま自分のボールに向かって真っすぐ歩いていこうとします。そしてボール側からカップのほうを見てラインを読む。こうした所作は決して間違いではないけれど、情報がちょっと不足しているのです。
大事なのはラインの奥側からも見ておくこと。自分のボールがカップの手前側なら、カップの奥から回り込むように歩きましょう。ボールの場所に正対する場所で立ち、ラインの奥から傾斜を見る。そしてラインの真横からも見てボールとカップの高低差を見る。最後に自分のボールに近づき、ボール側からラインを見る。
こうした手順を踏んでラインを色々な角度から見るとグリーの傾斜を正確に読み取りやすく、ラインのイメージも明確になります。スロープレーにならない範囲でグリーン上の歩き方に工夫を取り入れましょう。